第149回 POWER OCEAN CUP 2018 OPEN TORNAMENT 佐賀県・呼子新波止 リザルト
開催日 | タイトル | 場所 | 対象魚 |
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11月18日(日) | 第149回パワーオーシャンカップ2018 オープントーナメント |
佐賀県・呼子新波止 | ロックフィッシュ |
2018年、数々の台風が通過していった日本列島。当初9月30日に開催予定していた今大会も台風24号の影響によりやむなく延期に。昨年も同大会は悪天候により中止となっており、二年越しでようやく開催までたどり着くことができたのが2018年11月18日(日)。以前から九州北部での開催を望む声が多くよせられており、悲願の開催となりました。 「呼子新波止」は佐賀県唐津市にある沖堤防で、長さは東西に全長約560m。リアス式海岸のなかに位置し、多くのロックフィッシュを育みます。キジハタをはじめ、カサゴやオニカサゴが主なターゲット。そして注目すべきは、九州では“アラ”と呼ばれる「クエ」の存在です。もともと底物師の間ではクエの釣り場としてメジャーな釣り場で、サイズ的には30cmクラスの小型の個体から、7~8kgといったサイズまで狙えるとのこと。近頃ではロックフィッシャーマンもクエを狙い、釣果を出しているとの情報から、もしかするとパワーオーシャンカップ史上初となるクエのウエイインがあるかもしれない・・・そんな期待に胸を膨らませながら大会当日を迎えます。 |
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11月18日、AM5:30。渡船のベースとなる加部島漁港に総勢23名の選手が集まります。早々にミーティング、タックルチェックを行い、6:00頃から渡船を開始。6:20には、戦いの舞台となる新波止へ全員が上陸します。沖堤防での本部は、堤防のほぼ中央に設置。そこからのフライトとなります。スタートフィッシングの時刻6:30、二年越しの佐賀県呼子新波止戦が遂に開戦。各選手が思い思いの場所へフライトしていきます。スタートして10分も経たないうちに、本部近くの南面に展開していた選手がファーストフィッシュとなるキジハタをキャッチ。幸先良いスタートとなります。全体的に見渡した印象では、堤防西側の先端付近に多くの選手が展開しています。ただ、そのエリアが好調といった感じではなく、まんべんなくバイトは出ている様子。そのバイトの正体はカサゴ達です。サイズ的にはキーパーサイズに届かないサイズばかりで、各選手がこれに手こずっています。上位に食い込むためにはキジハタかハタといったウエイトは必須。ノンキーパーのカサゴをかわし、いかにスコアアップするか?試合の勝敗を分ける大きな鍵といえるでしょう。 | |
8:00過ぎ。全体的に選手が散らばり、探り歩く選手が多くなります。この時点でキジハタをキャッチしている選手がちらほら。この頃から潮の動きが弱まり始めます。それにともない、キジハタのバイトが遠のいている印象。まだキッカーフィッシュを手にしていない選手にとっては、難しい時間帯となります。クエにしても、キジハタにしても一発逆転サイズの魚が出る可能性が十分あるだけに、自分を信じてキャストし続けることが大切。試合終了の時点まで油断は禁物です。10:00過ぎ、遂にあの魚がキャッチされます。P.O.C.でははじめてとなるクエです。堤防中央の北面での一尾。普段から底物師もこの付近に入ることが多いようで、クエを引き寄せる何かがこのポイントにはあるようです。 |
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11:00よりウエイインを開始するも30分過ぎても予想通り誰一人帰ってきません。11:40を過ぎてようやく最初のウエイイン。その後も続々とウエイインする選手が続き、思いのほかウエイイン率は良さそうな感触。持ち込まれる魚はおもにキジハタ。あれだけ釣れていたカサゴは結果的に2尾のみ。キーパーサイズとなるカサゴがほとんど出なかったことになります。その他、ウエイインされた魚はオニカサゴ、そしてP.O.C.史上初となるクエという顔ぶれ。季節的な水温低下が心配されたなか、その心配をはねのけるような釣果を目の当たりにし、ロックフィッシュフィールドとしての呼子の海のポテンシャルの高さを感じることができたウエイインとなりました。 |
【TOP3】
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優勝 古賀 誠
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初開催・呼子新波止戦を制したのは、福岡県久留米市からエントリーの古賀誠選手。コンディションの良いキジハタ3尾でリミットメイクし、トータルウエイト1,470gでフィニッシュ。残念ながら1尾デッドとなってしまったために-300gとなってしまいましたが、もし生きていれば1,770gという素晴らしいウエイト。他の追従を許さない圧勝でした。おめでとうございます。 コメント:同じような潮周りを狙って2週間前にプラクティスを行った。その時は朝の早い時間帯にキジハタを複数キャッチできたので、朝一にリミットメイクをし、サイズは運任せというプランに的を絞って大会当日に臨んだ。エントリーしたのは西側の外向き。狙ったのは潮通しの良い基礎まわり。ルアーはバグアンツ4”(217 イソガニ)の21gテキサスリグ。リフト&フォールで探っていった。2週間前にくらべて潮の動きが弱かったが、開始して早い時間にリミットメイクをすることできた。32~33cmのキジハタ2尾、30cm弱のキジハタ1尾でリミットメイク。あと1尾が入れ替えできなかった。デッドフィッシュを出してしまったことが何よりも悔しい。 タックル:
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2位 土井 裕
準優勝は、広島県廿日市市からエントリーの土井裕選手。クエ1尾、キジハタ1尾のミックスバッグでトータルウエイト1,140g。P.O.C.史上初のクエのウエイインという快挙を成し遂げ、20年の歴史に名を刻みました。今後の九州オープンでさらなるサイズのクエがウエイインされる日は近いと夢が膨らみます。 コメント:呼子で釣りをするのは今回が初めて。普段は山陰をホームにしてロックフィッシュを狙っている。とりあえず普段山陰でしているスタイルでアプローチしてみた。40gスイミングヘッドに、ロックマックス4”(400 レッドゴールドスパイス)をセットしたリグで、スイミングを中心に探る。10:30頃、堤防のほぼ真ん中、北向きあたりでバイト。ボトム付近でのバイトだったため強引に巻き上げてキャッチした魚が自身でも初となる40cmほどのクエだった。遠征を重ねるなかで学んできたことが入賞に繋がった。 タックル:
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3位 村上 正樹
3位に入賞したのは、福岡県京都郡からエントリーの村上正樹選手。キジハタ1尾、オニカサゴ2尾のミックスバッグでトータルウエイト1,110gをウエイイン。カサゴよりもウエイトが見込めるオニカサゴやウルマカサゴでスコアを伸ばす・・・これもまた、九州オープンならではの戦術といえるでしょう。 コメント:前情報無しで迎えた今大会。本部近くにエントリーし、暗いうちはスイミング中心に活性の高い魚を探す。開始して2投目でキジハタをキャッチすることができた。ルアーはキジハタホッグ3”(245 ホタルイカ(夜光))の21gテキサスリグ。ボトムから巻き上げはじめたタイミングでのバイトだった。その後、陽が昇ってからは東よりの北面へ移動。潮が動かないなかで、エコギア熟成アクア リングマックス3”にルアーチェンジし基礎の穴を探っていった。それでオニカサゴ2尾をキャッチ。よく一緒に釣りをする4位の平岩選手に勝つことができた!最後まで諦めずにやり切ったことが勝因だと思う。 タックル:
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【総評】
初開催となった佐賀県・呼子新波止でのパワーオーシャンカップオープントーナメント。台風による延期のため、本来のトップシーズンを逸したなかでの開催となり、季節的な水温低下が心配されましたが、そのなかでもキジハタをはじめ、多くのロックフィッシュが顔を見せてくれました。噂以上のポテンシャルを秘めた豊かな海だと認識することができた大会となりました。また、今回優勝した古賀選手が表彰台のコメントのなかで「デッドさせてしまったことが一番悔しい」というコメントに、P.O.C.を通じて九州の地でも“SAVE THE FISH”がしっかりと、そして着実に浸透していることが大変うれしく思えた一戦でした。 |
結果
順位 | 氏名 | 重量(g) | 魚種 |
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1 | 古賀 誠 | 1,470 | キジハタ×3 |
2 | 土居 裕 | 1,140 | クエ×1、キジハタ×1 |
3 | 村上 正樹 | 1,110 | キジハタ×1、オニカサゴ×2 |
4 | 平岩 秀一郎 | 1,070 | キジハタ×2、オニカサゴ×1 |
5 | 田中 もきぎ | 850 | キジハタ×3 |
6 | 中村 優 | 680 | キジハタ×2 |
7 | 伊藤 孝晃 | 600 | キジハタ×2 |
8 | 瀬戸 浩司 | 530 | キジハタ×2、カサゴ×1 |
9 | 山下 太平 | 440 | キジハタ×1 |
10 | 上田 優次 | 400 | キジハタ×1、カサゴ×1 |
10 | 金島 和彦 | 400 | キジハタ×1 |
12 | 北原 千幹 | 270 | キジハタ×1 |
13 | 有吉 透 | 240 | キジハタ×1 |
13 | 武田 美代子 | 240 | キジハタ×1 |
15 | 山中 雄太 | 200 | キジハタ×1 |
16 | 岡 宏樹 | 0 | |
16 | 好士崎 宏 | 0 | |
16 | 大道 智史 | 0 | |
16 | 豊倉 嵩文 | 0 | |
16 | 中原 孝介 | 0 | |
16 | 堀川 裕矢 | 0 | |
16 | 松本 憲治 | 0 | |
16 | 光益 宏紀 | 0 |
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