第134回 POWER OCEAN CUP 2017 OPEN TORNAMENT 鹿児島県・谷山一文字 リザルト
開催日 | タイトル | 場所 | 対象魚 |
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5月28日(日) | 第134回パワーオーシャンカップ オープントーナメント | 鹿児島県・谷山一文字 | ロックフィッシュ |
近年急激な盛り上がりをみせる九州のロックフィッシュシーンのなかで、代表的なフィールドとしてシーンを牽引する鹿児島県錦江湾。その湾内で屈指の実績を誇る「鹿児島県・谷山一文字」にて、5月28日、パワーオーシャンカップオープントーナメントを開催しました。今年で3年目をむかえる鹿児島県・谷山一文字戦。メインターゲットは「キジハタ」「オオモンハタ」「カサゴ」となります。今年もゲストアングラーに、釣りビジョン「ROCK’N FISH」でおなじみのオーリーこと折本隆由プロ、そしてSUPER ROCK FISH 2016優勝者・佐藤裕一選手を迎え、総勢66名でのバトルとなりました。 | |
「鹿児島県・谷山一文字」は、南北に伸びる全長約1,900mの大規模な沖堤防。手前から水深は約10m前後と比較的深く、足元にケーソンや捨石が沈み、ロックフィッシュを狙ううえでメインとなるポイントを構成しています。沖には沈み根が点在し、回遊タイプのハタ類を狙うこともできます。鹿児島県内でも大型のキジハタ、オオモンハタの実績が非常に高いことで知られ、ロックフィッシュ以外にもブリやカンパチ、マダイ、シーバスといった人気ターゲットを年間通して楽しむことができる人気のフィールドです。 | |
大会当日、4:30より受付を開始すると、早々から多くの選手が本部前に並びます。九州のロックフィッシュシーンの盛り上がりを感じさせる朝となりました。受付をすませた後、タックルチェック、レギュレーションミーティングを行い、沖堤防へと渡ります。全選手が渡り終えた6:00頃、待ちに待ったスタートフィッシングとなりました。 | |
スタート後しばらくしてトーナメントエリア全体を見渡すと、北側は比較的先端に近いエリア、南側は堤防が曲がるあたりに多くの選手の姿が見られます。例年だと多くの選手が入る堤防中央部には、意外にも今年はまばらな状況。昨年の傾向では、スタート直後からカサゴや小~中型ハタのバイトが続き、パタパタとロッドが曲がるはずだったのですが、今年はなぜか静かな出だし。なかなかロッドが曲がりません。スロースタートな印象を受ける幕開けとなりました。 | |
ちょうど折り返しとなる9:00頃。時間帯的には満潮から下げ潮に切り替わるタイミング。再び状況を確認すると、カサゴのバイトは続くものの、キーパーサイズに満たないサイズばかりで、スコアを伸ばせない選手たちがほとんど。時折ハタっぽいバイトがあるものフッキングにいたらないと嘆く選手の姿も。そのような状況のなかで、グッドサイズのキジハタをキャッチしている選手の話もポツリポツリと出ます。ただ、そのような選手達もこの時点ではキジハタを1尾キャッチしているものの、リミットメイクに苦しんでいる様子。1尾のキッカーで試合がひっくり返る状態なだけに、まったく気が抜けない戦況が続きます。 |
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予定通り11:00からウエイインを開始。2~3名の選手がウエイインしますが、その後が続きません。ギリギリまでロッドを振る選手達。11:30を過ぎ、ようやく各選手が帰着し始めます。結果66名中31名がウエイイン。季節的な理由か、昨年同様にオオモンハタをウエイインする選手は少なめ。そうなるとキジハタが勝敗の鍵を握るキッカーフィッシュとなりますが、こちらも昨年にくらべて思いのほか少ない印象。想定よりもシビアな展開だったことをうかがわせました。しかし、谷山一文字らしい1kg超のグッドサイズなキジハタを持ち込む選手の姿も複数あり、錦江湾の懐の広さを感じたウエイインとなりました。 |
【TOP3】
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優勝 平岩秀一郎
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鹿児島県・谷山一文字戦を制したのは、2016年の覇者・平岩秀一郎選手。鹿児島戦二連覇という偉業を達成。キッカーフィッシュとなる43cm、1,410gのキジハタを含む、キジハタ2尾、カサゴ1尾のミックスバッグでトータルウエイト2,680gというぶっちぎりのウエイトをメイク。2016年覇者として臨んだ今大会。連覇を目指して様々なプレッシャーに打ち勝ち、見事P.O.C.オープントーナメント鹿児島県・谷山一文字の頂点に再び立ちました。 コメント:今大会に向けて行ったプラクティスは2回。二週間前と大会前日。二週間前はまったくダメだった。前日は朝の5:00~6:00の間にバイトが集中し、700~800gほどのキジハタを5尾釣ることができた。しかし、釣れたのは朝の一時だったので、大会当日も朝一に賭けるプランで臨んだ。朝向かったのは北側外向き。日頃は根の多い南側を中心に攻めるが、過去大会の実績を踏まえて、今回はあえて北側に展開した。しかし、期待した朝は不発。焦りが出始めるなか7:20頃にようやくキジハタをキャッチ。40cm超のグッドサイズだった。ルアーは、ロックマックス5”(399 ウキハゼ)の14gテキサスリグ。その後、カサゴしか手にすることができないなか、キジハタをもう1尾追加できれば目標ウエイトに達するので、10:00頃に思い切って移動を決行。南側外向きにエントリー。ルアーは、メインベイトの赤いエビをイメージしてエコギア アクア リングマックス4.2”(A35 ホットオレンジ グリーン+ゴールドFlk.)をチョイス。リグは14gテキサスリグ。すると少し沖目でカサゴのような小さなバイト。フックアップしなかったがそのまま誘って追い食いさせたところ待ち望んだ2尾目のキジハタだった。いつも谷山一文字でキジハタを狙う場合、シンカーウエイトは着底後の巻きを意識したパターンのときは17.5g、タフなときはそこから徐々に軽くしていき、最も軽くして10gまでで対応している。今回は17.5gからスタートし、14gがベストセッティングだった。 タックル:
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2位 片平翔太
準優勝は、地元・鹿児島県鹿児島市からエントリーの片平翔太選手。43cm、1,310gキジハタを含む、キジハタ2尾、カサゴ1尾のミックスバッグでトータルウエイト1,900gをウエイイン。地元ながら谷山一文字での釣行は初めてという片平選手。いつもは鹿児島県内の他の沖堤防がメインとのこと。日頃から実践していることを大会でも着実に貫き通し、勝ち取った素晴らしい準優勝といえるでしょう。 コメント:地元ながら谷山一文字で釣りをする機会が今まで無く、今までは鹿児島市内の他の沖堤防をメインにロックフィッシュを楽しんでいた。今大会が谷山一文字で初めて釣りをする良い機会と考えて大会にエントリーした。当日は人が少ないところに入ろうと思い、大会本部から南側に50mほど行った付近の外向きに入った。周囲に人が少なかったため、堤防と平行にキャストし、ケーソンや敷石を探っていくプラン。8:00頃、今回のキッカーとなる1尾目のキジハタ(43cm、1,310g)をキャッチ。その後、9:00頃に2尾目のキジハタをキャッチすることができた。ルアーは、バグアンツ3”(408 ウォーターメロンバグをメインにカラーローテ)の18~21gテキサスリグ。とにかくボトムを丁寧にリフト&フォールで探ることに終始徹底。敷石の隙間を狙っていった。どちらかというとリグが手前にきた角度のときにバイトがあった。 タックル:
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3位 内村健太郎
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3位には、こちらも地元・鹿児島県鹿児島市からエントリーの内村健太郎選手がランクイン。ロックフィッシュ歴6年目という内村選手。キジハタ1尾、カサゴ1尾でウエイイン。リミットメイクできなかったものの、キジハタが今大会最大魚となる45cm、1,480gというナイスフィッシュ。トータルウエイト1,730gをマークし、P.O.C.初参戦で見事表彰台を獲得しました。 コメント:今回がパワーオーシャンカップ初参戦。谷山一文字は自分にとってホームフィールド。エントリーしたエリアは、堤防ほぼ中央部の内向き。対岸との距離が周囲にくらべて短く、このストレッチだけチョークしているためカレントが効きやすいという理由でここを選んだ。狙い方は、沖のかけ上がりをテキサスリグのスイミングでチェックするパターン。ボトムを軽くタッチさせながらリフト&フォール気味のスイミングで探っていった。ルアーは、ロックマックス5” (010 パールグロウ)の28gテキサスリグをチョイス。沖堤防攻略でいつも行っているパターンを押し切った結果、8:30頃にキッカーとなるキジハタをキャッチすることができた。例年だと4月に海藻が伸び、その後、海藻が抜けた後にいよいよハタのシーズンが本格化しはじめる。谷山一文字はこれからが楽しい季節になる! タックル:
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【総評】
一昨年、昨年とくらべ、終日晴天と天候には恵まれた今年の鹿児島県・谷山一文字戦。しかしながら、季節進行の遅れが原因か、終日ハイライトなコンディションになってしまったことが原因か、例年よりも釣果が全体的に伸び悩んだ結果となりました。ただ、そんなタフな状況下においても、表彰台に上がった選手達はグッドサイズのキジハタをウエイイン。各選手のスキルの高さと、谷山一文字の底力を改めて感じることができた一日となりました。 |
結果
順位 | 氏名 | 重量(g) | 魚種 |
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1 | 平岩 秀一郎 | 2680 | キジハタ×2、カサゴ×1 |
2 | 片平 翔太 | 1900 | キジハタ×2、カサゴ×1 |
3 | 内村 健太郎 | 1730 | キジハタ×1、カサゴ×1 |
4 | 坂井 悠亮 | 1410 | キジハタ×1、カサゴ×2 |
5 | 山田 優介 | 1310 | キジハタ×1、カサゴ×1 |
6 | 山森 善貴 | 1140 | キジハタ×1、カサゴ×2 |
7 | 四郎園 遥希 | 1110 | キジハタ×1、カサゴ×2 |
8 | 鉢迫 勇一郎 | 980 | キジハタ×1、カサゴ×2 |
9 | 北原 千幹 | 940 | キジハタ×1、カサゴ×2 |
10 | 有吉 透 | 910 | キジハタ×1、カサゴ×2 |
11 | 福留 司 | 890 | キジハタ×1、カサゴ×2 |
12 | 吉木 治 | 820 | オオモンハタ×1、カサゴ×2 |
13 | 内平 哲美 | 760 | キジハタ×1、カサゴ×1 |
14 | 小屋敷 亮介 | 590 | ウルマカサゴ×1、カサゴ×1 |
15 | 枝重 浩太 | 580 | カサゴ×3 |
16 | 関塚 浩一 | 570 | ウルマカサゴ×1 |
17 | 田代 麻衣子 | 550 | オオモンハタ×1、カサゴ×2 |
17 | 引野 雄馬 | 550 | オオモンハタ×1 |
19 | 中村 優 | 530 | カサゴ×3 |
19 | 前田 奨悟 | 530 | カサゴ×3 |
21 | 外山 俊介 | 490 | カサゴ×3 |
22 | 藤本 光 | 480 | カサゴ×3 |
23 | 金島 和彦 | 410 | カサゴ×3 |
24 | 北坂 亮 | 350 | カサゴ×2 |
25 | 牧之瀬 海斗 | 300 | カサゴ×2 |
26 | 本田 慶光 | 270 | カサゴ×2 |
27 | 久保田 哲生 | 180 | カサゴ×1 |
28 | 柏木 智 | 170 | カサゴ×1 |
29 | 佐藤 裕一 | 160 | カサゴ×1 |
30 | 若松 伸二 | 130 | カサゴ×1 |
31 | 石田 浩介 | 120 | カサゴ×1 |
32 | 穴見 秦也 | 0 | |
32 | 有野 龍二 | 0 | |
32 | 安樂 成人 | 0 | |
32 | 板崎 崇暁 | 0 | |
32 | 今村 真央 | 0 | |
32 | 井料 拓也 | 0 | |
32 | 入部 陽介 | 0 | |
32 | 牛島 直樹 | 0 | |
32 | 後迫 智也 | 0 | |
32 | 梅木田 匠悟 | 0 | |
32 | 緒方 聡 | 0 | |
32 | 折田 隆志 | 0 | |
32 | 折本 隆由 | 0 | |
32 | 柏木 創 | 0 | |
32 | 茅野 浩司 | 0 | |
32 | 川尻 恭平 | 0 | |
32 | 好士崎 宏 | 0 | |
32 | 古賀 誠 | 0 | |
32 | 坂本 厚 | 0 | |
32 | 進藤 明徳 | 0 | |
32 | 田中 龍馬 | 0 | |
32 | 出口 正俊 | 0 | |
32 | 冨永 雄太 | 0 | |
32 | 新名 浩二 | 0 | |
32 | 長谷川 豪 | 0 | |
32 | 早川 敏行 | 0 | |
32 | 古川 公也 | 0 | |
32 | 牧内 誠吾 | 0 | |
32 | 宮本 昂志 | 0 | |
32 | 牟田 浩一郎 | 0 | |
32 | 武藤 拳成 | 0 | |
32 | 森山 剛志 | 0 | |
32 | 山之内 尚史 | 0 | |
32 | 山本 正浩 | 0 | |
32 | 脇田 悠太 | 0 |
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