第203回 POWER OCEAN CUP MASTERS CLASSIC 2024 東北 リザルト

開催日 タイトル 場所 対象魚
12月1日(日) 第203回 パワーオーシャンカップ マスターズクラシック2024 東北 岩手県・船越 ロックフィッシュ

 北海道と東北の2つのシリーズで行われるパワーオーシャンカップ トーナメントツアー。それらの決勝となるのが「パワーオーシャンカップ マスターズクラシック」。その出場権を獲得できる選手は、前年度トーナメントツアーのアングラーオブザイヤー、前年度P.O.C.マスターズクラシック優勝者、今年度のトーナメントツアー各戦上位3名、そしてそのメンバーを除いた年間ランキング上位10名のみ。熾烈なツアー戦を勝ち抜いた強豪たちが、さらに上のステージとなる北海道・東北の頂上決戦「P.O.C.スーパーロックフィッシュ」への出場権を賭けて戦います。
 P.O.C.2024トーナメントツアー東北の決勝である「パワーオーシャンカップ マスターズクラシック2024東北」を去る12月1日(日)に開催しました。今年のマスターズクラシック東北の舞台は「岩手県船越」。山田湾の南にある隣の湾が船越湾。その湾奥部を今回の競技エリアとしました。おおまかに分けると、東岸側は荒神海水浴場、船越/田の浜漁港。そして、湾最奥には護岸と小規模な砂浜の組み合わせ。西岸側は山の内漁港という配置。ツアー戦でも競技エリアとして組まれることが多い、パワーオーシャンカップではお馴染みのフィールドです。競技エリア内は全体的に浅く、底質は砂地メイン。港内の護岸の足元には石積みが沈み、防波堤の基礎には根固めブロックもあります。沖には海藻やストラクチャーが点在。湾最奥の沖には漁礁となる人工ブロックが設置されています。また、荒神海水浴場と船越/田の浜漁港の間は小規模な岩礁エリアで、護岸エリアとは異なるロケーションとなります。また、東岸、西岸と向き合った配置となっているため、選手の移動や配置をある程度目視で確認できるのもこのエリアを選んだ理由の一つ。トーナメントツアーの決勝たるマスターズクラシックでは、ツアー戦以上に選手間の駆け引きが求められます。
 今大会にクオリファイした選手は総勢17名。その顔ぶれは、2023東北ツアーアングラーオブザイヤー・川村雅直選手、P.O.C.マスターズクラシック2023東北チャンプ・小田島海斗選手、2024東北ツアー第1戦優勝&アングラーオブザイヤー・久保修一選手、2位・遠藤圭介選手、3位・菅野潤一選手、第3戦優勝・坂本広宣選手、2位・三浦大輝選手。そして、先述のメンバーを除く年間上位10名として、年間2位・武山潤選手、5位・森本正善選手、7位・盛合祥希手、8位・日野雅貴選手、9位・藤原朋樹選手、13位T・砂子澤徹選手、13位T・伊藤一志選手、13位T・金森淳選手、13位T・鈴木隆ノ介選手、17位・千葉達矢選手というメンバーです。はたしてP.O.C.マスターズクラシック2024 東北覇者の称号は誰の手に?そして、頂上決戦P.O.C.スーパーロックフィッシュ2024への残り3枚の切符を手にするのは誰なのか?
>>>★出場選手一覧はこちら

 

 船越湾は、昔からアイナメやクロソイの実績が高いエリアで、近年はベッコウゾイも増えてきています。一方、ここ2~3年の海水温上昇の影響を受けているのは他の三陸の海と同様で、接岸するアイナメの個体数は以前とくらべると減少傾向。サイズも小型個体の割合が高くなってきています。選手達に事前の釣況をヒアリングすると、まだプラクティス可能だった時点(マスターズクラシックは開催直前6日間プラクティス禁止)では、中~小型の魚の顔を見ることはできる状況だったとのこと。なかには50cmクラスのプリスポーンの雌アイナメをキャッチした選手もいました。また前日、競技エリアの最終確認を行った折に一般の釣り人に釣果を聞いてみたところ、30cm前後のアイナメが数匹釣れていました。スポーニング絡みの大型魚を連発するのはなかなか難しそうな雰囲気だけに、中~小型のキーパー1匹の重要性が勝敗を分けるような見応えのある面白い戦いになりそうです。

 12/1、5:10、既に集まっている選手達をまだ明けない夜の闇が包みます。車内の気温計は5℃の表示。例年のこの時期とくらべれば高い気温ですが、時折吹いてくる西風が体感温度を下げていきます。この西風、日が昇ると強くなるとの予報で、それも含めたゲームプランが必要になりそうです。定刻の5:30を待たずして、総勢17名の選手が揃います。点呼とともにフライト抽選を行います。暗いうちにソイを狙うプランを立てた選手は、早いフライトを引き当てたいところ。フライト順は下表の通り。
 ミーティングにてレギュレーション、競技エリアを確認。その後、タックルチェックを行い、いよいよフライトの時となります。5:50、フライトNo.1の久保選手から順にフライトしていきます。思いのほか、静かなフライト。終始、スムーズにフライトしていきます。先にフライトしていった選手の車のヘッドライトの動きを目で追う、フライト後半の選手達。早くも駆け引きが始まっています。6:00、全選手のフライトが完了。13:00までの長い戦いが始まります。なお、当日の潮回りは大潮。タイドスケジュールは満潮4:26、干潮9:09、満潮14:23(基準:釜石、気象庁発表)。

フライトNo.  
1 久保 修一
2 三浦 大輝
3 千葉 達矢
4 盛合 祥希
5 小田島 海斗
6 菅野 潤一
7 伊藤 一志
8 砂子澤 徹
9 坂本 広宣
フライトNo.  
10 鈴木 隆ノ介
11 遠藤 圭介
12 武山 潤
13 日野 雅貴
14 藤原 朋樹
15 川村 雅直
16 金森 淳
17 森本 正善

 

 フライト後、少し落ち着いてから本部の周囲を見渡すと、すぐ近くのスロープに久保選手、武山選手、盛合選手らの姿があります。まだ暗く、釣果があったかどうかは本部からでは確認できません。フライト後、山の内漁港南側にある防波堤付近へと向かっていった川村選手の車が、まだ開始して30分もしないうちに別のポイントへと移動していきます。「早くも移動?」と驚きながら、一旦本部を片付け、各エリアの巡回をすることにします。まず、船越/田の浜漁港に向かいます。7:00頃、田の浜漁港の南端のスロープ周辺に伊藤選手、金森選手、そして朝一に山の内漁港にいた盛合選手や川村選手の姿があります。この時点で、盛合選手は既に3匹のキーパーを幸先よくキャッチしていました。話を聞くと、朝一に山の内漁港で揃えたとのこと。序盤から試合を優位に進めています。そこから我々は車を荒神海水浴場方面へと走らせます。田の浜漁港と荒神海水浴場との間にある岩礁+砂浜ストレッチは、西風がもろに向かい風となってしまうエリア。風が強くなる前にと向かった選手がいるのでは?との考えで行ってみたものの、予想に反してそこに選手の姿は無。プラクティス時に魚が出ていたとの情報もあったので期待をしていたのですが、この状況は意外としか言いようがありません。気を取り直して港内へと戻ります。7:50、船越/田の浜漁港の奥へ向かっていくほど、選手の姿が増えていきます。船越漁港内で小田島選手、坂本選手、千葉選手らがロッドを振っていますが、まだ釣果を手にしていません。船越漁港の北端近くにあるスロープには、森本選手が陣取っています。クロソイ1匹をキャッチしており、さらにアイナメを1匹ミスしたとの話。さらなるキャッチを目指して丁寧に攻め続けています。そこから奥に行くと1本の細い防波堤に辿り着きます。ちょうど三浦選手が防波堤から降りてきたタイミングにバッティング。早速話を聞くと、早い段階でキーパーサイズのアイナメ2匹をキャッチしたとのこと。順調なスタートを切った様子で笑みがこぼれます。次に向かったのは湾最奥部。到着すると、ポイント移動をするために車へ戻ってきた遠藤選手と出くわします。この時点で既にリミットメイクをしており、入れ替えを狙ってプラクティスで好感触だった別のポイントへと向かっていきます。
 8:20、山の内漁港へと戻ります。藤原選手を見つけ、早速声を掛けることに。アームをカットしたキジハタホッグのビフテキリグを巻いてアイナメのバイトを得たものの、不運にもあと少しのところでミスしてしまったと明るく答えてくれます。いつもポジティブで明るい藤原選手。持ち前のポジティブさでこの後、きっちり立て直してくるでしょう。この頃、同じく山の内漁港内に展開していたのが、砂子澤選手、久保選手、武山選手。まだ魚を手にしていないものの、時間はまだまだたっぷりあります。藤原選手同様、ここからに期待です。8:50、対岸の船越/田の浜漁港エリアへと再び向かいます。湾奥の細い防波堤には鈴木選手の姿があります。シャローエリアを広角に探っている様子が見てとれます。船越漁港内には、菅野選手、千葉選手、日野選手、他3名ほどの選手がゲームをしていますがバイトが遠い様子が伝わってきます。そんななか、防波堤先端にエントリーした森本選手のロッドが曲がります。期待して駆け寄ると、ネットに収まったのは良型のイシガレイ。森本選手もこれにはさすがに苦笑い。9:30、潮止まりの影響からか、どの選手もバイトが得られない状況が続きます。膠着した雰囲気のなか、各選手が積極的な移動を繰り返しています。


 10:00、再び荒神海水浴場を見に行くと、ポイントに向かう日野選手に出会います。一発大型魚を狙って南端のポイントにエントリーするとのこと。時間の経過とともに強さを増してきた西風と真っ向勝負する思い切ったプラン。膠着した現状をぜひとも打破してほしいところです。10:30過ぎ、船越漁港に戻ると、小田島選手を見つけます。ライトリグでキーパーを2匹キャッチしているとのこと。目指すリミットメイクまであと1匹です。次に見つけたのは、北寄りの防波堤先端付近にエントリーしていた伊藤選手。こちらも2匹のアイナメをキャッチしています。うち1匹は40cmクラスのプリスポーンの雌で、あと1匹をキャッチできれば、表彰台がグッと近づきそうな状況。西風を利用した超遠投で手つかずのポイントを狙い撃っています。バイトはまだあるとのことなので、是が非でもあと1匹!
 10:30、山の内漁港の本部近くに戻ることにします。途中、湾最奥部で藤原選手とすれ違います。あの後、2匹のキーパーをキャッチしたと話す藤原選手。持ち前のポジティブさで前進していました。山の内漁港に到着し、港内を歩きながら選手達に声を掛けていきます。金森選手と菅野選手が港奥の同じストレッチの両端でロッドを振っています。金森選手曰く、プラクティスではかなりの好感触だったとのこと。しかし、今日は一変してバイトが激減してしまい、当初のプランが崩壊したと悩んでいます。菅野選手も苦戦している様子。
 10:50、山の内漁港の中央部で、西風を利用した超遠投ゲームを仕掛けていた小田島選手のロッドが大きく曲がります!まさしく手に汗握るファイト。ランディングしたのは40cmクラスのプリスポーンの雌アイナメ。これには小田島選手も思わずガッツポーズ!この1匹でリミットメイクに成功し、スコアを大きく伸ばした小田島選手。ライブウエルに魚を入れた後、「手の震えが止まらない」と興奮がなかなか冷めません。自身が目標として掲げていたマスターズクラシック連覇が見えてきます。見方を変えると、キッカーフィッシュ1匹のキャッチが一気に順位を押し上げる展開なだけに、最後の最後まで全選手に表彰台の可能性があります。13:00のストップフィッシングまで気を抜けない緊迫したゲームが続きます。そして、終盤に再びドラマが起こります!12:30過ぎ、本部近くにいた久保選手。この時点ではキーパー1匹のみ。船と船の間が広く開いた一つのストレッチを丁寧に探っています。その様子を見ていて「妙にあのストレッチに執着しているな?」と思った次の瞬間、久保選手が合わせます。慎重なファイトの末、30cmクラス半ばのアイナメをキャッチ。さらに数分後、同じストレッチで再び久保選手が合わせます!先ほど以上に慎重なファイト。ロッドの曲がりも明らかに大きく、かなりの良型と思われます。息詰まるファイトの末、無事ネットに収まったのは40cmクラス半ばの半プリ雌アイナメ。試合終了間際に引き出した値千金のキッカーフィッシュに、久保選手も思わず雄たけびを上げます。

 ストップフィッシングとなる13:00、検量場所に全選手が帰着します。ウエイインは17名中13名。キーパー1匹の選手から順に、2匹の選手、そしてリミットメイクした選手と検量をしていきます。選手達が見守るなか全員のウエイインが終わり、遂にP.O.C.マスターズクラシック2024東北の勝者、P.O.C.スーパーロックフィッシュ2024クオリファイ選手が決まります!

TOP3

順位 氏名 重量(g)
1 久保 修一 1960
2 小田島 海斗 1850
3 川村 雅直 1470

優勝 久保 修一

アイナメ×3匹 トータルウエイト1,960g

コメント:プラクティスは1日半行った。このエリアは春のイメージが強く、秋はあまり良い思いをしたことがなかった。フライト抽選はNo.1。ただ、本命のポイントは陽が昇ってからと思い、本部近くスロープからまず始めた。日が昇った後、本命としていた山の内漁港の砕石置き場近くのポイントにエントリー。北海道戦の練習も意識して、ベイトタックルにテキサスリグをセット。キャストした先に沈むゴロ石をI字引きで探っていった。7~14gとシンカーウエイトを変えながら、ルアーチェンジしていくなかで、2-1/2”パドチュー(502 ライトグリーンパンプキンリフレクション)の7gテキサスリグに変えたところ1匹目をキャッチ。時間は9:20頃。そこから沖のカモメの動きが気になり、対岸の船越漁港へ移動。岸壁際をタダマキ132JPで巻くも不発。山の内漁港へと戻った。12時過ぎ、船と船の間が大きく空いたスペースに入り、2-1/2”パドチュー(502 ライトグリーンパンプキンリフレクション)の7gテキサスリグで探ると、2回バイトあり。しかしフックアップせず。スピニングタックルに持ち替え、ミノーS(004 ウォーターメロン ブラックFlk.)の2.6gジグヘッドリグによるI字引きで再アプローチ。バイトを得たがまた乗らず。しかし、確実に良い魚だと確信。ルアーを2-1/2”パドチュー(502 ライトグリーンパンプキンリフレクション)に2.6gジグヘッドをインサートしたリグに結び換え、I字引きするとようやくフックアップ。35cmクラスのアイナメをキャッチした。さらに、アクションをI字引きから軽めのジャーク&ストップに変えて、最後の最後にキッカーフィッシュとなる40cmクラス半ばの半プリの雌アイナメをキャッチした。後半の2匹を釣ったのは12:30過ぎ。最後の1匹をキャッチした後、もうこれ以上は無いなと帰着に向かった。今年は「集中できた年」だったと思う。

タックル

ロッド: ロードランナー ヴォイスLTT 650M(ノリーズ)
ルアー&リグ: 2-1/2”パドチュー(ノリーズ) + 7gテキサスリグ

タックル

ロッド: ロードランナー ストラクチャーNXS STN640LLS(ノリーズ)
ルアー&リグ: 2-1/2”パドチュー(ノリーズ) + 2.6gジグヘッドリグ

2位 小田島 海斗

 

アイナメ×3匹 トータルウエイト1,850g

コメント:今大会に向けて2日間のプラクティスを行い、サイズは35cm止まりだったが数はかなり触れたので、リミットメイクはとりあえずできそうな感触だった。フライトはNo.5。漁礁狙いで最湾奥にエントリー。7~10gTGビフテキリグの2-1/2”パドチュー、リングマックス パワーオーシャン3"とローテーションするも不発。隣の選手が立て続けにキャッチしていたので、気持ちを切り替えるために船越漁港へ移動。リングマックス パワーオーシャン3”(435 ボトムクローラー)の10gTGビフテキリグをスローにリーリングし、ボトムの敷石と平行にトレースして1匹目をキャッチ。バイトが無くなったのでラン&ガン。そして、10:00過ぎに再び船越漁港へ戻る。2-1/2”パドチュー(317 ライトグリーンパンプキン ブルーFlk.)の7g TGビフテキリグで、1匹目と同じようなアプローチにより2匹目をキャッチ。25~26cmほどのアイナメ。ここからもう1匹、それもデカい魚を獲るためには遠投しかないと思い、山の内漁港へ移動。西風に乗せた大遠投で沖の回遊タイプの魚を狙うことに。11:00頃、リングマックス パワーオーシャン3”(463 ボトムバーサタイル)の35gビフテキリグを120~130mほど遠投し、速めのリーリングで探ると2~3投目にバイト。その魚が40cmクラス半ばのプリスポーンの雌アイナメだった。沖にイワシの群れが入っていたので、速めのリーリングで誘ってみた。そこから入れ替えを目指して、粘らずラン&ガンするもそのままフィニッシュとなった。マスターズクラシック連覇はできず悔しいが、スーパーロックフィッシュ連覇を狙う!

タックル

ロッド: ロックフィッシュボトム パワーオーシャン RPO86XHS2(ノリーズオーシャン)
ルアー&リグ: リングマックス パワーオーシャン3”(エコギア) + 10gビフテキリグ

タックル

ロッド: ロックフィッシュボトム パワーオーシャン RPO710HS2(ノリーズオーシャン)
ルアー&リグ: 2-1/2”パドチュー(ノリーズ) + 7gビフテキリグ

タックル

ロッド: フラットフィッシュプログラム シューティングサーフ96(ノリーズオーシャン)
ルアー&リグ: リングマックス パワーオーシャン3”(エコギア) + 35gビフテキリグ

3位 川村 雅直

 

アイナメ×3匹 トータルウエイト1,470g

コメント:今回、プラクティスはできなかった。フライト順はNo.15とかなり後ろ。プランは特に立てず、フライトも遅いため、空いているポイントに入ろうと考えた。暗いうちはクロソイ狙いで山の内漁港南防波堤にエントリー。反応が無かったので早々に移動。湾最奥に入るも何も起こらず。移動して田の浜漁港に入り、スロープで30cmクラスを掛けるもミスしてしまう。8:30過ぎ、船越漁港に移動。9:00過ぎまでバイトが無かったが、潮が動き出した9:30頃、2-1/2”パドチュー(317 ライトグリーンパンプキン ブルーFlk.)の56gビフテキリグの遠投で、120~130m沖にある砂地のくぼみをズル引きで狙っているとショートバイト。くぼみにスタックさせ、底からのハングオフでバイトに持ち込んだ。25cmクラスのキーパーだった。その後、ショートバイトが続いたため、リグを56gフリーリグに変更。ルアーを、よりブレーキのかかるリングマックス パワーオーシャン3”(408 ウォーターメロンバグ)にしてフリー度を強調した。これで30cmクラスをキャッチ。ワームを、リングマックス パワーオーシャン3”(478 ナチュラルピンクウィニー)にチェンジし、立て続けに3匹目となる40cmクラスをキャッチすることができた。今大会3位は悔しいが、スーパーロックフィッシュで勝てるようにしたい!

タックル

ロッド: 9’11”スピニングロッド
ルアー&リグ: 2-1/2”パドチュー(ノリーズ)、リングマックス パワーオーシャン3”(エコギア) + 56gビフテキリグ

 

総評

 ドラマチックな久保修一選手の最終盤での大逆転劇となったP.O.C.マスターズクラシック2024東北。これにより久保選手は今シーズン東北二冠という快挙を達成しました。ここ数年の久保選手というと、第1戦優勝時のようなハードベイトによる“巻き”のスタイルのイメージが強いかもしれません。ですが、もともとフィネスなアプローチも非常に得意としているアングラー。キッカーフィッシュをもたらした2.6gジグヘッドの世界は、久保選手の真骨頂ともいえるゲームです。その一方で、新たなトレンドも積極的に取り入れ、今大会では「ベイトタックル×テキサスリグ×巻き」というゲームをプランに組むことで一匹目の魚を手にしました。日々飽くなき探究をし続ける百戦錬磨のベテランの背中は、多くのアングラーに影響を与えることでしょう。2015年の駒谷賢選手以来となるシーズン三冠を手にすることはできるのか?はたまた、北海道代表・高橋真那斗選手、石本眞那斗選手、対馬大湧選手、白針清志選手、そして東北代表・小田島海斗選手、川村雅直選手、伊藤一志選手という今勢いに乗る錚々たるメンバーが勢いそのままに頂点を掴み取るのか?小田島海斗選手にとっては、スーパーロックフィッシュ二連覇という前人未到の偉業がかかっています。“ノースロックフィッシュトーナメンター最強”の称号を手にするために、クオリファイした8名の選手全員が、持てる技術と経験のすべてをつぎ込んで目一杯戦ってほしいと思います。P.O.C.スーパーロックフィッシュ2024の舞台は北海道!要注目です!!
 今大会を開催するにあたり会場をお貸しいただきました船越湾漁業協同組合様、そして快く受け入れていただきました地域の皆様に心より感謝申し上げます。
 最後に、今季は例年にくらべて遅れ気味のアイナメのスポーニング。海水温の低下とともに徐々にではありますがシャローでもスポーニング絡みの魚を目にするようになってきました。これからもノースロックフィッシュゲームを楽しむために、ファイトやランディング、撮影、リリースなど、魚のケアにより一層気をつけていただけたら幸いです。ご協力よろしくお願い致します。

結果


4位 伊藤 一志

5位 遠藤 圭介

6位 盛合 祥希

7位 藤原 朋樹

8位 三浦 大輝

9位 鈴木 隆ノ介

10位 森本 正善

11位 菅野 潤一

12位 金森 淳

13位 砂子澤 徹

結果

順位氏名重量(g)P.O.C. SUPER ROCK FISH 2024 出場権
1久保 修一1960 P.O.C. 2024 東北ツアー アングラーオブザイヤーにより獲得
2小田島 海斗1850 P.O.C. MASTERS CLASSIC 2024 北海道2位により獲得
3川村 雅直1470 P.O.C. MASTERS CLASSIC 2024 北海道3位により獲得
4伊藤 一志1230 久保修一選手出場権重複のため、繰り上げにて獲得
5遠藤 圭介920  
6盛合 祥希830  
7藤原 朋樹740  
8三浦 大輝530  
9鈴木 隆ノ介490  
10森本 正善310  
11菅野 潤一270  
12金森 淳240  
13砂子澤 徹220  
14坂本 広宣0  
14武山 潤0  
14千葉 達矢0  
14日野 雅貴0
パワーオーシャンカップ公式facebookはコチラ。大会に関する詳しい情報を随時 更新中!