第193回 POWER OCEAN CUP MASTERS CLASSIC 2023 北海道 リザルト

開催日 タイトル 場所 対象魚
11月12日(日) 第193回 POWER OCEAN CUP MASTERS CLASSIC 2023 北海道 北海道・室蘭 ロックフィッシュ

 

 

 パワーオーシャンカップ2023トーナメントツアーの決勝となる「P.O.C.マスターズクラシック2023」。出場できる選手は、前年度トーナメントツアーのアングラーオブザイヤー、前年度P.O.C.マスターズクラシック優勝者、今年度のトーナメントツアー各戦上位3名、そしてそのメンバーを除いた年間ランキング上位10名のみ。熾烈なツアー戦を勝ち抜いた強豪たちが、北海道&東北の頂上決戦「P.O.C.スーパーロックフィッシュ」への出場権を賭けて戦う舞台です。東北に先駆け、トーナメントツアー北海道の決勝である「POWER OCEAN CUP MASTERS CLASSIC 2023 北海道」を去る11月12日(日)に開催しました。
決戦の地は「室蘭」。パワーオーシャンカップで過去、激戦が幾度となく繰り広げられてきたノースロックフィッシュゲームの聖地です。今回は競技エリアを港奥に限定し、指定エリア内でのラン&ガンバトルとなります。
 今大会にクオリファイした選手は総勢19名。うち1名が欠場となったため、当日は18名での戦い。その顔ぶれは、2022北海度ツアーアングラーオブザイヤー・寳福一也選手、P.O.C.マスターズクラシック2022北海道チャンプ・三上顕太選手。ツアー各戦上位3名は、2023ツアー第1戦優勝・田川孝男選手(第3戦優勝重複)、2位・石本眞那斗選手(第3戦3位重複)、3位・高橋真那斗選手、第2戦優勝・田辺陵真選手、2位・安田将耶選手、3位・対馬大湧選手、第3戦2位・佐藤伸選手。そして、北海道ツアー年間上位10名(先述のメンバーを除く)は、4位・小田島辰也選手、5位・木村太星選手、6位・口岩毅人選手、7位・小野啓汰選手、10位・村中大騎選手、11位タイ・岩井元選手、11位タイ・高橋和宏選手、13位・細川大輝選手、16位・前田光太選手。はたして「P.O.C. MASTERS CLASSIC 2023 北海道」を制するのは誰なのか?そして、ロックフィッシュトーナメンター頂上決戦「P.O.C. SUPER ROCK FISH 2023」へ駒を進めるのはどんなメンバーなのか?
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 海のなかの状況はというと、ちょうどスポーニングを意識した大型のアイナメが数多く港内へと差してくるタイミングなのですが、今年は如何せん夏の高水温の影響が色濃く残り、シャローエリアにあがってきている個体が想像以上に少ない印象。今大会開催の二週間前にはプリスポーンの大型のメスが一時的に接岸していたようですが、その状況も数日ですっかり落ち着いてしまったとの情報です。とは言え、舞台はノースロックの聖地・室蘭。ビッグウエイトを持ち込まなければ勝利を手にすることはできないと思われます。ビッグウエイトの鍵を握るのは、プリスポーンや半プリの大型メス個体。その魚が確実にキッカーフィッシュとなります。一方で、そのタイプの魚は非常にシビア。タイミングやアプローチを間違えると、出くわしているにもかかわらずバイトすら得られません。トーナメントアングラーのテクニックとメンタルが試される決勝らしいバトルとなりそうです。

 迎えた11/12。天候は晴れ時々曇り。朝の気温は3℃。前日から吹く冷たい西風が選手達の体温を奪います。この西風は、時間の経過とともに強さが増し、最大で風速8m/sほどになるとの予報。それを予め計算した試合運びが求められます。潮回りは大潮。タイドスケジュールは8:06干潮、13:56満潮となります(基準:室蘭、気象庁発表)。6:00、定刻通り受付を開始。全選手が受付を済ませ、フライト順を抽選します。フライト順は下の通り。

フライトNo.  
1 石本 眞那斗
2 細川 大輝
3 佐藤 伸
4 安田 将耶
5 高橋 真那斗
6 田辺 陵真
7 村中 大騎
8 田川 孝男
9 小野 啓汰
10 前田 光太
フライトNo.  
11 三上 顕太
12 口岩 毅人
13 木村 太星
14 小田島 辰也
15 寳福 一也
16 高橋 和宏
17 対馬 大湧
18 岩井 元
 レギュレーション確認、タックルチェックを行って6:30、いよいよP.O.C.マスターズクラシック2023北海道フライトの時刻となります。コールされた選手から一人ずつフライトしていきます。6:40には18名全員が無事にフライト完了。ストップフィッシングの13:00まで、選手達にとって長い一日が始まります。

 朝一、大会本部のあるフェリー埠頭に展開した選手は、小田島選手と口岩選手、そして少し離れて小野選手。7:00頃、早々に小田島選手と口岩選手がそれぞれ1匹ずつアイナメをキャッチします。ショートディスタンスゲームの小田島選手と、遠投スタイルで探る口岩選手。それぞれスタイルは違うものの、ともに幸先よく一匹目を手にしました。ただ、両名の口から「サイズが大きくない」と同じ言葉が漏れます。確かにフェリー埠頭は大型アイナメの実績が高い超一級エリア。それだけに想定サイズではなかった時点で、早々に次のポイントへとラン&ガンを始めます。7:15、フェリー埠頭の隣にある中央埠頭では、岩井選手、田川選手、三上選手ら数名が展開中。7:20、対馬選手が中央埠頭へ入ります。話を聞くと、L字埠頭から移動してきたとのこと。L字では田辺選手が1匹、良型をキャッチしていた模様。そしてその後、中央埠頭で対馬選手が7:50頃、1匹目をキャッチします。
 それから巡回班は、西1号埠頭を見に行きます。石本選手、木村選手、高橋和宏選手、前田選手らがそれぞれのスタイルでゲームを展開しています。8:00過ぎ、西1号埠頭のシャロー向きに安田選手、西2号埠頭には細川選手、村中選手の姿があります。8:10、西2号埠頭と西3号埠頭間のストレッチで高橋真那斗選手を見つけますが、早々に移動していきます。それを見届けつつ8:40、L字埠頭へ。寳福選手や田辺選手の姿が目に入ります。小野選手も西2号-西3号間ストレッチやL字埠頭に。対馬選手や高橋真那斗選手も出入りを繰り返しています。ツアー戦以上に、各選手が積極的に動き回っています。L字埠頭からさらに湾奥へ進んだところに佐藤選手の姿があります。得意の遠投ゲームで、この時点で2匹の良型をキャッチしているとのこと。試合を優位に進めています。

 時折霰交じりの雪が舞うなか、9:00頃から晴れ間が見えるようになります。西1号埠頭周辺に戻り、選手の動向を伺います。西1号シャロー側に田川選手、外向きの面には複数の選手が展開中。木村選手が既にリミットメイクに成功しています。9:30、少し膠着気味な雰囲気が漂うなか、西2号埠頭に展開していた細川選手が1匹目をキャッチ。小田島選手も西1号で1匹追加した模様。9:45、西2号-西3号間ストレッチにいた安田選手と話をすると1匹ミスしてしまったとのこと。ストップフィッシングまでまだ時間があるだけに挽回してくれることを期待します。
 折り返しとなる10:00を過ぎた頃、中央埠頭には高橋真那斗選手、田川選手、田辺選手らの姿があります。田辺選手はこの時点で良型のアイナメ2匹を釣っています。勝利をつかむには是が非でもリミットメイクしたいところでしょう。10:30、西1号埠頭では石本選手、木村選手、口岩選手、寳福選手、前田選手、村中選手ら多くの選手が集まっているなか、ショートディスタンスの基礎を丁寧に狙っていた寳福選手が2匹目をキャッチします。各選手が徐々に釣果を伸ばしていきます。11:00過ぎ、西1号の端から動かない木村選手のロッドが大きな弧を描きます。丁寧なファイトの末、ネットに収まったのは半プリの大型メスアイナメ。待望のキッカーフィッシュです。これで入れ替えを行った木村選手。表彰台を目指して集中のゲームが続きます。11:20、西2号埠頭には安田選手、西2号-西3号間ストレッチには小田島選手が。高橋真那斗選手もこまめに出入りを繰り返しています。11:40過ぎ、海岸町に展開していた高橋和宏選手が2匹目のアイナメをキャッチ。残りの時間でリミットメイクを目指します。11:50過ぎ、中央埠頭へ移動。岩井選手、田辺選手、三上選手がロッドを振っています。この時点で、岩井選手が1匹、田辺選手が2匹、三上選手が1匹をキャッチしています。ここから残りの一時間で逆転劇が起こるのか?巡回時に複数の選手が口にした「昼前後にもう一度時合いがくる」という言葉。最後の最後まで熾烈なバトルは続きます。

 13:00、大会本部に全選手が帰着します。やり切ったという充実の表情を見せる選手もいれば、思うような釣果を引き出せず悔しさを滲ませる選手もいます。また、マスターズクラシックには惜しくも出場できなかった選手達も駆けつけ、注目のウエイインを開始します。18名中、15名がウエイイン。例年よりも個体数が少ない難しい状況下でも、きっちりと良型のアイナメを釣ってくる猛者たち。このなかからP.O.C.マスターズクラシック2023北海道の勝者、そしてP.O.C.スーパーロックフィッシュ2023クオリファイ選手が決まります!

TOP3

順位 氏名 重量(g)
1 対馬 大湧 4220
2 佐藤 伸 3460
3 木村 太星 3430

優勝 対馬 大湧

 

アイナメ×3匹 トータルウエイト4,220g

コメント:まずは嬉しい!A.O.Y.を狙っていたが逃してしまいとにかく悔しかった。ただ、いつまでも気持ちを引きずっていても仕方がないので、気持ちを切り替えてもう一度自分の釣りを見直して今回に臨んだ。プラクティスは二週間前に1回。その時は、産卵に絡まない小型の魚が多かったものの、岸壁際にオスの個体も見えたので、時間が経てばスポーニング絡みのメスも口を使うだろうと思っていた。
フライトはNo.17と後ろから二人目。まずはL字埠頭にエントリー。ウインドレンジ デカコロ5/8oz.やディーパーレンジで近距離を中心に探るも反応無し。10投ほどで見切り、中央埠頭先端へ移動。スピナーベイトを入れるも反応なかったので、フォローで3-1/2”レディーフィッシュ(043 ライトグリーンパンプキン)の14gビフテキリグをリーリング。ルアーチェンジして1投目にバイト。細目の47cmをキャッチ。そこから再びL字埠頭へ。3-1/2”レディーフィッシュ(043 ライトグリーンパンプキン)の14gビフテキリグで岸壁際周辺をリトレース。9:00過ぎに2匹目をキャッチ。そこからしばらく反応が途絶え、中央埠頭、西2号-西3号間ストレッチ、西1号埠頭と回るも反応無し。12:00過ぎにL字埠頭に戻り、リトライ。12:30過ぎに50cmアップを足元でバラシてしまうが、その後35cmくらいの魚をキャッチしてリミットメイク。さらにそこから12:47、キッカーフィッシュとなる魚をキャッチして入れ替えに成功。スーパーロックフィッシュも優勝してきます!あと来年はA.O.Y.獲得に集中したい。

タックル

ロッド: 6’09”ベイトキャスティングロッド
ルアー&リグ: 3-1/2”レディーフィッシュ(ノリーズ) + 14gビフテキリグ

2位 佐藤 伸

アイナメ×3匹 トータルウエイト3,460g

コメント:ノープラクティスではあったが、室蘭はかつて通った勝手知ったるフィールド。フライトはNo.3。フライトして向かったのは西2号-西3号間ストレッチ。キジハタグラブの56gビフテキリグを遠投して強いゲームで探るも反応は無し。そこからフル回転でラン&ガンをし、行きついたのが海岸町岸壁。エントリーして間もなく1匹目をキャッチした。ロックマックス3”(399 ウキハゼ)の56gビフテキリグ。時間は8:30頃だった。それからしばらくして2匹目をキャッチ。ルアーは、バグアンツ2”(414 魅惑パープルカモ)の42gビフテキリグ。沖のハードボトムを中心に狙った結果。その後、ライントラブルでPE#0.6から#0.5に巻替え、9:30頃、3匹目をキャッチ。1匹目、2匹目はボトムべたべたのズル引きで。3匹目はファーストフォールでのバイトだった。今日は3バイト3フィッシュとしんどい展開だった。ただ、沖の魚はプレッシャーが少なく、いれば喰うくらいの気持ちで割り切って釣りをした。

タックル

ロッド: 9’10”スピニングロッド
ルアー&リグ: ロックマックス3”(エコギア) + 56gビフテキリグ、バグアンツ2”(エコギア) + 42gまたは56gビフテキリグ

3位 木村 太星

アイナメ×3匹 トータルウエイト3,430g

コメント:プラクティスは2回行った。プラクティスで良い釣りをしていたので、当日エントリーするポイントは予め決めていた。フライトはNo.13。向かった先は西1号埠頭の端。石本選手が先行していたので、しばらく隣で釣りをしながら石本選手が動くのを待った。石本選手が移動したタイミングで目的の立ち位置にエントリー。遠投から近距離まで丁寧に探ることにした。まずはエコギア熟成アクア リングマックス3”(J03 青イソメ)、42gビフテキリグの遠投でスピーディーに探る。反応弱く、バイトも浅い。より丁寧にボトムの石をトレースして8:30頃、1匹目をキャッチ。同様のアプローチで9:00過ぎに2匹目をキャッチ。その後、小型の魚を追加してリミットメイクした。キャストする角度を変えるなどして気持ちをリセットさせつつ、場所を休ませながらゲームを続けた。10:30頃、エコギア熟成アクア リングマックス3”(J03 青イソメ)、56gビフテキリグを、速めにリフトしたタイミングでバイト。これがキッカーフィッシュとなり、入れ替えに成功した。プラクティスでエコギア熟成アクアが効果的だったので、そこは変えずに、形状はスイムシュリンプ3”などもローテーション。カラーもローテーションしていったが、今日は3匹ともエコギア熟成アクア リングマックス3”(J03 青イソメ)でのヒットだった。スーパーロックフィッシュに行けることになるとは思いもしなかった。純粋に嬉しい!

ロッド: ロックフィッシュボトム パワーオーシャン RPO94XXHS2(ノリーズオーシャン)
ルアー&リグ: エコギア熟成アクア リングマックス3”(エコギア) + 42gまたは56gビフテキリグ

 

総評

 ノースロックの聖地・室蘭とは言え、射程圏内に差してきたアイナメの個体数が例年にくらべて明らかに少ないなかでの開催となった今大会。事前に聞いていたタフな情報から、ノーフィッシュの選手が続出してしまう可能性も覚悟していましたが、18名中15名が見事ウエイインし、最終的には室蘭らしいハイウエイトを持ち込んだ選手が上位を占める結果となりました。一日を通して強く印象に残ったのは、競技時間を目一杯使って、己が信じるゲームを貫き、持てる技術をフルに出し切って、常に攻めの姿勢を崩さずに最後まで戦い抜くアグレッシブな選手達の姿。熾烈なトーナメントツアーを勝ち抜いてきた“力”を改めて感じることができた決勝らしい試合となりました。
 今大会を終え、POWER OCEAN CUP SUPER ROCK FISH 2023の北海道代表を勝ち取ったのは石本眞那斗選手、対馬大湧選手、佐藤伸選手、木村太星選手の4名。ノースロックフィッシュトーナメンターの頂点を目指して、持ち前のアグレッシブなスタイルで思う存分戦ってほしいと思います。
 今大会を開催するにあたり会場をお貸しいただきました室蘭市港湾部港湾管理課様、そして受け入れていただきました室蘭の方々に心より感謝申し上げます。
最後に、初冬からアイナメ達は本格的なスポーニングシーズンとなります。ファイト、ランディング、リリースなど、魚のケアをより一層気をつけていただけると幸いです。これからもノースロックフィッシュゲームを楽しむためにご協力よろしくお願い致します。

結果


4位 寳福 一也

5位 田辺 陵真

6位 小田島 辰也

7位 村中 大騎

8位 口岩 毅人

9位 高橋 和宏

10位 小野 啓汰

11位 安田 将耶

12位 岩井 元

13位 三上 顕太

14位 細川 大輝

15位 高橋 真那斗
順位氏名重量(g)P.O.C. SUPER ROCK FISH 2023 出場権
1対馬 大湧4220 P.O.C. MASTERS CLASSIC 2023 北海道1位により獲得
2佐藤 伸3460 P.O.C. MASTERS CLASSIC 2023 北海道2位により獲得
3木村 太星3430 P.O.C. MASTERS CLASSIC 2023 北海道3位により獲得
4寳福 一也3090  
5田辺 陵真2250  
6小田島 辰也1950  
7村中 大騎1920  
8口岩 毅人1710  
9高橋 和宏1580  
10小野 啓汰1360  
11安田 将耶1210  
12岩井 元1160  
13三上 顕太1020  
14細川 大輝560  
15高橋 真那斗420  
16石本 眞那斗0 P.O.C. 2023 北海道ツアー アングラーオブザイヤーにより獲得
16田川 孝男0  
16前田 光太0
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