第183回 POWER OCEAN CUP MASTERS CLASSIC 2022 北海道 リザルト
開催日 | タイトル | 場所 | 対象魚 |
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10月23日(日) | 第183回 POWER OCEAN CUP MASTERS CLASSIC 2022 北海道 | 北海道・様似/浦河 | ロックフィッシュ |
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北海道、東北の各トーナメントツアーの決勝として開催するパワーオーシャンカップマスターズクラシック。クオリファイされるのは、前年度アングラーオブザイヤー、マスターズクラシック優勝者、そして今年度各戦上位3名、そしてそのメンバーを除いた年間ランキング上位10名のみ。熾烈なトーナメントツアーを勝ち抜いた強豪が、頂上決戦・スーパーロックフィッシュへの出場権を賭けて挑む舞台です。東北に先駆けて、トーナメントツアー北海道の決勝「POWER OCEAN CUP MASTERS CLASSIC 2022 北海道」を去る10月23日(日)に開催しました。コロナ禍を経て、実に3年ぶりの開催。決戦の地として選んだのは、日高地方にある「様似港」「浦河港」です。2016年にもマスターズクラシックを開催した実績のフィールド。約15km離れて存在する両港は、距離的にはさほど遠くないものの水質や底質、魚影の濃さ、季節の進行具合など、性格が異なるのが特徴です。道内のロックフィッシュのメッカである噴火湾などとくらべるとロックフィッシュの個体数は決して多くありませんが、2kgに迫る超大型のアイナメを狙うことができる貴重なフィールドで、強豪揃いのマスターズクラシックに打って付けのステージです。 今大会のクオリファイ選手は20名。その顔ぶれは、2019北海道アングラーオブザイヤー・三浦梨香選手、マスターズクラシック2019北海道チャンプ・能登勇太選手。そして、2022ツアー第1戦優勝・若井章弘選手、2位・口岩毅人選手、3位・山崎昭典選手、第2戦優勝・柿本博喜選手、2位・中野貴行選手、3位・小野修治選手(第3戦優勝と重複)、第3戦2位・寳福一也選手、3位・工藤真一選手、年間ランキング2位・玉川正人選手、3位・三上顕太選手、4位・村中大騎選手、7位・斉藤一真選手、8位・大津駿介選手、10位・谷藤圭太選手、11位タイ・加我強至選手、11位タイ・近間康平選手、13位タイ・小山内薫選手、13位タイ・三浦友太選手。マスターズクラシック常連のベテランから、勢いにのる新鋭まで、実に錚々たるメンバーです。はたして「P.O.C. MASTERS CLASSIC 2022 北海道」を制するのは誰なのか?そして、ロックフィッシュトーナメンターの頂上決戦「P.O.C. SUPER ROCK FISH 2022」の出場権を誰が手にするのか? >>> ★出場選手一覧はこちら |
海の状況はというと、例年であればちょうどプリスポーンに差し掛かるタイミング。大型のアイナメが射程圏に接岸してくるはずですが、どうも今シーズンの日高の海は季節進行が遅れている様子。「アイナメが思っていたよりも少ない」との言葉が、プラクティスに入った数名の選手からこぼれます。その一方で、プラクティスで一定の手応えを感じている選手も。ちなみにマスターズクラシックには6日間のオフリミットが設けられます。プラクティスを行えるのは前週の日曜日まで。この6日の間にどれだけ季節が進行し、プリスポーンのアイナメが接岸してきているのか、試合を大きく左右する鍵だけに気になるところです。また、様似、浦河ともにキッカーフィッシュとなるプリスポーンのメスの回遊性が強く、特定のピンスポットに固執しない傾向が強いことも選手たちを悩ませる要因。エリア選定やタイミングが噛み合えば天国、一度間違えれば地獄…そんな試合になりそうです。 大会前日、競技エリアを最終確認します。周囲の山の木々はすっかり色づき、なかには既に葉を落とす木もちらほら。陽が傾けば雪虫が舞う景色に、一足早い冬の訪れを微かに感じる季節。しかしながら、先述の通り、海の中は秋に差し掛かったところという状況。翌日はどんな試合が待っているのか?期待と不安が入り混じります。 |
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迎えた大会当日。朝の気温はそれほど下がることなく12℃前後。天候は晴れから曇りへと変わる予報。海から西風が吹き付けます。潮回りは中潮。干潮7:54、満潮14:13(浦河)。開始直後は潮が低い状況からのスタートとなります。受付開始予定時刻6:00を待たずして、既に全選手が様似港特設本部前に集まっています。受付を早々に済ませ、タックルチェック、ミーティングを実施。ミーティング後、フライト順を抽選します。フライト順は下表の通り。 |
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フライトコールとともに、各選手が思い思いの方向へとフライトしていきます。様似港に残るのか?浦河港まで走るのか?スタート直後から駆け引きが始まります。 |
ストップフィッシングの時刻は13:00。12:30を過ぎたあたりから大会本部周辺に多くの選手が戻ってきます。実は大会本部周辺も大型のアイナメがコンタクトしやすいポイント。ギリギリまでその可能性に賭ける選手達。出れば1kgをゆうに超える魚であるだけにチャンスはまだあります。そして13:00、タイマーの音が鳴り響きます。全選手が検量場に集まり、いよいよウエイイン。半分以上の選手がライブウエルを持っています。このなかからP.O.C. MASTERS CLASSIC 2022 北海道の勝者が決まります。 |
TOP3
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優勝 三上 顕太
アイナメ×2尾、クロソイ×1尾 トータルウエイト4,650g コメント:今回に向けてのプラクティスはあえて行わなかった。様似、浦河は日頃から通うエリアで、言い方は難しいが「あてにならない」というのがこのフィールドの特徴。昨日は釣れても、今日は無反応ということがよくある。プライベートの釣行であればそれでも良いが、試合となると計算がたつ展開を考えなければならないので様似にくらべて、より計算ができる浦河一択で臨んだ。はじめに入ったのは北外防波堤。消波ブロックが切れるポイントで、水中にこぼれた消波ブロックを狙った。開始二投目でキッカーとなるプリスポーンのアイナメをキャッチ。ルアーはフラチャット14g(HC15 ライブワカサギ)+フラバグ(378 スモーキンシャイナー)。これをスローリトリーブでボトムギリギリを丁寧にリトリーブ。ブリブリさせないくらいのスローな巻きがキモ。何年も煮詰めてきた中で、この時期のプリスポーンのメスに効果的なアプローチ。その後、防波堤を一通りチェックするも反応なく、港内へ移動。港中央部にエントリー。手前に沈む敷石まわりを3-1/2”レディーフィッシュ(029 スモークプロブルー)の17.5gテキサスリグでタイトにリーリングしてチェック。これで40cm半ばのアイナメを1尾キャッチ。あえて普通のテキサスリグを選んだのは、ワームの自由度を優先したため。11:00頃、様似へ移動。バックアップパターンとして考えていた外東防波堤付け根周辺のゴロタ場にエントリー。ロックシャローのなかに数ヶ所、しっかり入るスリットがあるので、そこにバグアンツ3”(383 パンプキンカモフラージュ)の35gビフテキリグを打ち込み、クロソイをキャッチしてリミットメイク。第3戦で悔しい思いをした分、今回もキッカーとなるMAXサイズを追求するゲームを貫いた。 タックル:
タックル:
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2位 口岩 毅人
アイナメ×3尾 トータルウエイト3,860g コメント:プラクティスは一日行った。しかし11時間ノーバイトという内容。以前に一年間住んでいたエリアなので、ロケーションや季節の魚の動きはおおよそ掴んでいた。朝向かったのは浦河。南防波堤基部にある小堤防にエントリー。プリスポーンの魚がコンタクトしてくるポイント。エコギア熟成アクア リングマックス3”(J08 赤エビ)の10gビフテキリグをボトムタッチさせながらリーリング。これで数回バイトがあり、40cmほどのアイナメを1尾キャッチに成功。バイトはストラクチャーにタッチした直後。J08赤エビを選んだ理由は、若干濁っている水に対してシルエットが出ると考えたため。その後、港内を移動するも反応無し。9:30頃、釣り会の釣り人が帰るタイミングを見計らって様似へ移動。港内中央部、内向きにエントリー。くずれかけた小堤防に向けてロングキャストで狙う。10:00頃、2尾目となるアイナメをキャッチ。2-1/2”パドチュー(460 ゴマミミズ)の35gビフテキリグを、ロッド操作による低めのリフト&フォールで探り、バイトを引き出した。フォール中のバイトだった。その後、10:20頃、3尾目のアイナメをキャッチ。この魚は、同リグをボトムから少し浮かせて速めのリーリングで喰わせた。その後も2尾アイナメをキャッチするも入れ替えはできず、ストップフィッシング。スーパーロックフィッシュはYouTubeで見る世界だった。出る以上は気合いを入れて頑張りたい! タックル:
タックル:
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3位 近間 康平
アイナメ×2尾 トータルウエイト3,580g コメント:プラクティスは二日間行った。様似、浦河ともに魚の反応はあり、悪くない感触だった。フライトして向かったのは浦河。みなと公園周辺にエントリー。足元から3~4m沖に沈む敷石を重点的に攻める戦略。カサゴ職人ミニタンク1-1/2”を5gビフテキリグでセット。カラーは、強めのカラーが欲しかったため、あらかじめ自分で471(イソガニ)をパープルに染色していたものを選んだ。足元の岸壁に対して斜めにキャストして敷石を丁寧に探る。キャスト後、ボトムを一旦取ったあとはズル引き。敷石のはじまりにコンタクトしたらリフト&フォール。ゲーム開始して間もない6:50頃、1尾目のアイナメをキャッチ。続いて7:10頃、2尾目のアイナメを同リグでキャッチすることに成功。どちらも1.5~2kgのグッドサイズ。その後、キーパーギリギリのサイズを数尾釣るがキープせずに試合を続けた。9:00過ぎ、様似に移動。ここではノンキーパーしかキャッチすることができなかった。ミニタンクは、ハイシーズンに使うと魚のサイズを選ぶことができないが、気難しいプリスポーンの魚に対しては特に有効なルアー。 タックル:
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総評
優勝ウエイト4,650gというP.O.C.史上屈指の超ハイスコアを叩き出した今大会。様似/浦河の圧倒的なポテンシャルの高さを見せつける結果となりました。その一方で、ウエイトの軸となるアイナメのみでリミットメイクできたのは口岩選手ただ一人。3位の近間選手と4位の加我選手はアイナメ2尾、多くの選手が1尾でのウエイインとなりました。20名中、ウエイインできた選手は13名。7名がノーフィッシュとなり、トーナメントツアーを勝ち抜いた強豪をもってしても、一尾の魚を手にすることすらできないほどのタフな試合となりました。港内に入ってきているアイナメの個体数が想定以上に少ないこともありますが、それにプラスしてプリスポーンのシビアさが重なり難しさがより一層増したのだと考えます。マイゲームに自信が無ければ諦めてしまうようなバイトの無さ…しかし、迷いながらも諦めることなく己の経験、技術をただひたすらに信じて攻め続ける…選手にとってはそんな一日だったのではないでしょうか。そういう意味では、トーナメントツアーの決勝であるマスターズクラシックらしい大会だったと言えるのかもしれません。 今大会を終え、北海道からPOWER OCEAN CUP SUPER ROCK FISH 2022のクオリファイを勝ち取ったのは寳福一也選手、三上顕太選手、口岩毅人選手、近間康平選手の4名に決定。夢の頂上決戦の舞台で、北海道代表として思う存分戦ってほしいと思います。 今大会を開催するにあたり会場をお貸しいただきました様似町様、そして受け入れていただきました様似、浦河の方々に心より感謝申し上げます。 |
最後に、全国的に釣り人のマナー低下が懸念されています。これからもこの素晴らしい環境で釣りができるように、我々釣り人ひとりひとりがマナーをしっかりと守り、意識をもって行動をしていく必要性を強く感じています。また、アイナメはこれからスポーニングシーズンへと移行していきますので、ファイト、ランディング、リリース時の魚のケアにより一層気をつけていただけると幸いです。これからも末永く釣りを楽しむために、ご協力よろしくお願い致します。
結果
4位 加我 強至 |
5位 山崎 昭典 |
6位 斉藤 一真 |
7位 小山内 薫 |
8位 中野 貴行 |
9位 三浦 梨香 |
10位 村中 大騎 |
11位 工藤 真一 |
12位 玉川 正人 |
13位 寳福 一也 |
順位 | 氏名 | 重量(g) | P.O.C. SUPER ROCK FISH 2022 出場権 |
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1 | 三上 顕太 | 4650 | P.O.C. MASTERS CLASSIC 2022 北海道1位により獲得 |
2 | 口岩 毅人 | 3860 | P.O.C. MASTERS CLASSIC 2022 北海道2位により獲得 |
3 | 近間 康平 | 3580 | P.O.C. MASTERS CLASSIC 2022 北海道3位により獲得 |
4 | 加我 強至 | 2560 | |
5 | 山崎 昭典 | 1650 | |
6 | 斉藤 一真 | 1390 | |
7 | 小山内 薫 | 1020 | |
8 | 中野 貴行 | 1010 | |
9 | 三浦 梨香 | 780 | |
10 | 村中 大騎 | 680 | |
11 | 工藤 真一 | 600 | |
12 | 玉川 正人 | 580 | |
13 | 寳福 一也 | 510 | P.O.C. 2022 北海道ツアー アングラーオブザイヤーにより獲得 |
14 | 大津 駿介 | 0 | |
14 | 小野 修治 | 0 | |
14 | 柿本 博喜 | 0 | |
14 | 谷藤 圭太 | 0 | |
14 | 能登 勇太 | 0 | |
14 | 三浦 友太 | 0 | |
14 | 若井 章弘 | 0 |
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