P.O.C. SUPER ROCK FISH 2018

第145回 P.O.C. SUPER ROCK FISH 2018 アイナメ・ソイ 岩手県 宮古港 11月24日(日)

 2018年11月24日、ロックフィッシュトーナメンターの頂点を決める戦い「P.O.C. SUPER ROCK FISH 2018」を開催しました。一年を通して北海道ツアー、東北ツアーを勝ち抜いてきた代表選手とゲスト選手が“2018年最強”の称号を懸け、全身全霊で戦う本気の勝負。今回で第4回をむかえたP.O.C. SUPER ROCK FISHの舞台は、パワーオーシャンカップでは初開催となる「岩手県宮古港」です。決戦の地に立つクオリファイメンバーは、北海道・東北各ツアーのアングラーオブザイヤー(以後、A.O.Y.と略)、各マスターズクラシック上位3名、そしてゲストアングラー田辺哲男プロ、折本隆由プロの総勢10名。北海道ツアー代表の顔ぶれは、2018 A.O.Y.・井戸川真吾選手、マスターズクラシック優勝・玉川正人選手、2位・佐藤伸選手、3位・三上顕太選手の4名。東北ツアーからは、2018 A.O.Y.・坂本広宣選手、マスターズクラシック優勝・菊池勇貴選手、2位・木村雄斗選手、3位・阿部寿彦選手の4名がクオリファイ。菊池選手は、P.O.C.スーパーロックフィッシュ2017ウィナーであり、前人未到のスーパーロックフィッシュ連覇がかかります。百戦錬磨のトップトーナメンターから、飛ぶ鳥落とす勢いの成長著しい若手トーナメンターまで、錚々たるメンバーが出揃いました。誰が勝ってもおかしくない戦い・・・20年という節目をむかえたパワーオーシャンカップの歴史に名を刻んだのは一体誰だったのか?“負けられない戦い”の行方をここに書き記します。

 決戦の場として選んだ「岩手県宮古港」は、岩手県海岸線のほぼ中央、宮古湾にある大型の港です。今回は、閉伊川河口北側に位置する漁港エリアをトーナメントエリアに設定しました。景勝地として全国的に有名な浄土ヶ浜に隣接しており、宮古市街地からも程近いフィールド。しかし意外にも、地元のロックフィッシュアングラーにはあまり馴染みの無い釣り場で、同じ宮古市在住の木村雄斗選手も普段釣りをしたことがないとの話。スーパーロックフィッシュではノープラクティスがルールとなっており、そのため選手全員が初見というイコールコンディションでの戦いとなりました。 選手間の交流を深める場となった前日のレセプション。北海道、東北という離れた二つの地域でそれぞれロックフィッシュと真摯に向き合う者同士が、現在そして未来のロックフィッシュシーンについて様々な意見交換を行いました。熱い話は尽きることなく、選手それぞれがゲームフィッシュとしてのロックフィッシュの持つ魅力を改めて確認することができた夜となりました。

 5:30、大会当日。まだ夜も明けぬなか、凛とした冷たい空気が、決戦に向けて熱を帯びた選手達を包みます。前日吹いていた強風もやみ、空には星が輝きます。絶好のコンディションが予想されるなか、大会会場となる宮古港へ移動。5:40頃には全選手が到着し、決戦の準備を行います。トーナメントエリア、レギュレーションの確認を行い、いよいよ2018年P.O.C.最終決戦開始の瞬間をむかえます。6:00、抽選により一人ずつフライトコールされ、思い思いの場所へと向う選手達。一体誰がキッカーフィッシュを手にし、勝利を掴み取るのか。期待に胸が膨らみます。

 6:30から各エリアをチェック。まず、本部近くの魚市場周辺に展開している選手が2名。玉川選手と三上選手です。玉川選手は予想通り、マキモノで岸壁際をかなりスピーディーにチェックしています。結んでいるルアーは、ショットオーバー3。フラチャットとローテーションしてマキモノに反応するアイナメを探して歩いています。一方、三上選手は対照的にソフトルアーでバーティカルに岸壁際を探っています。この時点では両名ともにノーフィッシュ。そこから港奥へと移動していくと、次にいたのは菊池選手。得意の遠投パターンで底質や障害物を確認している様子。まだまだ手探り状態でノーフィッシュ。水路をはさんで反対側に展開していたのが坂本選手。5gテキサスというライトリグで中距離を丁寧に探っているとバイト!800g前後のナイスアイナメをキャッチ。口火を切る魚に思わず雄たけびが上がります。そこから港奥スロープ周辺、作業小屋周辺には阿部選手、木村選手の姿。朝の早い段階ではまだ魚をキャッチしていない様子。阿部選手はこの後、ひたすらラン&ガンという阿部選手らしい展開にシフトしていきます。そして、その先にあるトーナメントエリアのエンドとなる竜神前小堤防には田辺プロ、折本プロが陣取っています。田辺プロがアイナメ1尾をキャッチ。しかし、その後はバイトが遠いと話していました。このポイントには朝一、井戸川選手も入っていて、井戸川選手は良型のマゾイを1尾キャッチして移動していったとのこと。残る佐藤選手はこのタイミングでは移動中だった様子。朝の早い時間帯で魚をキャッチしていた選手は、坂本選手、井戸川選手、田辺プロの3名。どのエリアもしばらくバイトが遠い時間帯が続きます。

  8:00を過ぎたあたりから試合に動きが出始めます。港奥スロープ横にある小突堤に菊池選手、阿部選手、三上選手、坂本選手が立ちます。この時点でこの4名のうち、坂本選手がアイナメ1尾、クロソイ1尾。阿部選手がアイナメ1尾という状況。菊池選手と三上選手はまだ魚を手にしていません。そのなかで、まず菊池選手が魚を掛けます!しかし痛恨のフックアウト。サイズが良さそうだっただけに悔やまれます。その次にバイトをものにしたのが三上選手!上がってきたのは900g前後の良型アイナメ。難なくランディングし、試合の流れを掴みます。さらにここからたたみ掛けるのが三上選手の強さ。1尾のキャッチからほどなくして2尾目を掛けます!ファイト中の三上選手に「これは良いサイズだと思います!」と言わせたのは1kgを超えるキッカーアイナメ。この時点で頭一つ抜け出た状況。周囲の選手にも焦りの色が見え隠れします。しばらくして菊池選手が再び魚を掛けます!キャッチしたのは900gクラスのグッドコンディションなアイナメ。三上選手に傾いた試合の流れを引き渡しません。そして、坂本選手にも待望のバイト!見事、アイナメをキャッチしていち早くリミットメイク。さらにそこからクロソイ1尾をキャッチして入れ替えにも成功します。近くのスロープに展開していた田辺プロもほぼ同じ時間帯にアイナメ1尾をキャッチ。9:30過ぎの最干潮を前に、港奥の魚が動いたこのタイミングを猛者たちは見逃しませんでした。その後、菊池選手が三上選手に追いつこうかという魚を掛けるも、再び痛恨のミス。試合の行方はまったくわからない展開に・・・。

 

  9:30の段階で各選手の釣果を整理すると、坂本選手がアイナメ2尾+クロソイ1尾でリミットメイク。三上選手、田辺プロがアイナメ2尾。玉川選手、阿部選手、菊池選手がアイナメ1尾。井戸川選手がマゾイ1尾。折本プロ、木村選手、佐藤選手がノーフィッシュ。ただし、試合を決めるようなスコアを持っている選手はまだおらず、この後、潮が満ち潮に切り替わるなかでまだまだ試合が動くはず。12:00の最終帰着時間まで一切気が抜けない緊迫した試合展開です。

 

 予想通り、10:00を過ぎた潮変わりのタイミングで木村選手が作業小屋前で良型アイナメ1尾をキャッチ。魚市場近くにエントリーしていた井戸川選手も同じ頃、アイナメをキャッチ。井戸川選手はさらに終了10分前の土壇場でクロソイ1尾を追加し、見事リミットメイクに成功しました。今までノーフィッシュだった佐藤選手もストップフィッシング目前でアイナメ2尾キャッチ。

 

 そして、2018年の頂点を決する運命の瞬間・ストップフィッシング12:00をむかえます。帰着に遅れることなく全選手がウエイイン会場に集結。コールされた選手から順に、決着のウエイインへと向います・・・

優勝 三上 顕太

アイナメ2尾 2,080g

第四代P.O.C. SUPER ROCK FISH チャンピオンとして2018年のロックフィッシュトーナメンターの頂点に立ったのは、北海道代表・三上顕太選手。アイナメ2尾、トータルウエイト2,080gでウエイイン。北海道ツアーを牽引し続けるトップトーナメンターが、遂に悲願の優勝杯を手にしました。シーズンを通して徹底的に磨きなおしてきた自身のゲームスタイルを、初めて向き合う東北の海でも迷うことなく展開。スタートからバイトが無い時間が続くなかでも焦ることなく、ホームの北海道の海と照らし合わせながら、着実に自分のゲームにはまる状況を模索していった三上選手。周囲の選手をも飲み込んでいった彼が放つ空気に、まさに王者の風格を見た試合となりました。

【comment】 朝一はまず水深のある魚市場側の岸壁際を探った。3-1/2”レディーフィッシュの14gビフテキリグで縦の探りを入れていく。魚の反応を手早くチェックしていくが反応は無い。気温、水温ともに低い朝一はディープをチェックし、陽が差し込んできてからシャローへと移動するプランだったので、ノーバイトにも焦りは全く無かった。8:00過ぎ、港奥のシャローを打てる小突堤へと移動。念のため、岸壁際を一通りチェックしてから、先端部にポジションをとった。そこから港奥に向ってキャストしていく。ルアーは、リングマックス パワーオーシャン3”(435 ボトムクローラー)の17.5gビフテキリグ。敷石と砂地の境目に狙いを絞り、その周辺をリーリングで探る。ボトムからわずかに浮いたレンジを丁寧になめるようにトレース。それができるタックルセッティング、スピードを導き出していく。この釣りをするときにいつも意識するのは、ボトムを感じられるかどうかがギリギリでわかるセッティングをすること。この日、この場所では、ロッドはRPO710HS2、メインラインはPE#0.8。リーダーはフロロカーボン12lb.から10lb.に変更。リールはあえてハイギアを選択するという答えにたどり着いた。同じエリアで違うアプローチを展開していた菊池選手がバラすのを見て、リーリングのゲームが正解だと確信。ファーストフィッシュは1kg弱のアイナメ。狙っていたプリからアフタースポーンにかけてのアイナメだったので納得。そして、立て続けにバイト。1kg強のアイナメをキャッチした。ここまでは予想通りの展開。その後、もう一尾、同サイズを掛けるがミス。リミットメイクできなかったことが悔しい。今回狙ったプリからアフタースポーンにかけての大型アイナメは、できるだけ止めずにリーリングで誘っていく方が良いと思っている。経験上、ルアーを止めて釣っていくと、バラシにつながることが多い気がしているため。フラチャットをリーリングでボトムに当てていくというゲームもこの時期のビッグフィッシュ攻略には非常に効果的だが、今回は勝つためにバラシを最小限に抑えたかったのであえてビフテキリグのリーリングを選んだ。

【tackle 1】

ロッド: ロックフィッシュボトム パワーオーシャンRPO710HS2(ノリーズオーシャン)
ルアー&リグ: リングマックス パワーオーシャン3”(エコギア) + 17.5gビフテキリグ

【tackle 2】

ロッド: ロックフィッシュボトム パワーオーシャンRPO78MHC2(ノリーズオーシャン)
ルアー&リグ: 3-1/2”レディーフィッシュ(ノリーズ) + 14gビフテキリグ

2位 井戸川 真吾

アイナメ1尾、マゾイ1尾、クロソイ1尾 1,550g

P.O.C. SUPER ROCK FISH 2018準優勝は、北海道代表・井戸川真吾選手。遠投スタイルを武器に今シーズン圧倒的な強さで北海道ツアーA.O.Y.を獲得した井戸川選手。初めて釣りをする東北の地でも、ブレることなく己の遠投スタイルを貫き通し、見事準優勝を勝ち取りました。初代王者・駒谷賢選手の釣りを見て学び、それを自身のスタイルに取り入れ、日頃の釣行で磨き上げてきた努力が彼をP.O.C. SUPER ROCK FISH表彰台へと導きました。

【comment】 潮の早いエリアを想定して、最初に入ったのは本部近くの埠頭。初めての釣り場なのでボトムマテリアルをチェックしてみたが、イメージしていたものとは違ったため移動することに。竜神前小堤防に行くと、そこには田辺プロがいた。隣にエントリーし、外向きの船道を遠投で探る。結んだルアーは、リングマックス パワーオーシャン3.6”の35gビフテキリグ。着底後、トゥイッチ気味のアクションを加えたスイミング&フォールで探ると、フォールでファーストバイト。マゾイをキャッチした。この1尾で「ここじゃないな」と直感したため、移動。外海側を捨てて、内海側に目を向け、魚市場から港奥にかけてのストレッチに入った。水揚げ中の船からでる排水が絡んだディープエリアの沖根を遠投で探っていくプラン。移動するとそこには玉川選手の姿。玉川選手は既にそのエリアで1尾キャッチしていた。リングマックス パワーオーシャン3”(414魅惑パープルカモ)の35gビフテキリグを遠投し、ジャーク気味のアクションを加えながら探っていくと10:00頃にバイト。待望のアイナメをキャッチすることができた。アクション的には高さをあまり出さないようなショートピッチジャークだった。そのまま、そのエリアを探り、アイナメと同じポイントでタイムアップ10分前にバイト。キーパーサイズのクロソイをキャッチし、ギリギリのタイミングでリミットメイクすることに成功した。北海道代表として最後の最後まで諦めることなく投げ続けた結果だった。デカイ魚を選んで釣るスタイルとして「遠投」+「ヘビーシンカー」+「ジャークorトゥイッチ」というスタイルを磨いてきた。ロッド角度を調整しながら、ジャークやトゥイッチを加えていく。ルアーはキジハタグラブやリングマックス、ロックマックスなどのカーリーテールタイプ。自分のスタイルを貫き通したことが入賞に繋がったと思う。

【tackle】

ロッド: 9’06”スピニングロッド
ルアー&リグ: リングマックス パワーオーシャン3”、3.6”(エコギア) + 35gビフテキリグ

 

3位 玉川 正人

アイナメ1尾 1,460g

3位に入賞したのは、北海道代表・玉川正人選手。今年のP.O.C. SUPER ROCK FISHは、表彰台を北海道代表が独占する形となりました。昨年のP.O.C. SUPER ROCK FISHでも準優勝している玉川選手。持ち前の勝負強さを発揮し、2年連続で表彰台に上りました。ハードベイトによるマキモノゲームがピックアップされがちな玉川選手。しかし、ソフトベイトゲームでも高い次元の技術を持っているからこその“強さ”、それを実証した一戦となりました。

【comment】 朝一は魚市場前の岸壁際を、ショットオーバー3(307 シトラスシャッド)をスピーディーに巻いて反応する魚を探していった。時折、フラチャットとローテーションしていく。ショットオーバー3で1チェイスあったが、ピックアップ時に追ってきたその魚の感じと、イワシがアイナメにおびえることなく壁際を安心して泳いでいる光景を見て、このパターンは今日は無いと判断。ボトムのゲームへと切り換えた。2-1/2”パドチュー(361 チアユメロン)の21gビフテキリグでボトムをズル引きして探っていく。8:30過ぎ、待望のバイト。これが50cm、1,400g超のキッカーフィッシュとなった。ボトムの砂を弾かずに、ほどくように絡めて、決してルアーが跳ねないようにすることを意識。イメージはボトムを這うハゼ。そのため、ロッドも柔らかめをあえて選択した。その後は、小さな魚がつつくようなバイトしかなく、ラスト1時間でリミットメイクを目指して港奥の作業小屋周辺に移動。しかし、魚を追加することなくそのままフィニッシュとなった。今回の勝因は、状況を見極め、ゲームをシフトする決断ができたことだと思う。

【tackle】

ロッド: 8’08”スピニングロッド
ルアー&リグ: 2-1/2”パドチュー(ノリーズ) + 21gビフテキリグ

【tackle】

ロッド: ロードランナーヴォイスHB760M(ノリーズ)
ルアー&リグ: ショットオーバー3(ノリーズ)

4位 坂本 広宣

アイナメ2尾、クロソイ1尾 1,410g

朝一、竜神前小堤防へ行くも先行した田辺プロがいたため、作業小屋周辺にエントリーしなおす。しかし、アワビ船の航行があまりに多かったので移動。最港奥のシャローエリアにエントリー。5gテキサスリグで800g弱のアイナメをキャッチ。その後、インレットを挟んで対岸にある小突堤へと移動。三上選手や阿部選手と並ぶなか、先端付近でアイナメ、クロソイとキャッチしてリミットメイク。

 

5位 菊池 勇貴

アイナメ1尾 930g

朝一、港奥にエントリー。遠投で広範囲をチェックしていく。作業小屋周辺、そして港奥小突堤へと移動。スロープまわりや沖の障害物を丁寧にリングマックス パワーオーシャン3”の21gビフテキリグで探っていく。8:30頃、ナイスサイズのアイナメを痛恨のバラシ。その後、930gをキャッチする。同じようなロケーションを撃ち、もう1尾掛けるもこれもミス。強いメンタルを持つSUPER ROCK FISHディフェンディングチャンプも、何かが少しだけかみ合わなかった・・・

6位 木村 雄斗

アイナメ1尾 860g

シャローを中心に、作業小屋周辺やスロープなど、港奥エリアを中心にラン&ガンの展開。こまめに動きながら丁寧に魚を探し歩き、試合後半差し掛かる頃、作業小屋前でアイナメ1尾をキャッチした。

7位 田辺 哲男

アイナメ2尾 840g

朝一、竜神前小堤防に入り、エスケープチビツインのフリーリグでアイナメ1尾をキャッチ。その後、港奥に移動。スロープで2尾目をキャッチ。バイトは20バイト近くあったが、フックアップしなかったとの試合後のコメント。

8位 佐藤 伸

アイナメ2尾 550g

作業小屋周辺や港奥エリア、魚市場前ととにかくラン&ガンする展開。ノーフィッシュが続くも、終了時間間際にアイナメ2尾をキャッチしてフィニッシュ。

9位 阿部 寿彦

アイナメ1尾 340g

竜神前小突堤から港奥エリアまで、広範囲を積極的にラン&ガン。9:00までにアイナメ1尾をキャッチするも、その後が続かずフィニッシュとなった。

10位 折本 隆由

0g

朝一から竜神前小突堤に入り、外向きを中心に攻め、大型の回遊個体を狙うも不発。10:00頃、作業小屋周辺に移動するもキャッチに至らず。

P.O.C. SUPER ROCK FISH 第四代王者は、北海道ツアーを代表するトップトーナメンター・三上顕太選手!!

 年々熾烈さが増すP.O.C. 北海道ツアーを長きにわたり牽引し続けるトップトーナメンター・三上顕太選手が、悲願のP.O.C. SUPER ROCK FISH 初優勝。ロックフィッシュを心から敬愛し、常に厳しく自分のゲームと向き合い、ストイックにテクニックを磨き続ける三上選手。彼がどうしても手にしたかった“頂点”の称号、それを見事手にしました。おめでとうございます!
  P.O.C. SUPER ROCK FISH 2018を振り返り・・・
 水深、底質、魚影…全くわからない初めてのフィールド。ただでさえメインターゲットとなるアイナメはスポーニングが絡み、一筋縄ではいかない気難しい季節。422名のなかから勝ち上がってきた8名のロックフィッシュトーナメンター、そしてプロフィッシャーマン田辺哲男、折本隆由が、その状況においてはたしてどんなゲームを展開するのか・・・注目の一戦となった今大会。バイトが遠く、時間だけが過ぎていく苦しい試合展開のなかでも、スポーニング絡みの大型アイナメに照準を絞り、その魚を釣るために日々研鑽してきたゲームをブレることなく突き詰めていった選手が、最終的に狙いの魚を手にしました。10名中、リミットメイクできた選手が2名と、ロースコアな試合展開とはなりましたが、今大会でキャッチされた魚のなかに偶々釣れた魚は1尾も無く、すべてが必然の魚でした。客観的に常に試合を見続けてきたからこそ、今大会でウエイインされた魚は“釣るべくして釣った1尾”だったと断言できます。だからこそ、ロースコアのなかにもトーナメンターとしての実力が浮き彫りとなった、頂上決戦にふさわしい非常に見応えのあるハイレベルな戦いでした。今回の北海道代表勢によるスーパーロックフィッシュ表彰台の独占が、来シーズンのツアー戦にどう影響を与えていくのか・・・さらなる熱を帯びそうな予感がします。

 最後に、今大会開催にあたり、ご協力を頂きました関係各位に心より感謝申し上げます。そして、パワーオーシャンカップ2018にご参加頂きました全選手の皆様に、深く御礼申し上げます。引き続きより多くのアングラーにゲームフィッシングの魅力、ロックフィッシュの魅力を伝えるべく、さらにブラッシュアップした大会を目指して参りますので、来シーズンも皆様のエントリーをスタッフ一同、心よりお待ちしております。今年も一年間、ありがとうございました。