第150回 POWER OCEAN CUP 2019 トーナメントツアー九州 第1戦 鹿児島県・谷山一文字 リザルト
開催日 | タイトル | 場所 | 対象魚 |
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6月2日(日) | 第150回 パワーオーシャンカップ 2019 トーナメントツアー九州 第1戦 | 鹿児島県・谷山一文字 | ロックフィッシュ |
2015年、オープントーナメントとして開催した鹿児島県谷山一文字でははじめてのパワーオーシャンカップ・・・あれから4年。毎年オープン戦を開催するなかで感じる九州でのロックフィッシュシーンの広がり、可能性。 九州の“ハタ&カサゴ”と、北海道・東北の“アイナメ&ソイ”。魚種は違えど同じ「ロックフィッシュ」。九州のロックフィッシュシーンの未来を見据え、トーナメントツアーとして長年走り続ける北海道、東北と同じステージに上がるべきタイミングではないのか・・・その思いが今回のトーナメントツアー九州の旗揚げへと導きました。記念すべきトーナメントツアー九州初戦、はたしてどんなドラマが繰り広げられるのでしょうか・・・ |
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大会当日の潮まわりは大潮。6:39に満潮をむかえ、12:35に最干潮のタイドスケジュール。最干潮時の帰港が難しいため、競技時間を一時間短縮。11:00がストップフィッシングとなります。競技時間5時間強のなかで、いかに結果を出すか。一つのミスが命取りになる緊迫の試合展開となります。開始早々からポツリポツリとロッドが曲がります。小気味良いバイトをくれるのは九州では“アラカブ”と呼ばれるカサゴ達。九州ツアーならではの光景です。釣れてくるサイズは15~18cmと、なかなかキーパーサイズの20cmに達しません。キジハタやオオモンハタはキッカーであり、リミットメイクにはカサゴの存在は欠かせません。どうしたら20cmをクリアするカサゴをキャッチできるのか?魚と向き合うなかで、そんな戦略が必要になるのもトーナメントならではと言えます。 9:00頃、各選手の動向を確認します。北側、南側、そして外向き、内向きと満遍なく散っている選手達。どのエリアが際立って釣れているという感触は無く、小さな時合いはあるもののポツリポツリと釣れ続けている印象です。この時点でキッカーとなりそうなキジハタをキャッチしている選手が数名。しかし、その選手達はリミットメイクに苦戦している様子。まだキッカーをキャッチしていない選手のなかにも、ビッグバイトをものにできなかった選手や痛恨のラインブレイクをしてしまった選手が複数。この時点では抜きに出ている選手はなく、なかなかしびれる展開に。最後の最後まで試合の行方は全く見えません。 |
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10:00からウエイインを開始するも帰ってくる選手は無し。いつ、どのタイミングで、キッカーフィッシュが出るかわからない展開だけに、ギリギリまでウエイインしないのは当然といえば当然でしょう。1kgを超えるキジハタやオオモンハタが突然来るかもしれない・・・ドキドキの時間が続きます。10:30過ぎ、徐々に選手達が検量所周辺へと集まり始めます。“やり切った”という表情でウエイインする選手もいれば、“まだチャンスがあるかも”と近くでキャストを続ける選手の姿も。ツアー戦になり、少しでも年間ポイントを稼ぐということを考えれば、その一尾がもつ意味も大きくなります。オープントーナメントの頃には無かった一面をみることができました。一方、ウエイインする選手の釣果に目を向けると、予想通り1kgクラスのキジハタが数尾持ち込まれます。おもわず歓声が沸く素晴らしい魚に、谷山一文字が持つポテンシャルの高さを改めて感じられたウエイインとなりました。結果、38名中29名がウエイイン。ウエイイン率76.3%と非常に高い水準。九州ツアーの船出として素晴らしいスタートとなったのではないでしょうか。 |
【TOP3】
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優勝 古賀誠
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記念すべきトーナメントツアー九州、最初の表彰台頂点に立ったのは、福岡県久留米市からエントリーの古賀誠選手。昨年開催したオープントーナメント佐賀県呼子新波止から続く二連勝の快挙達成。キッカーフィッシュとなる45.5cm、1,650gのキジハタを含む、トータルウエイト1,920gでフィニッシュ。日々重ねる釣行のなかでの研鑽と“初代アングラーオブザイヤーを狙う”という強い気持ちが、第1戦優勝という最高の結果に繋がったのではないでしょうか。引き続き、九州ツアーをグイグイと牽引して欲しいと期待しています! コメント:プラクティスはゴールデンウィークに二日間かけてみっちりと行った。一日では探りきらないので、初日は外向き、二日目は内向きをチェックした。そのときは初日にキジハタ40cm弱1尾、二日目にオオモンハタ40cm弱1尾と小型オオモンハタがポロポロ程度といまひとつだった。大会当日は北側外向きに照準を絞り、足元周辺の穴撃ちにゲームを決めていた。フライト後、思ったエリアに入り、開始して20~30分後にキッカーとなるキジハタをキャッチ。ルアーは、シルエットの大きいバグアンツ4”(385 ソフトシュリンプ)をチョイス。カラーは甲殻類系パターンを想定して、385ソフトシュリンプか217イソガニの2色に絞っていた。リグは、アピール重視でブレードスピンをプラスした17.5gテキサスリグ。テンションフォールやカーブフォールで、フォールでのアピールを意識。時にクラッチを切って穴の奥までルアーを入れ込むが、大型のキジハタは奥で掛けると獲れないので、できるだけ穴の手前で食わしていく戦略。キッカーをキャッチした後は、キジハタらしきバイトはなかったが、カサゴでリミットメイクした。ウエイイン後のドキドキタイムがとても長かった。2戦目も欲張らずに3尾揃える意識で頑張りたい! タックル:
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2位 村上達志
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準優勝は、鹿児島県指宿市の村上達志選手。キジハタをキッカーに、オオモンハタ、カサゴのミックスバッグでリミットメイク。トータルウエイト1,700gでフィニッシュ。日頃はロックフィッシュ以外にタイラバなど様々なソルトウォーターゲームを楽しむ村上選手。まだロックフィッシュははじめて日が浅いとのことなので、ぜひこれからも九州の海でロックフィッシュゲームを楽しんでいただけたらと思います。 コメント:ノープラクティスで当日をむかえた。フライトして向ったのは、事前に釣具店の店長さんに聞いていた“北側内向き”のエリア。キジハタグラブ4”の18gフリーリグでチェックしていき、オオモンハタをキャッチした。その後、同じエリアでも外向きにシフト。スピニングタックルに持ち替えて、スプーンテールシャッドのスイミングで探っていくと、キーパーサイズのカサゴをキャッチ。あと一尾でリミットメイクといきたいところだが、その後はバイトが遠い時間が続いた。そのため、終了時刻が迫る9:30頃、エコギア熟成アクア バグアンツ3.3”(J03 青イソメ)で勝負に出た。それが功を奏し、待望のキッカーフィッシュとなるキジハタをキャッチすることに成功した!ただ、試合途中でスマートフォンを海中に落とすアクシデントがあったため少し複雑な気持ちです・・・。 タックル:
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3位 宮本昴志
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3位にランクインしたのは、鹿児島県鹿児島市からエントリーの宮本昴志選手。キッカーとなる1kg超のキジハタ1尾とオオモンハタ1尾でのウエイイン。トータルウエイト1,590gとスコアをまとめ、表彰台に滑り込みました。エントリーポイントの選定から、ルアーのチョイス、攻め方まで、さすがは地元ロックフィッシャーマンという見事な戦いぶりでした。 コメント:ノープラクティスのぶっつけ本番で当日を向かえた。フライトして向った先は北側内向き。このエリアが最も起伏に富んだ地形をしているため、過去に何度も良い思いをしてきたエリア。イワシヘッドにセットしたバルト3.5”(115 パール/スモーク シルバーGlt.バック) を結び、ボトムから1mほど浮かせたレンジをスイミングやリフト&フォールで探ると7:00頃、キジハタと思われるバイトを得るもバラシ。その後粘ってみたもののバイトは無かった。そんななか、外向きを撃っていた選手がオオモンハタをキャッチしている光景を見て、すぐに外向きにシフト。そして待望のキジハタをキャッチに成功した。その後、立て続けにオオモンハタをキャッチ。ラスト一時間はとにかくリミットメイクを目指し、小さなバイトも獲っていく作戦に切り換えるも、キーパーサイズに届かないままストップフィッシングとなった。やはりもう一本獲りたかった。 タックル:
タックル:
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【総評】
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近年のロックフィッシュブームのあおりを受けて釣果が減少傾向との声がささやかれるなかでの開催となった今大会。たしかに日に日に増すフィッシングプレッシャーにより、以前にくらべればテクニカルなゲームになりつつある鹿児島錦江湾のロックフィッシュシーン。しかしながら、初開催だった2015年大会の釣果と、今大会の釣果を比較しても決して遜色ない好釣果がウエイインされました。1kgを超す良型のキジハタも複数キャッチされ、谷山一文字の豊かさは健在だと再認識することができました。魚達としっかり向き合えば、必ず応えてくれる・・・そんな豊かな海が変わらずそこには広がっていました。また、今大会に参戦してくださいました選手の顔ぶれを見ると、年齢層が広く、キャリアも住んでいる地域もバラバラ。なかには三重県熊野市から遠路はるばる駆けつけてくれた若手アングラーもいらっしゃいました。各選手に色々とお話を聞くなかで、ある共通点に気がつきました。それは「ロックフィッシュって面白い」という“思い”です。ロックフィッシュという魚を通じて、世代も地域も超えて分かり合える・・・そのきっかけ作りにこのパワーオーシャンカップがなれたら良いなと、心から思えた大会となりました。 |
結果
順位 | 氏名 | 重量(g) | 獲得ポイント |
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1 | 古賀 誠 | 1,920 | 100 |
2 | 村上 達志 | 1,700 | 98 |
3 | 宮本 昂志 | 1,590 | 96 |
4 | 原田 善広 | 1,510 | 94 |
5 | 瀬戸 浩司 | 1,470 | 92 |
6 | 平岩 秀一郎 | 1,430 | 90 |
7 | 湯ノ口 亮 | 1,250 | 88 |
8 | 山森 善貴 | 1,000 | 86 |
9 | 山川 司 | 920 | 84 |
10 | 坂本 厚 | 870 | 82 |
11 | 北原 千幹 | 850 | 80 |
12 | 村上 正樹 | 680 | 78 |
13 | 篠原 大輝 | 640 | 76 |
14 | 地頭方 隼人 | 600 | 74 |
15 | 若松 伸二 | 540 | 72 |
16 | 田中 もきぎ | 510 | 70 |
17 | 関 正樹 | 500 | 68 |
17 | 豊倉 嵩文 | 500 | 68 |
19 | 小河 正宜 | 390 | 64 |
20 | 好士崎 宏 | 380 | 62 |
21 | 梅永 大志 | 370 | 60 |
22 | 菅原 優一 | 340 | 58 |
23 | 小川 隆司 | 320 | 56 |
24 | 金島 和彦 | 210 | 54 |
25 | 松本 尚久 | 190 | 52 |
26 | 硎屋 孝也 | 180 | 50 |
27 | 中尾 美奈海 | 170 | 48 |
27 | 山中 雄太 | 170 | 48 |
29 | 木村 隆人 | 140 | 44 |
30 | 有吉 透 | 0 | 30 |
30 | 石原 祥太郎 | 0 | 30 |
30 | 伊藤 孝晃 | 0 | 30 |
30 | 鷺山 善 | 0 | 30 |
30 | 篠原 日 | 0 | 30 |
30 | 南郷 裕哉 | 0 | 30 |
30 | 堀川 輝美 | 0 | 30 |
30 | 山内 博人 | 0 | 30 |
30 | 吉木 治 | 0 | 30 |
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