第117回 POWER OCEAN CUP 2016東北ツアー第2戦 山形県・庄内 リザルト
開催日 | タイトル | 場所 | 対象魚 |
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8月28日(日) | 第117回パワーオーシャンカップ東北第2戦 | 山形県・庄内 | キジハタ・カサゴ・ソイ・アイナメ |
8月28日(日)、パワーオーシャンカップ2016東北ツアー第2戦を開催しました。戦いの舞台は、東北日本海のなかで屈指の人気フィールド「山形県・庄内」。エントリーは総勢83名。この度も多くのエントリーを頂きまして、心より感謝申し上げます。 第2戦の舞台となる「山形県・庄内」は、地磯と漁港が組み合わさるようにして連なる独特な地形。この水域には、近年北上を続ける「キジハタ」が定着し、新たなロックフィッシュフィールドとして注目を集めるエリアです。また、季節によってマダイやアオリイカ、クロダイ、アジなど多くのゲームフィッシュと向き合うことができる釣り場でもあります。競技エリアの範囲は、北は酒田港から、南は鼠ヶ関漁港までの約50kmにわたるエリア。大会指定エリア内での競技となります。 海の状況は、ちょうど夏から秋へと移行しはじめたタイミング。となると、メインターゲットであるキジハタのスポーニングの動向が気になるところ。各選手にプラクティス時の釣況を聞くと、二週間ほど前まではプリスポーンの良型が時折顔を出したものの、直前のプラクティスではほとんど釣れていないとのこと。おそらく大半の個体がスポーニングを終えて、アフタースポーンに切り替わってしまった様子。さらに、前々日に雨が降ったため雨水が流入し、場所によっては濁っている状況。沖からのウネリも幾分残り、かなり難しいコンディションのなかで大会当日を向かえました。 |
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朝4:30より受付を開始。早々に受付を済ませ、フライト順を抽選。タックルチェック、レギュレーションの確認を行った後、5:15頃よりフライト順に従って10名ごとにフライトしていきます。ローライトな時間帯に活性が高いキジハタ。高活性の余韻が残る朝一の選択が、勝負の行方を大きく左右します。 | |
フライト後、各エリアをチェックすると、最南端となる鼠ヶ関漁港周辺には多くの選手の姿がありました。数名がすでにキーパーをキャッチしており、予想通り朝一にスタートダッシュを決めた選手がいる様子。しかし、後が続かないためか、一時間も経たないうちに早々に見切りをつけて他のエリアへと移動する選手の姿も。朝から目まぐるしく戦局が動きます。鼠ヶ関の北側に広がる温海エリアの地磯にも複数の選手がエントリーしています。しかし、ウネリが思いのほか残ってしまっているため、本命ポイントには入れないと話す選手も。地磯にくらべ、波の影響を受けにくい漁港周辺に移動する選手もちらほら。一方、大会本部より北側に位置する加茂エリアの地磯。ここにも複数の選手が入っています。ここでは、朝一にバイトラッシュし、早々にリミットメイクしている選手がいるとの情報も。そして最北端となる酒田港に眼を向けると、人気ポイントである南防波堤に複数の選手がエントリー。最上川の河口に位置するため前々日の雨水の影響がどうでるのか?魚影の濃いポイントとはいえ、移動に時間を要するエリアだけに勇気のいる選択です。 |
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12:00より検量を開始するも帰着する選手の姿はまばら。一尾の魚が順位に大きく影響するシビアな戦い・・・最後まで粘る選手達。12:30を過ぎたあたりからようやく選手達が帰ってきます。その表情からは「やり切った!」というタフな戦いぶりが読み取れました。結果、参加83名中36名がウエイイン。ウエイイン率は43%と、数字上では大方の予想を上回る釣果。しかし、1kg超を持ち込んだ選手が不在というスコアに、極めて難しい状況だったことを改めて感じた検量となりました。 |
【TOP3】
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優勝 鈴木 隆ノ介
2016東北ツアー第2戦の頂点に立ったのは、宮城県気仙沼市からエントリーの鈴木隆ノ介選手。コンディションの良いキジハタ3尾を揃え、トータルウエイト920gをメイク。ロックフィッシュトーナメント激戦区の宮城で鍛えられた若手トーナメンターの成長株が、P.O.C.史上に残る超激タフバトルを制しました! コメント:プラクティスには前日夕方に入った。実はキジハタを釣るのは大会前日がはじめてだった。事前情報で鼠ヶ関方面は人が多いと判断。そして、雨水の影響で酒田港に入る人は少ないと考え、当日は酒田港南防波堤にエントリー。先端手前部から500mほどのストレッチを探り歩いた。朝一は北面側を狙った。堤防基礎部を4”パワーバランス(004 ウォーターメロン ブラックFlk.)の5gテキサスリグでボトムをなぞるようにトレース。違和感があったらシェイクを加え、バイトを誘った。これで1尾キャッチ。フグ対策を意識してワームカラーは地味なものを選んだ。その後、風が向かい風になってしまったので、南面の消波ブロック狙いに変更。ルアーはそのままで、シンカーを11gにウエイトアップ。消波ブロックの隙間や穴を探り歩いた。ボトムまでしっかり落とせる穴を重点的に攻めた。シェイクしながらリフトし、その後フォールの繰り返し。キーパーは全部で7尾キャッチすることができた。次戦は地元気仙沼での開催なので引き続き頑張りたい! タックル:
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2位 坂本 広宣
2位 横田 賢一
同じく2位にランクインしたのは、山形県上山市からエントリーの横田賢一選手。キジハタ3尾でトータルウエイト840g。地元山形県での開催ということもあり、山形県勢の意地で表彰台を奪取。P.O.C.東北ツアーを長く参戦してきたベテランが、ここ一番の勝負勘を発揮してマスターズクラシック出場権を獲得しました。 コメント:今回大会に向けてプラクティスには数度入っていたが、キジハタに翻弄されて結果に結びついていなかった。朝一は温海エリアの小岩川にある地磯にエントリーするも、ウネリにより不発。早々にプランを変更し、鼠ヶ関漁港へと移動した。鼠ヶ関漁港の北防波堤に入り、消波ブロックの隙間や穴を探り歩いた。穴のなかでも特に深さのある穴を重点的に狙った。ルアーは、エコギア アクア 活カサゴミルフル3”(A18 ホヤイエロー ブラックFlk.)の14gテキサスリグ。少ないバイトを確実にものにするため、ボトムでステイさせてもしっかりと深くバイトさせられるエコギアアクアマテリアルをチョイス。カラーは複数ローテーションしたが、3尾のキジハタをキャッチできたのは全てA18(ホヤイエロー ブラックFlk.)だった。シンカーも根掛かりの少ない球型を選択。穴を狙うには最高の組み合わせ! タックル:
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【総評】
大会直前のキジハタのアフタースポーン移行、前々日の雨による濁り、ウネリと状況的に極めて難しいコンディションのなかでの開催となった今回の山形県・庄内戦。多くの選手がキーパーをキャッチすることに苦戦するなかで、上位に食い込んだ選手が選択した釣りは、消波ブロックや岩礁の隙間・穴を狙うスタイル、いわゆる「穴撃ち」。アフタースポーンのキジハタ、そしてキーパーとして貴重な存在のムラソイを狙うのには、「穴撃ち」が当日の正解だったといえる結果となりました。また、特筆するならば、アフタースポーンのキジハタの攻略法。波や潮の影響が少ないスポットを丁寧に、スローに、じっくりと見せる。時にリアクションバイトを誘発するようなアクションを加える。これは今後キジハタゲームを追求するなかでぜひ知っておきたいメソッドです。そして、検量時に複数のキジハタが“小ガニ”を吐き出したことから、あまり動き回らずに簡単に捕食できる“小ガニ”がこのタイミングでのメインベイトだったと推測。アフタースポーンのキジハタを攻略するうえで、このこともゲームの引き出しに入れておきたい要素です。 |
結果
順位 | 氏名 | 重量(g) | 獲得ポイント |
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1 | 鈴木 隆ノ介 | 920 | 100 |
2 | 坂本 広宣 | 840 | 98 |
2 | 横田 賢一 | 840 | 98 |
4 | 武山 重之 | 780 | 94 |
5 | 阿部 寿彦 | 710 | 92 |
6 | 佐藤 裕一 | 700 | 90 |
7 | 川島 浩平 | 690 | 88 |
8 | 川村 倫弘 | 660 | 86 |
9 | 佐々木 健太郎 | 630 | 84 |
10 | 秋場 勇人 | 620 | 82 |
11 | 大泉 純輝 | 590 | 80 |
12 | 戸澤 直彦 | 530 | 78 |
13 | 内藤 智就 | 510 | 76 |
14 | 森本 正善 | 490 | 74 |
15 | 中田 大地 | 480 | 72 |
16 | 鹿野 栄健 | 460 | 70 |
16 | 中村 勝 | 460 | 70 |
18 | 金森 淳 | 440 | 66 |
19 | 武山 潤 | 430 | 64 |
20 | 村山 栄宏 | 420 | 62 |
21 | 笹山 英幸 | 370 | 60 |
21 | 高清水 学 | 370 | 60 |
23 | 松本 怜大 | 360 | 56 |
24 | 小野寺 和美 | 350 | 54 |
25 | 佐々木 充行 | 340 | 52 |
26 | 小松 文哉 | 330 | 50 |
27 | 岩崎 竜美 | 310 | 48 |
27 | 村上 将一 | 310 | 48 |
29 | 中村 渡 | 280 | 44 |
30 | 蜂谷 雅人 | 270 | 42 |
31 | 渡辺 健 | 260 | 40 |
32 | 岩間 拳人 | 210 | 38 |
32 | 鈴木 泰洋 | 210 | 38 |
34 | 久保 修一 | 190 | 34 |
35 | 佐藤 雄一 | 180 | 32 |
36 | 小野 友哉 | 130 | 30 |
37 | 安達 裕輔 | 0 | 30 |
37 | 安藤 克宏 | 0 | 30 |
37 | 石田 久弥 | 0 | 30 |
37 | 猪股 仁一 | 0 | 30 |
37 | 岩脇 勇太 | 0 | 30 |
37 | 蛯原 隆也 | 0 | 30 |
37 | 大久保 広徳 | 0 | 30 |
37 | 尾形 英一 | 0 | 30 |
37 | 尾形 一成 | 0 | 30 |
37 | 尾形 慶紀 | 0 | 30 |
37 | 小野 浩平 | 0 | 30 |
37 | 柏倉 利光 | 0 | 30 |
37 | 川原 武宗 | 0 | 30 |
37 | 川原 渉 | 0 | 30 |
37 | 菅野 亜衣 | 0 | 30 |
37 | 菅野 勝一 | 0 | 30 |
37 | 菊池 勇貴 | 0 | 30 |
37 | 君崎 浩己 | 0 | 30 |
37 | 今野 智之 | 0 | 30 |
37 | 佐々木 晃太 | 0 | 30 |
37 | 佐々木 俊 | 0 | 30 |
37 | 佐藤 春樹 | 0 | 30 |
37 | 佐藤 竜一 | 0 | 30 |
37 | 志賀 康英 | 0 | 30 |
37 | 菅原 慎也 | 0 | 30 |
37 | 杉浦 裕治 | 0 | 30 |
37 | 鈴木 崇 | 0 | 30 |
37 | 高橋 歩 | 0 | 30 |
37 | 高橋 優輔 | 0 | 30 |
37 | 武長 紀生 | 0 | 30 |
37 | 中嶋 將太 | 0 | 30 |
37 | 中嶋 康文 | 0 | 30 |
37 | 中村 亮義 | 0 | 30 |
37 | 成田 昌克 | 0 | 30 |
37 | 橋本 久弥 | 0 | 30 |
37 | 浜 幸生 | 0 | 30 |
37 | 藤原 久志 | 0 | 30 |
37 | 真木 亮裕 | 0 | 30 |
37 | 三浦 松一 | 0 | 30 |
37 | 三浦 琢都 | 0 | 30 |
37 | 守屋 知明 | 0 | 30 |
37 | 守屋 友裕 | 0 | 30 |
37 | 山内 一宏 | 0 | 30 |
37 | 山舘 嘉昭 | 0 | 30 |
37 | 吉田 勲 | 0 | 30 |
37 | 吉田 肇 | 0 | 30 |
37 | 渡辺 勇馬 | 0 | 30 |