第157回 POWER OCEAN CUP 2019 トーナメントツアー東北 第3戦 岩手県・大槌/両石湾 リザルト
開催日 | タイトル | 場所 | 対象魚 |
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10月27日(日) | 第157回 パワーオーシャンカップ2019トーナメントツアー東北 第3戦 | 岩手県・ 大槌/両石湾 |
ロックフィッシュ |
台風19号、そして10月25日(金)に振りました大雨により被災されました地域のみなさまへ、心よりお見舞い申し上げます。この度、東北ツアー第3戦の開催地となります岩手県沿岸地域でも浸水や崖崩れなど多くの被害が発生致しました。今大会開催にあたり、現地の方々と熟考を重ね、安全に大会を行えるよう競技エリアを見直し、大会の開催へと向かいました。この度、参戦いただきました選手のみなさま、そして開催にあたり多くのご協力をいただきました現地のみなさまに改めまして深く御礼申し上げます。 |
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10月27日(日)、4:30。大会本部となる大槌湾根浜漁港に、選手達が集まります。5:00より受付を開始し、今回急遽追加となった釜石港競技エリアマップを配布すると、選手の口から「いやぁ、これは迷っちゃうなぁ・・・」という声が漏れます。それだけ当初の競技エリアだけでは厳しいことがうかがえます。5:30過ぎよりミーティングを実施。レギュレーション・競技エリアの確認を再度行い、いよいよ2019東北ツアー最終戦のフライトとなりました。20名ずつフライトコールされ、北へ南へと散らばっていきます。このタフコンディションをどの選手が、どうやって攻略するのか?注目したいところです。 |
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12:00より本部のある根浜漁港で検量を開始。予想通り、帰ってくる選手は数名。キーパー一尾が順位を押し上げるタフな試合。ましてや、終了間際のタイミングに時合いがきそうなタイドスケジュール。もしかしたら最後の一投にドラマが・・・そんな思いでキャストを続けている光景が目に浮かびます。12:40を過ぎたあたりから検量が続きます。108名中、44名がウエイイン。多量の雨水による激濁りという極めてタフな状況を攻略した選手の姿に、頼もしさを感じた検量となりました。 |
【TOP3】
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優勝 谷藤 圭太
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2019東北ツアー第3戦を制したのは、北海道函館市からエントリーの谷藤圭太選手。アイナメ3尾、トータルウエイト2,290gをウエイイン。北海道ツアーに参戦し続けている谷藤選手。ちょうど一週間前、北海道ツアー第3戦を終えて、マスターズクラシック北海道に届かず悔しさをかみしめたばかり。一縷の望みをかけて臨んだ初の東北ツアー参戦。見事、マスターズクラシック東北への切符を掴み取りました! コメント: 初めての東北ツアー参戦。前日、競技エリアを一通り見て回り、大会当日は大槌港市場前にエントリーしようと考えていた。当日朝、予定のエリアに向かうも、水の色が前日よりも悪くなっていたため、各エリアをラン&ガンするか?それとも追加エリアの釜石エリアに行くか?悩んだ。釜石の方が水が良いとの情報があったので、釜石港へと向かう。まず、東側の防波堤基部周辺の外向きを遠投で探る。何も起こらなかったので内向きにシフトするも、ロープがあり断念。そこから同防波堤の先端へと小移動する。50gフリーリグを遠投し、ズル引きで探った。最干潮近くの8:30を過ぎた時点でもノーバイトだった。ズル引きで探るなかで、手前20mほどのところから敷石が入っていることに気がついた。そこで、敷石のはじまり周辺から丁寧に探り、穴があればしっかりとリグを送り込んでみたところ、3つ目の穴の奥で待望のバイト。それが今回一番良いアイナメで、自分にとって東北で出会った最初のロックフィッシュ。思い出の一尾に会うことができ、とても嬉しかった。その後、敷石周辺を軽めのキャストで探ると、ファーストフォール着底後にバイト。2尾目をキャッチすることができた。3尾目は、1尾目同様に穴にしっかりとリグを入れて喰わせた。マスターズクラシック東北を勝ち抜き、スーパーロックフィッシュへ行きたい!そのためにこの二週間であと二回、岩手へ来ます!! タックル:
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2位 佐藤 雄一
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準優勝は、宮城県石巻市からエントリーの佐藤雄一選手。アイナメ3尾、トータルウエイト1,730gをメイク。佐藤雄一選手といえば、ロックフィッシュに限らず長年、東北のルアーシーンを牽引し続ける大ベテラン。厳しい状況のなかでも魚を見つけだし、確実にキャッチしてくる姿に、ベテランならではの洗練された高度な技術、そしてタフな状況でもブレない強いメンタルを見ることができました。 コメント: 今大会に向けて2回のプラクティスを行っていた。自分のゲームは遠投スタイルなので、遠投が通用するエリアを絞るプラクティスだった。濁りが入る前、愛の浜での遠投ゲームに勝機を見出していたため、今回持ち込んだタックルはすべて遠投用。ライトタックルは一切持ってこなかった。しかし、前日の海の濁りを見て愕然。大槌港最奥に入り、1本獲れれば…というプランに切り替えざるを得ない状況だった。しかし大会当日、釜石港が追加されたため、プランを変更。釜石港は水が良いとの情報だったので、フライトして釜石港へと向かった。以前に釜石港内で釣りをした際、港内の浮き玉に魚がついていたことを思い出し、まずは港内を釣り歩くもサバばかり。そのまま港最奥にある小堤防先端に移動。この時点で7:30頃だった。遠投した沖のささいな変化でバイトがあり、1尾目をキャッチ。リフト幅を細かくし、丁寧に誘うことでバイトに繋げた。再現性がありそうだったため、8:30前後の潮どまりも計算してこのゲームを貫くことにした。9:00までに2尾目、3尾目と追加しリミットメイクに成功。遠投ゲームでは、飛距離のことがよく言われるが、大切なのは精度。同じコースを的確に通せなければ再現性が無い。また、100m以上沖のバイトをものにするためにはセッティングも重要。今回は、PE0.6号にシンカー42g、フックは刺さり重視でフッ素コートのものを使用。ルアーの自由度を上げるため、スイベル付きのフックを使い、さらにはシンカーとの距離を開けるためビーズも入れた。ルアーは、エコギア アクア 活カサゴミルフル3”(A18 ホヤイエロー ブラックFlk.を中心に、他A13などをローテーション)をチョイスした。遠投ゲームでは、水色はクリアな方が優利。とくに今回のような魚影が薄い状況ではなおさら。釜石港が追加になっていなければこの立ち位置にはいなかっただろう。 タックル:
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3位 中村 勝
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表彰台3位に立ったのは、宮城県石巻市からエントリーの中村勝選手。アイナメ2尾、トータルウエイト1,620gでフィニッシュ。中村勝選手も、2位佐藤選手とともに東北ルアーシーンを引っ張り続ける超ベテラン。ここぞという時に見せる勝負強さは健在!まだまだ若い者には負けぬと、久しぶりのマスターズクラシックで大いに暴れて欲しいと思います! コメント: 前日、海を見に行くも、濁りがひどくて30分で切り上げた。当日朝、水色が良いとの話を聞いた釜石港へ行くことにした。港奥の小堤防先端に入る。朝の段階で2バイトあったが、ラインブレイク、バラシと続いてしまった。9:00頃、巡回スタッフがちょうど来たタイミングでバイト。それがナイスサイズのアイナメだった。この魚はおそらく朝、鹿野栄健選手がバイトのみで終わってしまった魚。少し場を休ませておいてからアプローチすることで釣ることができた。ルアーはエコギア アクア 活カサゴミルフル3”(A04 フレッシュレッド ブラックFlk.)のタングステン42gビフテキリグ。隣で佐藤雄一選手がバイトを出していたが、あくまで佐藤選手の距離にいる魚。セッティング的にもなかなか届かないので、ここぞというときまでシンカーを温存。そろそろというタイミングで投入すると、カンッとバイト!しかし、スッポ抜け・・・と思いきや追い食いバイト!それが2尾目となった。ルアーは、1尾目と同じエコギア アクア 活カサゴミルフル3”。カラーは、佐藤選手も使っていたA18 ホヤイエロー ブラックFlk.だった。 タックル:
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【P.O.C 2019 TOURNAMENT TOUR 東北 “Angler of the Year”】 佐藤 雄一
第1戦7位、第2戦12位、第3戦2位という成績で年間累計ポイント264pt.とし、熾烈なP.O.C.2019トーナメントツアー東北の頂点に立ったのは佐藤雄一選手。第2戦を終えた段階で年間ポイント累計166pt.に4名がトーナメントリーダーとして並ぶという近年稀にみる接戦のなか、第3戦で2位を獲得し、混戦を抜け出しての見事な年間優勝です。自身にとっては2008年、2009年、2010年の3年連続A.O.Y.以来となるアングラーオブザイヤー獲得。悲願のP.O.C. SUPER ROCK FISH クオリファイチケットを手にしました。おめでとうございます! |
【総評】
台風19号、10月25日の雨により、開催することすら危ぶまれた今大会。地域の方々、参加選手のご協力により、無事に開催することができました。パワーオーシャンカップは、多くのみなさまに支えられることでようやく形になっていることを強く感じました。そして「現場に少しでも活気を取り戻したい」という選手達の思いがひしひしと伝わってくる大会でもありました。大会を運営する者として、釣りという文化を通して、地域に少しでも貢献できるような大会を目指していきたいと改めて心に刻んだ一戦となりました。 |
結果
順位 | 氏名 | 重量(g) | 獲得ポイント |
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1 | 谷藤 圭太 | 2290 | 100 |
2 | 佐藤 雄一 | 1730 | 98 |
3 | 中村 勝 | 1620 | 96 |
4 | 千葉 達也 | 1610 | 94 |
5 | 阿部 寿彦 | 1570 | 92 |
6 | 戸澤 直彦 | 1490 | 90 |
7 | 小田島 良太 | 1200 | 88 |
8 | 鈴木 崇 | 1190 | 86 |
9 | 佐々木 俊 | 1180 | 84 |
10 | 佐々木 裕平 | 1100 | 82 |
11 | 鈴木 隆ノ介 | 1070 | 80 |
12 | 小田島 海斗 | 1060 | 78 |
13 | 井戸川 真吾 | 1010 | 76 |
14 | 山崎 健治 | 930 | 74 |
15 | 中村 渡 | 920 | 72 |
16 | 三浦 恭輔 | 890 | 70 |
17 | 松本 怜大 | 880 | 68 |
18 | 榊原 航 | 850 | 66 |
19 | 森本 正善 | 760 | 64 |
20 | 鈴木 泰洋 | 710 | 62 |
21 | 武山 重之 | 580 | 60 |
22 | 藤原 朋樹 | 570 | 58 |
23 | 坂本 広宣 | 550 | 56 |
24 | 工藤 大尊 | 540 | 54 |
25 | 蜂谷 雅人 | 510 | 52 |
26 | 菅野 昌文 | 440 | 50 |
27 | 佐藤 郁也 | 420 | 48 |
28 | 市川 翔太 | 400 | 46 |
28 | 藤原 久志 | 400 | 46 |
30 | 伊藤 亜主可 | 370 | 42 |
31 | 千田 大夢 | 360 | 40 |
31 | 渡辺 健 | 360 | 40 |
33 | 盛合 祥希 | 350 | 36 |
34 | 尾形 慶紀 | 340 | 34 |
35 | 松本 俊彦 | 330 | 32 |
36 | 大平 蓮 | 320 | 30 |
36 | 山口 恵 | 320 | 30 |
38 | 長根 裕哉 | 280 | 30 |
39 | 太田 武蔵 | 270 | 30 |
40 | 中村 亮義 | 260 | 30 |
41 | 八重樫 敬太 | 190 | 30 |
42 | 菅野 勝一 | 180 | 30 |
43 | 川村 倫弘 | 170 | 30 |
43 | 藤原 大樹 | 170 | 30 |
45 | 安達 裕輔 | 0 | 30 |
45 | 伊藤 一志 | 0 | 30 |
45 | 岩間 秀斗 | 0 | 30 |
45 | 岩脇 勇太 | 0 | 30 |
45 | 遠藤 貴志 | 0 | 30 |
45 | 大泉 純輝 | 0 | 30 |
45 | 大久保 広徳 | 0 | 30 |
45 | 大友 一行 | 0 | 30 |
45 | 尾形 英一 | 0 | 30 |
45 | 尾形 一成 | 0 | 30 |
45 | 小野寺 克弥 | 0 | 30 |
45 | 小野寺 雄基 | 0 | 30 |
45 | 小野寺 良太 | 0 | 30 |
45 | 小山 彬帆 | 0 | 30 |
45 | 金森 淳 | 0 | 30 |
45 | 鹿野 栄健 | 0 | 30 |
45 | 川島 浩平 | 0 | 30 |
45 | 川尻 達毅 | 0 | 30 |
45 | 川原 武宗 | 0 | 30 |
45 | 菅 雅哉 | 0 | 30 |
45 | 菅野 亜衣 | 0 | 30 |
45 | 菊池 和樹 | 0 | 30 |
45 | 菊池 勇貴 | 0 | 30 |
45 | 君崎 浩己 | 0 | 30 |
45 | 久保 修一 | 0 | 30 |
45 | 熊谷 捷紀 | 0 | 30 |
45 | 桑野 将人 | 0 | 30 |
45 | 堺 研一 | 0 | 30 |
45 | 佐久間 和希 | 0 | 30 |
45 | 佐々木 晃太 | 0 | 30 |
45 | 佐々木 修一 | 0 | 30 |
45 | 佐々木 秀真 | 0 | 30 |
45 | 塩谷 一樹 | 0 | 30 |
45 | 鈴木 健太郎 | 0 | 30 |
45 | 武山 潤 | 0 | 30 |
45 | 武山 雄太 | 0 | 30 |
45 | 長澤 岳則 | 0 | 30 |
45 | 中野 秀哉 | 0 | 30 |
45 | 成田 広之 | 0 | 30 |
45 | 成田 昌克 | 0 | 30 |
45 | 糠盛 奨 | 0 | 30 |
45 | 畠山 大成 | 0 | 30 |
45 | 早坂 專 | 0 | 30 |
45 | 早坂 健 | 0 | 30 |
45 | 日野 雅貴 | 0 | 30 |
45 | 武藤 大虎 | 0 | 30 |
45 | 星野 恭佑 | 0 | 30 |
45 | 洞口 稔智 | 0 | 30 |
45 | 前川原 みちる | 0 | 30 |
45 | 真木 亮裕 | 0 | 30 |
45 | 松澤 孝浩 | 0 | 30 |
45 | 松澤 真理子 | 0 | 30 |
45 | 松田 隆行 | 0 | 30 |
45 | 松田 涼 | 0 | 30 |
45 | 三浦 松一 | 0 | 30 |
45 | 三浦 永政 | 0 | 30 |
45 | 村山 栄宏 | 0 | 30 |
45 | 守屋 友裕 | 0 | 30 |
45 | 八木 光亘 | 0 | 30 |
45 | 八木澤 廣信 | 0 | 30 |
45 | 山内 一宏 | 0 | 30 |
45 | 山舘 嘉昭 | 0 | 30 |
45 | 吉田 和哉 | 0 | 30 |
45 | 類家 匡寿 | 0 | 30 |
45 | 和山 友則 | 0 | 30 |
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