第207回 POWER OCEAN CUP 2025 TOURNAMENT TOUR 北海道 第2戦 森鹿部 リザルト
開催日 | タイトル | 場所 | 対象魚 |
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6月15日(日) | 第207回 POWER OCEAN CUP 2025トーナメントツアー北海道 第2戦 | 森鹿部 | ロックフィッシュ |
2025年6月15日、P.O.C.2025トーナメントツアー北海道 第2戦を北海道噴火湾「森・鹿部」にて開催しました。今大会のエントリーは総勢152名。奇しくも昨年同エリアで開催しました2024第2戦と同じ人数の参加者となりました。この度も大変多くのエントリーをいただきまして心より感謝申し上げます。 | |
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今回の競技エリアとなる「蛯谷」「鷲ノ木」「新川」「森」「尾白内」「掛澗」「砂原」「沼尻」「本別」「鹿部」は、道内でも屈指のロックフィッシュのメッカ。同エリアで開催した昨年、一昨年の大会ではトータルウエイト3kg~4kgというハイスコアが続出したのも記憶に新しいところです。はたして今年も超ハイウエイト戦になるのか?いやがうえにも期待してしまいます。 今大会は先述の通り、北海道駒ケ岳の麓に広がる漁港「蛯谷」「鷲ノ木」「新川」「森」「尾白内」「掛澗」「砂原」「沼尻」「本別」「鹿部」の10港を指定競技エリアとしたラン&ガン戦です。各漁港に共通する点として、水深は全体的に浅く、底質は砂地がメイン。主な狙いどころとなるのは、護岸やその基礎周り、防波堤の根固めブロック、点在する海藻や海底に沈む障害物、船影、消波ブロックなどとなります。では、砂地エリアにもかかわらず、なぜ多くの魚がストックされるのか?魚を引き寄せる重要なカギが漁業です。この海域は、ホタテ養殖をはじめ漁業が非常に盛んで、網の洗浄などで餌となる有機物が港内にもたらされ、多くの生き物がそれに依存して生活しています。人の営みと自然がバランスよく共生することで豊かな生態系を維持している海域です。 |
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事前の釣況を数名の選手にヒアリングすると、「例年のような乱打戦にはならないのでは?」という若干消極的な声がちらほら。その理由として、ゴールデンウィーク頃はかなり釣れていたものの、比例してアングラーの数も多く、日に日にハイプレッシャーになっていった感が否めないと。また、魚たちの港内への依存度を左右するホタテの耳吊り作業が、例年より早めに終わったようで、魚たちの港内への執着感が徐々に落ち着いてきているタイミングと考える選手も。的確な状況判断とポイント選択、そして魚に口を使わすアプローチ…考えようによっては、アングラーの技術がしっかりと問われるトーナメントらしい状態に仕上がっている状況で2025年北海道ツアー第2戦の日を迎えます。 |
6/15、4:00。周囲はすっかり明るくなり、陽の長さを感じながら大会本部を置く森町役場横駐車場に到着。すでに多くの選手が集まっており、定刻通り4:30から受付を開始します。5:00、受付およびタックルチェックを完了し、ミーティングを実施。レギュレーションや競技エリアを改めて確認します。5:20、予定より早めにフライトを開始。受付時に抽選したフライトNo.をもとに20台ごとにフライトをしていきます。5:35過ぎ、全選手が無事にフライト完了し、闘いの一日が始まります。天候は曇り。朝の気温は15℃。風はほとんど無く、絶好の釣り日和という雰囲気です。潮回りは大潮明けの中潮3日目。満潮4:25(潮位153cm)、干潮11:31(潮位15cm)というタイドスケジュールとなります。(基準:森、気象庁発表) | |
6:00、まずは本部近くの「新川」「森」「尾白内」と3つの漁港が隣接する森エリアへ向かいます。「新川」には5名ほどの選手が見えます。近距離戦の選手もいれば、遠投戦を展開する選手もいます。近距離戦をしていた選手に声を掛けてみると、驚くことに1kgクラスのアイナメ2匹をすでにキャッチしており、さらに良型のアイナメ1匹をミスしたとのこと。現時点ではソイを1匹追加してミックスバックでリミットを揃えている状態と興奮気味に話してくれました。「トータルウエイト3kg超を目指して!」とエールを送り、再び港内の巡回に戻ります。「森」にはざっと数えても10人を軽く超える数の選手がロッドを振っています。さすがは人気ポイントという印象。一通り回りながら選手たちに声を掛けていくと、小型魚からのバイトが多い様で思いのほか苦戦気味。とはいえ、40cm後半のアイナメをキャッチしている選手も複数いて、この後のラッシュに期待したいところ。「尾白内」へと車を進めます。こちらも10名程度の選手の姿があります。「2匹キャッチして現在2kgほど」という選手が数名。ここまで見た限りでは、近距離戦を展開している選手が順調にスコアを伸ばしている印象です。 |
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12時過ぎ、ウエイインを開始。初っ端から3kgを超えるハイウエイトが続きます。タフな状況だったとはいえ、森鹿部戦はやはりハイウエイト戦になると改めて実感。そして、12:40を過ぎたあたりから一気にウエイインの列が長くなっていきます。顔を上げて見るたびに伸びていくウエイイン待ちの列。「一体どれだけの選手がウエイインするのだろうか?」と目が回るほど忙しいウエイインとなりました。結果、152名中118名がウエイイン。昨年を上回るウエイイン数となりました。具体的に、4kg超を検量した選手は3名いたものの、デッドによる減点があり4kg超のスコアは2名。3kg台のスコアが9名、2kg台のスコアが21名という超ハイウエイトバトルとなりました。 |
TOP3
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※優勝の上野選手は急用のため表彰式欠席。
優勝 上野 孝勇貴
アイナメ×3匹 トータルウエイト4,130g コメント:漁港をラン&ガンするなかで10:00頃、掛澗漁港にエントリー。港内にある排水に的を絞ってゲームを展開した。まずは排水が絡む足元の岸壁際を、1.8gのリーダーレスダウンショットでスローに、タイトにフォールで誘っていき1匹目のキッカーフィッシュをキャッチ。ルアーは、カットチューンしたエスケープチビツイン(351 バンドウカワエビ)。その後、同じ排水周りをエスケープジグツイン(113 チャゴキ)の9gテキダンリグでボトムをデジ巻き。これで2匹目をキャッチ。最後に、排水が広がった先をグラスミノーL(464 ハイプレッシャーマジック)+イワシヘッド3.5g-#2でミドスト気味にリトリーブして3匹目をキャッチしてスコアメイクをした。自分自身が思っていたよりもスコアが大きく、まさか1位になるとは思ってもみなかった。 タックル:
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2位 岩井 元
アイナメ×3匹 トータルウエイト4,020g コメント:ハイシーズンには毎週通っている同エリア。森漁港で岸壁際を巻くプランで臨んだ。開始して10分ほどでプラン通り1匹目の良型をキャッチ。ルアーは3-1/2”レディーフィッシュ(317 ライトグリーンパンプキン ブルーFlk.)の7gジグヘッドリグ。着底後、スローリトリーブで斜めに引き上げてくるイメージで、中層でバイトを得た。岸壁際を一通り打ち切った後、スイッチオントレーラーの10gビフテキリグを20mほどショートキャストして2匹目となる中型のアイナメをキャッチ。同じ距離感で3-1/2”レディーフィッシュ(317 ライトグリーンパンプキン ブルーFlk.)の7gジグヘッドリグを巻いてみたらよいかもと試してみたところ、狙い通り3匹目をキャッチすることができた。イメージとしては、ボトムから1mほど浮かしたレンジをI字引き。9時過ぎにこのパターンで50cmクラスをミスしてしまったが、潮が動けばまだチャンスあると気持ちを切り替えて10:50頃、入れ替えできる良型の魚をキャッチ。2年前に勝ち上がったマスターズクラシックは散々だったので、今度はそのリベンジをしたい! タックル:
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3位 工藤 大尊
アイナメ×3匹 トータルウエイト3,680g コメント:ホームは青森。2018年から北海道ツアーに参戦し、初めて立つことができた表彰台。前日のプラクティスでは鹿部漁港でパワーフィネスパターンを見つけていたものの、再現性の不安とリズムの悪さから却下。蛯谷まで一通り見たが、森漁港で40cm台、1kgクラスを複数キャッチできたので森漁港に照準を絞った。フライト後、森漁港内のチョークしたストレッチにエントリーするも反応なし。森旧港側に移動し、船影のボトムをスローに巻いて1匹目をキャッチした。ルアーは3-1/2”レディーフィッシュ(359 リアルゴビィ)の7gビフテキリグ。その後、朝一に入った森漁港内のチョークストレッチに移動。11:30頃、ボトムに点在するウィードパッチや変化にからめて3-1/2”レディーフィッシュ(523 ブルーギル/ダークウォーターメロンバック)の14gビフテキリグをリアクション気味に跳ね上げてバイトを引き出し、2匹目。12:00過ぎに同じアプローチで40cm以上3匹を揃えられた。今回、マスターズクラシック一発抜けを狙っていたために40cm以下はすべてキープせずリリースというマイルールで臨んでいた。 タックル:
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総評
今年も期待を裏切らないハイウエイトバトルとなった北海道ツアー第2戦。3kg台のハイスコアが続出した乱打戦となりましたが、エリアを回るなかでとにかくよく聞こえてきたのが“ミス”の話。45~50cmクラスをミスしたという選手が非常に多かったのが今回目立ちました。実際にミスを目の当たりにすることもあり、ファイト中にフックアウトしてしまうパターンが多かったように感じます。おそらくフィッシングプレッシャーなどの要因で通常時よりもバイトが浅く、特に警戒心の強い大型アイナメほどその傾向が顕著に出ていたと推測されます。仮にそれらの魚をミスなくキャッチできていたら、4kg超をメイクした選手はおそらく10名を超えていたのではないでしょうか。結果的にそうはならなかった今回。シビアな状況下で、良い魚を探し出し、どうやって深いバイト、強いバイトを引き出していくか、ハイスコアを築き上げていくのか、アングラーのテクニックが存分に試されるトーナメントらしい闘いだったと思います。 |
結果
順位 | 氏名 | 重量(g) | 第2戦ポイント |
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1 | 上野 孝勇貴 | 4130 | 100 |
2 | 岩井 元 | 4020 | 98 |
3 | 工藤 大尊 | 3680 | 96 |
4 | 加我 強至 | 3420 | 94 |
5 | 梅津 昌樹 | 3250 | 92 |
6 | 工藤 真一 | 3220 | 90 |
7 | 小田 悠介 | 3140 | 88 |
8 | 芳賀 宏明 | 3100 | 86 |
9 | 甲森 憲太 | 3080 | 84 |
10 | 黒丸 善充 | 3060 | 82 |
11 | 岡田 研吾 | 3000 | 80 |
12 | 寳福 一也 | 2970 | 78 |
13 | 甲斐 隆之介 | 2820 | 76 |
14 | 柿本 博喜 | 2740 | 74 |
15 | 若井 章弘 | 2720 | 72 |
16 | 小田島 良太 | 2700 | 70 |
16 | 西澤 大 | 2700 | 70 |
18 | 安田 将耶 | 2480 | 66 |
19 | 田辺 陵真 | 2430 | 64 |
19 | 前田 光太 | 2430 | 64 |
21 | 岡田 広美 | 2310 | 60 |
22 | 玉川 正人 | 2280 | 58 |
23 | 川添 誠次 | 2270 | 56 |
23 | 川村 啓貴 | 2270 | 56 |
25 | 甲谷 辰徳 | 2180 | 52 |
26 | 吉野 崇憲 | 2170 | 50 |
27 | 小田島 辰也 | 2120 | 48 |
28 | 大塚 将光 | 2090 | 46 |
29 | 村中 大騎 | 2070 | 44 |
30 | 田中 翔平 | 2040 | 42 |
31 | 二本柳 青空 | 2020 | 40 |
32 | 佐藤 重之 | 2010 | 38 |
33 | 細井 雄一 | 1960 | 36 |
34 | 佐々木 壽貴 | 1920 | 34 |
35 | 矢木田 光希 | 1910 | 32 |
36 | 安井 拓巨 | 1830 | 30 |
37 | 今本 則子 | 1800 | 30 |
37 | 藤原 將員 | 1800 | 30 |
39 | 今野 哲 | 1740 | 30 |
40 | 佐藤 伸 | 1720 | 30 |
41 | 小山内 薫 | 1650 | 30 |
41 | 源波 将汰 | 1650 | 30 |
41 | 半田 義博 | 1650 | 30 |
44 | 松田 美臣 | 1630 | 30 |
45 | 鈴木 輝一 | 1600 | 30 |
46 | 佐藤 義之 | 1580 | 30 |
46 | 能登 勇太 | 1580 | 30 |
48 | 松浦 守 | 1530 | 30 |
49 | 川村 飛翔 | 1470 | 30 |
50 | 藤田 真司 | 1420 | 30 |
51 | 角田 京介 | 1410 | 30 |
51 | 木村 太星 | 1410 | 30 |
53 | 渡邉 誠人 | 1390 | 30 |
54 | 千葉 達矢 | 1370 | 30 |
54 | 吉田 宣宏 | 1370 | 30 |
56 | 松居 大輝 | 1360 | 30 |
57 | 甲森 孝太 | 1320 | 30 |
58 | 鈴木 侃 | 1290 | 30 |
59 | 池田 祐真 | 1240 | 30 |
59 | 村田 翔太 | 1240 | 30 |
61 | 川井 渓太 | 1200 | 30 |
61 | 森 大樹 | 1200 | 30 |
63 | 藤原 徳行 | 1170 | 30 |
63 | 村上 守 | 1170 | 30 |
65 | 馮 紹和 | 1150 | 30 |
66 | 上田 仁之 | 1140 | 30 |
67 | 今井 佑太 | 1120 | 30 |
68 | 笹本 直希 | 1100 | 30 |
68 | 佐藤 大輔 | 1100 | 30 |
68 | 下山 誠 | 1100 | 30 |
68 | 近間 真亜子 | 1100 | 30 |
72 | 対馬 大湧 | 1050 | 30 |
73 | 大杉 和洋 | 1040 | 30 |
74 | 村田 博光 | 1030 | 30 |
75 | 守口 拓良 | 980 | 30 |
76 | 田中 絵梨花 | 970 | 30 |
76 | 松井 優都 | 970 | 30 |
76 | 三浦 和典 | 970 | 30 |
79 | 道林 純 | 930 | 30 |
80 | 戸澤 直彦 | 920 | 30 |
81 | 石本 眞那斗 | 900 | 30 |
81 | 佐藤 太一 | 900 | 30 |
83 | 今野 友雅 | 880 | 30 |
84 | 菅原 晃誠 | 860 | 30 |
85 | 高橋 駿輔 | 740 | 30 |
85 | 高橋 真那斗 | 740 | 30 |
87 | 渡邊 宏輔 | 730 | 30 |
88 | 吉田 拓磨 | 720 | 30 |
89 | 高橋 拓也 | 670 | 30 |
89 | 中島 宏之 | 670 | 30 |
91 | 守口 康朗 | 640 | 30 |
92 | 大谷 重晴 | 630 | 30 |
92 | 高橋 陽祐 | 630 | 30 |
92 | 楢舘 汰一 | 630 | 30 |
95 | 笹谷 拳斗 | 600 | 30 |
96 | 小林 航 | 590 | 30 |
96 | 高橋 覚 | 590 | 30 |
98 | 荒木関 裕介 | 570 | 30 |
98 | 中川 友貴 | 570 | 30 |
100 | 吉田 悠介 | 500 | 30 |
101 | 鈴木 歩 | 490 | 30 |
102 | 大久保 結斗 | 480 | 30 |
102 | 佐賀 愛生 | 480 | 30 |
104 | 岩井 達也 | 460 | 30 |
105 | 高橋 和宏 | 450 | 30 |
106 | 口岩 美夏 | 430 | 30 |
106 | 笹田 桂一 | 430 | 30 |
108 | 吉田 和希 | 370 | 30 |
109 | 佐々木 充行 | 350 | 30 |
110 | 口岩 毅人 | 290 | 30 |
111 | 木下 喜智 | 280 | 30 |
112 | 山崎 航 | 270 | 30 |
113 | 西村 蓮太 | 240 | 30 |
114 | 藤田 幸大 | 210 | 30 |
115 | 石岡 翔一 | 200 | 30 |
116 | 佐藤 大輔 | 180 | 30 |
117 | 小林 慎也 | 140 | 30 |
118 | 赤澤 恒平 | 110 | 30 |
119 | 相澤 翔 | 0 | 30 |
119 | 伊藤 徹郎 | 0 | 30 |
119 | 上森 悠平 | 0 | 30 |
119 | 大原 和也 | 0 | 30 |
119 | 小山内 亮 | 0 | 30 |
119 | 小野 啓汰 | 0 | 30 |
119 | 柏木 雅一 | 0 | 30 |
119 | 金子 優貴 | 0 | 30 |
119 | 兼子 蓮 | 0 | 30 |
119 | 木村 康雄 | 0 | 30 |
119 | 熊谷 一寛 | 0 | 30 |
119 | 今野 竜太 | 0 | 30 |
119 | 坂上 忍 | 0 | 30 |
119 | 佐久間 渉 | 0 | 30 |
119 | 佐藤 由紀 | 0 | 30 |
119 | 高橋 哲也 | 0 | 30 |
119 | 高橋 宥之介 | 0 | 30 |
119 | 竹本 昌史 | 0 | 30 |
119 | 多田 健太 | 0 | 30 |
119 | 谷藤 圭太 | 0 | 30 |
119 | 近間 康平 | 0 | 30 |
119 | 楢舘 修 | 0 | 30 |
119 | 成田 和正 | 0 | 30 |
119 | 橋本 拓海 | 0 | 30 |
119 | 橋本 憲之 | 0 | 30 |
119 | 原田 委里治 | 0 | 30 |
119 | 久末 大二郎 | 0 | 30 |
119 | 藤原 裕太 | 0 | 30 |
119 | 細川 大輝 | 0 | 30 |
119 | 前川 祐太 | 0 | 30 |
119 | 山崎 昭典 | 0 | 30 |
119 | 山崎 睦仁 | 0 | 30 |
119 | 山本 大河 | 0 | 30 |
119 | 渡邉 壮亮 | 0 | 30 |
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