第163回 POWER OCEAN CUP 2019 オープントーナメント“ONE FISH to WIN !!”
開催日 | タイトル | 場所 | 対象魚 |
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9月29日(日) | 第163回 パワーオーシャンカップ2019 オープントーナメント “ONE FISH to WIN !!” |
室蘭沖堤防 | ロックフィッシュ |
近年、大きな盛り上がりをみせるロックフィッシュトーナメントシーン。熾烈なトーナメントシーンを勝ち抜くためには、より着実なスコアメイクを軸とするゲームスタイルは必須といえるでしょう。その一方で、リミットメイクに縛られ、知らず知らずのうちにゲームスタイルがまとまり、思い切った展開がしづらくなっているのも事実。 |
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沖堤防上の検量本部場所は、渡船場所となる南寄りのステージ上。スタート後の各選手の配置を見てみると、検量本部から南端は内向き、外向きともに満遍なく選手が立っています。過去実績の高い南端は予想通り、人気ポイントに。回ってくればビッグフィッシュ。回ってこなければノーフィッシュ。そんなギャンブルなポイント選択がこの南端の特徴。超大型の回遊タイプははたして回ってくるのか?朝の段階ではその兆しは見えません。南端ではなくその手前のエリア、実はここも過去大会において実績があるエリアです。南端の派手さに隠れがちですが、検量本部のあるステージ周辺も含め、沖でも手前でも大型が出る可能性が十分にあり、北防波堤攻略においては外せないポイントの一つです。もちろん、選手もそのことは重々承知。多くの選手がロッドを振っています。各選手が、沖のフラット、手前の基礎周りを丁寧に探っています。北へさらに足を延ばしていくと、堤防の中央より北側は意外に選手の姿がまばら。しかし、このエリアに展開している選手の顔ぶれを見ると、錚々たるメンバーです。プラクティスで好調だった「壁×ハードベイト」パターンを中心に壁際を攻め続けています。話を聞いてみると、良いサイズのアイナメがチェイスはしてくるけどあと一歩のところでバイトに持ち込めない・・・バイトに持ち込んでもキスバイトでミス・・・。プラクティスの時とはどうも勝手が違う様子。はたして、この状況が大会時間中に好転するのか?やはり「壁×ハードベイト」パターンが勝負の鍵を握っていそうです。北端まで来ると、数名の選手がエントリーしています。検量本部からここまで歩くにはかなりの時間を要します。移動の時間を押してでもこのポイントを選ぶだけの理由がそこにあるはず。カレント絡みの大型回遊個体に照準を絞り、そのコンタクトを待つ選手達。ワンバイトで良い!一尾で良い!感覚を研ぎ澄ませて探り続けています。 時折、空から雨が落ち、追い打ちをかけるように東風が体温を奪うなか、各選手が“勝利を掴み取る一尾”をまっすぐに追い続けます。全体を見渡した釣況は、基礎周りを攻めている選手が1,000~1,500gのアイナメをポツポツとキャッチしています。朝早い段階で一名、50cmクラスをキャッチしたとの情報がある程度で、大型個体はなかなか顔を見せてくれていません。超大型を期待したい沖の回遊個体は600~800gと中型中心。通常のツアー戦なら、この魚でリミットメイクと考えますが、今回は一本勝負。上位に食い込むためには最低でも1,500gは超えておきたいところです。本命視されていた壁際の魚を追う選手達はというと、ハードベイト、ソフトベイトともに大型個体のチェイスやバイトは確認できるものの、フックアップまで至らないもどかしい状況が相変わらず続いている様子。どの展開もワンバイトをものにすることが勝利に繋がる可能性があるだけに、各選手の集中は途切れません。 9:00頃、膠着状態だった試合が少しずつ動き始めます。トイレ船が検量本部前につくこのタイミング、これがワンチャンスをもたらすことを知っている一部の選手達。船のスクリューが大きく水を動かすことで、ステージ周辺にコンタクトしてくる沖の回遊個体のスイッチが一時的に入ることを期待してロッドを振っています。そのなかで2名の選手がバイトをモノにします。ネットに納まったのはどちらも1,800gに迫るナイスフィッシュ。この魚が勝利へと導くのか?2kgクラスが出る室蘭沖堤防だけに、12:00の最終帰着まで気が抜けません。 |
11:00より検量スタートをするも誰も帰ってきません。ツアー戦とは異なり、ワンバイトが即優勝へと繋がる可能性がある今大会。そのため、ギリギリまでマイゲームを貫き通している選手達。終盤まで2kgを超えるような魚の話が聞こえてこないなかで、一発あればいきなり表彰台!そんな期待と緊張感がひしひしと伝わってきます。日頃のツアー戦とは明らかに違う景色が広がります。これもまた一本勝負ならではの面白さなのかもしれません。12:00、検量および帰着締め切り。結果、110名中60名がウエイインし、ウエイイン率は54.5%となりました。今大会はツアー戦よりもキーパーサイズを5cm上げた設定のなか、そして夏枯れを引きずるなかで、しっかりと魚をキャッチしてきた選手達。その技術、集中力にただただ脱帽です。非常に素晴らしい釣果でした。 |
【TOP3】
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優勝 高橋 克宜
POWER OCEAN CUP 2019 オープントーナメント“ONE FISH to WIN !!”初代王者となったのは、札幌市からエントリーの高橋克宜選手。これぞ室蘭という53cm、1,880gのビッグアイナメをウエイイン。彼が表彰台で手にしていたウイニングルアーは、驚きの「バルト6”」!対ロックフィッシュとしてはマックスクラスのビッグベイトを握りしめ、超強気のスタイルを貫き通した結果、勝利を掴み取る一尾を見事キャッチしました。初代王者という称号に相応しい、スペシャルなゲームでした!おめでとうございます。 コメント:三週間前にプラクティスを行った。しかし、ガヤ(エゾメバル)しか釣れず、アイナメは全く見つけられなかったため、とても心配なまま大会当日をむかえた。プラクティスで得た情報から、もしかしたらガヤを捕食している大型のアイナメがいるのでは?と考え、ガヤに似たボリュームのルアーで攻めようと大会前夜、バルト6”(475 CPネンブツダイ)をリグっておいた。そのリグの全貌は、メインフックとなる6/0ストレートフックを背中側へ抜くようにして通し刺し。顎下あたりにはスナップを埋め込み、メインフックを通して脱落を防ぐ。そのスナップに14gシンカーをぶら下げ、さらにはスナップにダブルコバリをセット。腹下にマグネットキーパーを仕込み、ダブルコバリをセットするというセッティング。それを朝一から投げ続け、壁際のボトム付近をスローに探るプラン。フライト後、ステージ外向きにエントリー。壁際にキャストし、いったんボトムをとって、巻き始めるとボフッっと重いバイト!上がってきたのはものすごいコンディションのアイナメ。アシストフックではなくメインフックをがっつりバイトしていた。それが一投目。その後、同様のリグを投げ続けるもカジカのみ。後にも先にもアイナメはウエイインしたあの一尾だけだった。日頃はマキモノをほとんどしないため、この日のためにベイトタックルを引っ張り出してきた。強気のゲームを通して良かった。 タックル:
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2位 田辺 陵真
準優勝には、千歳市からエントリーの田辺陵真選手。コンディション抜群のアイナメ1,790gをウエイイン。今シーズン、北海道ツアーにも参戦している田辺選手。周囲のアングラー達と切磋琢磨し、めきめきと実力をつけてきている若手アングラーの一人です。この流れで勢いに乗り、ツアー戦の表彰台も狙ってほしいと思います。 コメント:プラクティス無しで今大会に臨んだ。ツアー戦とは違い、ワンフィッシュ勝負なので気持ち的にはプレッシャーが少なく、いつもとは違ったことを試してみようという思いで沖堤防に上がった。まず、ショットオーバー3で壁際をトレース。しかし、日頃からやりこんだスタイルではないため、早めに見切りをつけた。次に結んだのはフラチャット。巻きの展開をするも掴み切れず。そこで、ケーソンの切れ目にフォールさせると30cmクラスのシマゾイをキャッチ。気持ちを切り替えて、いつもの遠投スタイルに戻すことに。ステージ外向きを遠投で探る。ロッドストロークでズル引きして探るもスタックが頻発。そこで内向きにスイッチする。ちょうどトイレ船のタイミングで3位の黒丸選手がアイナメをランディングしている姿を見たので集中して探った。狙い目は、沖の砂地フラットから手前の基礎に差し掛かるショルダー部。ここをあえて派手に動かさず、なるべく丁寧にゆっくり抜いてくる感じで探る。派手に動かすと口を使わない感じだったため。すると、大型のアイナメ特有のコツッとしたバイト!それがウエイインフィッシュとなるキッカーアイナメだった。ルアーは、スイッチオントレーラー(098 ライトグリーンパンプキンフロート)の28gフリーリグ。リミットメイクのプレッシャーが無く、気持ちを楽にして終始楽しむことができた! タックル:
タックル:
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3位 黒丸 善充
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3位にランクインしたのは、石狩市からエントリーの黒丸善充選手。北海道ツアー第2戦でも3位入賞をしている黒丸選手。その勢いのままに“ONE FISH to WIN !!”の表彰台へと駆け上りました。ウエイインしたのは1,710gの見事なコンディションのアイナメ。引き続き、今シーズン絶好調の黒丸選手から目が離せません! コメント:前日はおかっぱりのみで、今大会に向けたプラクティスは無し。遠投で魚のポジションを探りながらゲームを進めるプランで臨んだ。ステージより南の灯台側へエントリー。沖のフラットを遠投で探るも朝のうちはバイトも無く、ようやく出たバイトもショートバイトのみ。タイミングを逃した感じがしたので、トイレ船のタイミングでステージ北側に移動。遠投で探ってみるものの沖のフラットでは反応は無し。手前のショルダーに差し掛かるところでバイトを得た。それがウエイインしたアイナメ。トイレ船が来たタイミングに良いポジションに入れたのが良かった。ルアーは、バグアンツ2”(464 ハイプレッシャーマジック)の35gビフテキリグ。ロッドストロークで探るのではなく、リーリングで探った。動きを止めない方が深いバイトを出せると思ったため。ボトムから離し過ぎないスピードでズル引き気味にリーリングしてキャッチすることができた。ツアー戦の3尾リミットのプレッシャーがないため、最後まで楽しむことができた! タックル:
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【総評】
今回、オーシャンカップとしては初の試みとして開催したPOWER OCEAN CUP 2019 オープントーナメント“ONE FISH to WIN !!”。一本勝負というルールのなかで、各選手が思い切ったゲームを展開し、ツアー戦とは明らかに違う雰囲気となった大会でした。日頃はマキモノをあまりしないという選手も、今回をきっかけにしてトライしてみたり、いつもよりもワームのサイズを上げて強気にアプローチしてみたり・・・それぞれがいつもよりも大胆に攻めているのが印象的でした。また、一尾で勝負を決するため、最後の一投まで逆転のチャンスがある!そんな声も多くの選手から聞かれました。実際に、ラスト一投でウエイインフィッシュをキャッチし、ベスト10に食い込んだ選手も。一本勝負ならではの向き合い方、楽しみ方を認識することができた大会となりました。 |
結果
順位 | 氏名 | 重量(g) |
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1 | 高橋 克宜 | 1880 |
2 | 田辺 陵真 | 1790 |
3 | 黒丸 善充 | 1710 |
4 | 小田島 辰也 | 1690 |
5 | 土屋 秀敏 | 1630 |
5 | 三浦 恭輔 | 1630 |
7 | 大森 秀樹 | 1530 |
8 | 吉田 宣宏 | 1520 |
9 | 酒井 佑輔 | 1400 |
9 | 萩原 智 | 1400 |
11 | 戸澤 明徳 | 1390 |
11 | 山本 英仁 | 1390 |
13 | 柏木 雅一 | 1320 |
13 | 菊地 夢叶 | 1320 |
15 | 宮崎 大佑 | 1310 |
16 | 嶋田 圭太 | 1230 |
17 | 寳福 一也 | 1210 |
18 | 口岩 毅人 | 1180 |
19 | 近間 康平 | 1160 |
20 | 木下 喜智 | 1140 |
20 | 黒丸 里美 | 1140 |
22 | 原田 英紀 | 1090 |
23 | 渡辺 健 | 1080 |
24 | 久保田 満也 | 1060 |
25 | 甲斐 隆之介 | 1010 |
26 | 上田 正義 | 1000 |
26 | 口岩 美夏 | 1000 |
26 | 大導寺 美佐 | 1000 |
29 | 金内 堅信 | 990 |
30 | 三浦 和典 | 970 |
31 | 若井 章弘 | 960 |
32 | 加藤 純平 | 940 |
33 | 橋本 憲之 | 930 |
34 | 環 優司 | 910 |
35 | 森谷 幸司 | 870 |
36 | 大津 新人 | 850 |
36 | 今野 久志 | 850 |
36 | 富坂 弘一 | 850 |
39 | 伊藤 葵 | 840 |
40 | 大導寺 祐輔 | 830 |
41 | 原田 委里治 | 820 |
42 | 高尾 翼 | 810 |
43 | 藤田 真司 | 800 |
44 | 佐久間 渉 | 770 |
44 | 柴森 浩一 | 770 |
46 | 笠山 祐樹 | 750 |
46 | 渡辺 辰則 | 750 |
48 | 大谷 重晴 | 730 |
49 | 田澤 裕介 | 690 |
50 | 高橋 靖明 | 680 |
51 | 小島 希望 | 640 |
52 | 千葉 弓翔 | 620 |
53 | 細川 大輝 | 580 |
54 | 山田 俊寿 | 550 |
55 | 西川 雄哉 | 530 |
56 | 大塚 信春 | 500 |
57 | 成田 勇介 | 460 |
58 | 柿島 心平 | 410 |
58 | 吉田 悠介 | 410 |
60 | 下山 誠 | 340 |
61 | 浅香 翔梧 | 0 |
61 | 油川 正道 | 0 |
61 | 板橋 信明 | 0 |
61 | 伊藤 雄太 | 0 |
61 | 井戸川 真吾 | 0 |
61 | 今本 則子 | 0 |
61 | 岩永 政男 | 0 |
61 | 上田 仁之 | 0 |
61 | 上野 孝勇貴 | 0 |
61 | 上森 悠平 | 0 |
61 | 枝重 浩太 | 0 |
61 | 蛯子 木世寿 | 0 |
61 | 大下 和宏 | 0 |
61 | 小野 修治 | 0 |
61 | 柿本 博喜 | 0 |
61 | 兼子 蓮 | 0 |
61 | 川添 誠次 | 0 |
61 | 木村 和也 | 0 |
61 | 工藤 真一 | 0 |
61 | 熊谷 一寛 | 0 |
61 | 栗田 圭人 | 0 |
61 | 小松 俊介 | 0 |
61 | 小松倉 学 | 0 |
61 | 小松倉 由美 | 0 |
61 | 笹田 桂一 | 0 |
61 | 佐藤 高央 | 0 |
61 | 佐藤 智哉 | 0 |
61 | 高 和矢 | 0 |
61 | 高橋 幸希 | 0 |
61 | 谷藤 圭太 | 0 |
61 | 玉川 正人 | 0 |
61 | 対馬 勝也 | 0 |
61 | 寺沢 勇輝 | 0 |
61 | 戸ノ崎 宏樹 | 0 |
61 | 中島 宏之 | 0 |
61 | 中田 和希 | 0 |
61 | 南部 哲宏 | 0 |
61 | 野家 晃子 | 0 |
61 | 能登 勇太 | 0 |
61 | 半田 義博 | 0 |
61 | 丸山 大一 | 0 |
61 | 宮下 康司 | 0 |
61 | 村上 守 | 0 |
61 | 森國 さやか | 0 |
61 | 森田 惇 | 0 |
61 | 山口 元樹 | 0 |
61 | 山田 智則 | 0 |
61 | 山田 優介 | 0 |
61 | 米田 健太郎 | 0 |
61 | 和田 洋平 | 0 |
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