第143回 POWER OCEAN CUP MASTERS CLASSIC 2018東北 リザルト
開催日 | タイトル | 場所 | 対象魚 |
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10月28日(日) | POWER OCEAN CUP MASTERS CLASSIC 2018東北 | 宮城県・女川港 | アイナメ・ソイ |
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パワーオーシャンカップ2018東北ツアーの決勝となる「POWER OCEAN CUP MASTERS CLASSIC 2018 東北」を、10月28日(日)に開催しました。今回、マスターズクラシックの舞台として選ばれたのは、三陸の玄関口“宮城県牡鹿半島”の北側の付け根に位置する「宮城県・女川港」。指定競技エリア内でのラン&ガン戦となります。女川港は、宮城県人口第2の都市・石巻からほど近く、ロックフィッシュをはじめ様々な魚種が狙えることもあり、年間を通して非常に多くの釣り人が訪れる県内屈指のメジャーフィールド。パワーオーシャンカップとしても馴染みが深く、第107回、第131回大会でもトーナメントエリアとした実績の高い釣り場です。シーズンに入ると毎日のようにロックフィッシャーマンが訪れる人気釣り場なだけに、プレッシャーは非常に高く、一筋縄では攻略できません。ツアー戦を勝ち抜いてきた猛者のみが戦うマスターズクラシックの舞台としてはうってつけの場所といえるでしょう。はたして「P.O.C. MASTERS CLASSIC 2018 東北」の覇者となるのは誰なのか?そして頂上決戦「P.O.C. SUPER ROCK FISH 2018」の出場権を手にする選手は誰なのか?
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大会当日5:00、女川港大会本部に選手が集まります。潮周りは大潮明けの中潮三日目。タイドスケジュールは満潮6:18、干潮11:20。快晴、無風の文句ないコンディション。ただ、一つ気がかりなのは大会前々日に降った雨。それにより大会前日、各インレット周辺は強い濁りが入っていました。この濁りが抜けているのか?それとも影響が残っているのか?試合の鍵を握りそうなファクターだけに、気にしている選手も。受付、タックルチェックを行い、フライト抽選を行います。フライト順は以下の通り。
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6:00、いよいよフライトの時刻。コールされた選手が一人ずつフライトしていきます。早めにフライトする選手はどちらへ向うのか・・・それを見守りつつ、プランを熟考する後発の選手達。スタート直後から駆け引きが始まります。これもまた、競技エリアを絞って行うマスターズクラシックならではの光景です。 全選手がポイントにエントリーし、ゲームが始まった頃を見計らってから各エリアをチェックして回ります。まずは本部付近となる北面の各埠頭をチェック。本部を置いた埠頭には熊谷選手、小山選手、小野寺選手がエントリー。そこから西側の港奥へと移動すると、北面最奥エリアには菊池選手の姿。一方、南面へと移動していくと、尾形選手、佐々木選手が展開しています。本部方向へ大きく戻り、次に北面を東に向けてトレースしていきます。すると、北面船上げ場付近に、鈴木選手、木村選手、小松選手、安達選手が陣取ります。そして、おそらく今回最も人気が集中すると思われた北面のエンド、石浜に向うと、想定どおりの銀座状態。この時点で石浜に展開していたのは、小田島(海)選手、武山選手、藤原選手、倉又選手、小田島(良)選手、大泉選手、戸澤選手、阿部選手、森本選手。佐藤(雄)選手、佐藤(貴)選手、坂本選手はこのタイミングで移動をしている模様。北面埠頭に展開している選手のうち、菊池選手が早い段階でリミットメイク。同じく北面にいる木村選手もアイナメで早々にリミットメイク。小松選手はナイスサイズのクロソイをキャッチしているとのこと。最も人気が集中した石浜に展開している選手はキーパー1~2尾をキャッチしています。なかでも藤原選手、阿部選手がナイスキーパーをキャッチしたとの情報。南面に展開した選手は意外に苦戦中。岸壁を探り歩くゲームを展開していた佐々木選手はナイスサイズを数尾確認しているようでしたがキャッチに至っていません。見渡した感じでは、朝の段階ではまだ、試合を決めるようなハイスコアを出している選手はいません。1尾で順位がガラッと変わる気が抜けない試合が続きます。 膠着していた試合展開のなか、9:00を過ぎたあたりから各選手に積極的な動きが見られます。石浜に展開していた選手も複数名が移動。港奥や南面、北面とラン&ガンを展開しています。港奥でいち早くリミットメイクしていた菊池選手も、この段階では南面に。石浜最奥にいた阿部選手も積極的にラン&ガンしている様子。熊谷選手、尾形選手も埠頭エリアを中心に動いています。佐藤(雄)選手、佐藤(貴)選手も南面に展開し、遠投で広範囲を探っています。各選手のなかで最も動いていたのは佐々木選手。岸壁ゲームを一貫して展開し、目星をつけたエリアに何度も何度も繰り返し入りなおしています。最干潮を境にして試合が動く可能性があるだけに、各選手が帰着時間まで全力でゲームを続けています。 12:30よりウエイインを開始するも案の定、誰も帰ってきません。12:45頃からようやくウエイインする選手達。やり切った表情の選手もいれば、悔いを残したという表情の選手も。自分のウエイト、そして他の選手のウエイトが気になる注目の検量・・・13:00、終了の時をむかえます。はたして“P.O.C. MASTERS CLASSIC 2018 東北覇者”の称号は、誰が手にするのか?待ちに待った結果発表です。 |
【TOP3】
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優勝 菊池 勇貴
マスターズクラシック2018東北の頂点に立ったのは、昨年、スーパーロックフィッシュチャンピオン、マスターズクラシック東北チャンピオンの二冠を達成した菊池勇貴選手。見事、マスターズクラシック二連覇の偉業達成!昨年、各タイトルを総なめにした菊池選手。今年のツアー戦はいまひとつ波に乗れずにいましたが、この大一番でその強さを再び示しました。アイナメ3尾、トータルウエイト1,870gでフィニッシュ。常に冷静に状況を判断し、自身のゲームを展開する勝負師が、前人未到のスーパーロックフィッシュ二連覇を狙います! コメント:オフリミット前の土日にプラクティスを行った。正直、狙うべきプリスポーンの魚を全く見つけられなかった。大会当日は港内に残存する居着きタイプの魚に照準を絞り、その魚の活性が高い時間帯に勝負しようと決めていた。フライト順は17番目と遅め。向った先は北面港奥の埠頭角。フライトが遅かったため、もし先行者がいれば港奥をラン&ガンするプランだったが、幸運にもお目当てのポイントが空いていたのでエントリー。3"リングマックスバス(317 ライトグリーンパンプキン ブルーFlk.)の28gビフテキリグを結び、遠投で探ろうと一投目・・・ライントラブルによりラインを大幅にカットすることに。それでも何とかそのままキャストして中距離を探り、キーパーを2尾キャッチすることができた。奥向きの浅い側を打った結果。その後、「このまま無理やりなゲームを続けていていはいけない」と立ち返り、もう一本のタックルに持ち替え、遠投ゲームを再開。今度は南向きにキャストし、深い側の沖根を探る。最初に釣った2尾のバイトが小さかったので、活性はあまり高くないと判断し、ストラクチャーにコンタクトした際にラインをおくり、バイトを待つと思い通りにバイト。今回釣ったなかで一番良い魚だった。この時点でまだ7:00過ぎ。日が上がるにつれてバイトが無くなっていったので、移動を決行。港奥をラン&ガン。最奥でキーパーを1尾キャッチし、入れ替えをしてフィニッシュとなった。 タックル:
タックル:
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2位 木村 雄斗
準優勝は、岩手県宮古市から参戦する木村雄斗選手。アイナメ3尾、トータルウエイト1,430gをメイク。今シーズンは第2戦山形/新潟県・庄内下越優勝でマスターズクラシック出場権を獲得した木村選手。昨年の第3戦宮城県・牡鹿戦でも表彰台に上っており、女川での表彰台は二度目。相性の良いこのエリアで見事、スーパーロックフィッシュ出場権を獲得しました。 コメント:都合によりプラクティスでは下見する程度しかできていなかった。昨年のマスターズクラシックではノーフィッシュだったため、今年のマスターズクラシックはまずは1尾釣りたいと思い、臨んだ。フライトして向ったのは北面、東寄りの船揚場周辺。シャローにいる活性の高い魚をスイミングで釣っていこうと、3”リングマックスバス(004 ウォーターメロン ブラックFlk.)の3.5g、7gビフテキリグでテンポ良く探る。スイミングスピードに変化をつけて探ると、10投目あたりにバイト。27cmのキーパーをキャッチした。その後、ノンキーパーのバイトラッシュとなり、キーパーが出ず。隣の漁港側に移動し、手前の捨石周りをピッチングしてカーブフォールで探る。ルアーとリグはそのまま。探り始めて二投目で良型をキャッチ。立て続けにもう1尾、キーパーをキャッチすることができた。朝の段階でリミットメイクし、その後はラン&ガンを繰り返すも、入れ替えはならず。この勢いでスーパーロックフィッシュもやりきりたい! タックル:
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3位 阿部 寿彦
3位にランクインしたのは、昨年のA.O.Y.・阿部寿彦選手。アイナメ3尾、トータルウエイト1,400gでウエイイン。積極的なラン&ガンで、常に攻めの姿勢を崩さなかった阿部選手。4位藤原選手とは160gという僅差を制して、見事、2年連続でのSUPER ROCK FISHの舞台へと進みます。 コメント:フライトして石浜へ向った。石浜に到着するとすでに5~6名の選手が先行していたが、入りたかった最奥は運よく空いていた。プラクティスで、最奥エリアの沖フラットに、スポーニングではなく回遊タイプの魚がいることを確認していたのでそれが狙い。バグアンツ2”の35gビフテキリグで探っていく。プラクティスでは赤系のカラーへの反応が良かったが、当日は反応悪かったため、カラーを地味目にシフト。463ボトムバーサタイルで攻めると、1尾目のキーパーをキャッチすることができた。さらにルアーをチェンジしていき、エコギア アクア ミルフル3”(A06 ナチュラルグリーンパンプキン ブラックFlk.)で2尾目のキーパーをキャッチ。この時点で7:30頃。その後、バイトが遠のいていったので移動を決意。港奥をラン&ガンスタイルで攻める。市場周辺、港最奥と移動していき、その際に菊池選手とすれ違った。すでにリミットメイクしているとのことだったので、このままではいけないと奮起。北面の港奥エリアにエントリーした。エコギア アクア 活カサゴミルフル3”(A13 ナチュラルチャートグロウ(夜光) クリスタル+ブラックFlk.)の35gビフテキリグで探り、待望のキーパーをキャッチ。ようやくリミットメイクすることができた。一貫して遠投、大き目のリフト&フォールで沖の魚を狙っていった。昨年のスーパーロックフィッシュでは悔しい結果だったので、今回は頑張りたい! タックル:
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【総評】
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熾烈なツアー戦を勝ち抜いた選手のみが立つことができる決勝の舞台「P.O.C.マスターズクラシック」。勝ち進んだ猛者たちが、東北屈指のメジャーフィールド・女川港のハイプレッシャーなロックフィッシュをどう攻略していくのか?スポーニングの進行が遅れるなかで、どうやってキーパーを揃えていくのか?プリスポーンの魚をキャッチすることはできるのか?各選手の戦略が注目された今大会。朝のフィーディングタイムを見逃すことなく、そのタイミングでしっかりとスコアを築けるかどうかが勝敗を分けたひとつの要因でした。また、試合後半に短時間の時合いが起きたエリアがあるなか、そのチャンスをものにできずに涙をのんだ選手が数名。あの1尾がとれていれば・・・悔しさを噛み締めていました。検量した魚のなかで、プリスポーンらしい個体は鈴木選手の1尾のみ。結果的には居着きの気難しい魚を、ミスをせず確実に揃えていく、実にシビアな試合展開。激戦区・東北ツアーの決勝らしい試合だったといえるでしょう。 今大会を終えて、東北ツアー代表の顔ぶれが出揃いました。11月24日に開催する北海道・東北ツアーの頂上決戦「P.O.C. SUPER ROCK FISH 2018」で東北勢がどんな戦いを見せてくれるのか?今回同様、白熱の試合を期待したいと思います。 |
結果
4位 藤原 久志 |
5位 小山 彬帆 |
6位 鈴木 隆ノ介 |
7位 佐藤 雄一 |
8位 戸澤 直彦 |
9位 小田島 海斗 |
10位 倉又 一平 |
11位 小松 文哉 |
12位 尾形 一成 |
13位 熊谷 捷紀 |
14位 森本 正善 |
15位 小田島 良太 |
16位 武山 潤 |
17位 小野寺 良太 |
18位 大泉 純輝 |
19位 坂本 広宣 |
順位 | 氏名 | 重量(g) | 魚種 | P.O.C. SUPER ROCK FISH 2018 出場権 |
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1 | 菊池 勇貴 | 1,870 | アイナメ×3 | P.O.C. MASTERS CLASSIC 2018東北 1位により獲得 |
2 | 木村 雄斗 | 1,430 | アイナメ×3 | P.O.C. MASTERS CLASSIC 2018東北2位により獲得 |
3 | 阿部 寿彦 | 1,400 | アイナメ×3 | P.O.C. MASTERS CLASSIC 2018東北3位により獲得 |
4 | 藤原 久志 | 1,240 | アイナメ×3 | |
5 | 小山 彬帆 | 1,130 | アイナメ×3 | |
6 | 鈴木 隆ノ介 | 1,040 | アイナメ×1 | |
7 | 佐藤 雄一 | 920 | クロソイ×2 | |
8 | 戸澤 直彦 | 900 | アイナメ×3 | |
9 | 小田島 海斗 | 870 | アイナメ×3 | |
10 | 倉又 一平 | 810 | アイナメ×2、クロソイ×1 | |
11 | 小松 文哉 | 780 | クロソイ×1 | |
12 | 尾形 一成 | 740 | アイナメ×2、クロソイ×1 | |
13 | 熊谷 捷紀 | 670 | アイナメ×2 | |
14 | 森本 正善 | 580 | アイナメ×2 | |
15 | 小田島 良太 | 510 | アイナメ×2 | |
16 | 武山 潤 | 300 | アイナメ×1 | |
17 | 小野寺 良太 | 290 | アイナメ×1 | |
18 | 大泉 純輝 | 240 | アイナメ×1 | |
19 | 坂本 広宣 | 180 | アイナメ×1 | P.O.C.2018東北ツアーA.O.Y.により獲得 |
20 | 安達 裕輔 | 0 | - | |
20 | 佐々木 俊 | 0 | - | |
20 | 佐藤 貴之 | 0 | - |
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