第105回 POWER OCEAN CUP 2015 東北ツアー第1戦宮城県・網地島リザルト
開催日 |
タイトル | 場所 | 対象魚 |
---|---|---|---|
6月21日 (日) | 第105回 パワーオーシャンカップ 2015 東北ツアー第1戦 | 宮城県・網地島 | フラットフィッシュ |
前週の北海道ツアー第1戦に続き、6月21日(日)、パワーオーシャンカップ2015東北ツアーも遂に開幕。第1戦の舞台は、過去に数々のバトルが繰り広げられてきた東北ツアーではおなじみのフィールド「網地島」。宮城県石巻市牡鹿半島先端の南側、昨年第1戦が行われた田代島の隣に浮かぶ、周囲約18kmの島です。 第1戦のターゲットは今年も“フラットフィッシュ”。「昨年と同じ展開になるのでは?」と想像しがちですが、網地島と田代島は地理・地形的に性格がかなり異なるため、昨年とは全く違う展開になること必至。また季節的に見ても昨年は6月下旬開催に対して、今年は6月上旬の開催。スポーニング絡みのこの季節は、数週間のズレすら、釣果を左右する重要なファクターとなります。ロックフィッシュ戦とは明らかに違う戦略が要求されます。 |
|
参加者は総勢73名。地元宮城はもちろん、岩手、山形、そして遠方からは北海道、秋田、茨城からもエントリー頂きまして、心より感謝申し上げます。強豪ひしめく東北ツアーは、今年もますます熱く盛り上がりそうです。 | |
直前の釣況はというと、例年ならシャローエリアのホンダワラが抜け、そこにプリスポーンのコチが差してくるという時期ですが、今年は海中の季節進行が遅いのか、網地島のシャローにはホンダワラがまだ群生中。そのため、シャローに差してくるはずのコチの個体数がまだ少ないとのこと。一方で、隣の田代島ではすでにコチが接岸し、好調との情報。はたして網地島にもコチは接岸してくるのか?リミットメイクやスコアをまとめるにはコチの存在が不可欠なだけに、展開がまったく読めないなかで開幕戦を向かえました。 | |
4:45、網地島ライン石巻発着所で受付を行い、フェリーでいざ網地島へ。一時間ほどで大会本部となる網地港に上陸。全員のタックルチェックを終え、7:00頃、いよいよフライトのコール。徒歩の選手、自転車の選手と、それぞれが目指すポイントに向けて一斉に散らばっていきました。 | |
天気は曇りから徐々に晴れとなる予報。風は無いものの、海は前日までの影響で若干うねりが残っている様子。大会本部の網地港にも複数の選手がエントリーし、北側に隣接するサーフを併せると15~6名が確認できました。しかし、しばらく経ってもロッドはいっこうに曲がりません。7:50頃になると、島内でもう一つの港である長渡(ふたわたし)港へ渡るフェリーが入港。徒歩組にとっては有効な移動手段です。状況を打開すべく、ここでは9名の選手がフェリーでの移動を決断しました。港の外に目を向けると、網地港の西にある磯に複数の選手の姿が。その顔ぶれは鹿野栄健選手、佐々木俊選手、佐藤雄一選手、佐藤竜一選手、戸澤直彦選手、中村勝選手と、東北ツアー上位常連の錚々たるメンバーがズラリ。過去のパワーオーシャンカップでも実績が高いポイントだけに超激戦区となっていました。 | |
11:00頃になると網地港周辺に戻ってくる選手がちらほら。最後の最後まで諦めずに本部周辺で粘っています。12:30、いよいよ検量開始。ノーフィッシュ申告が続く厳しい状況のなか、参加73名中18名がウエイイン。ウエイイン率25%弱という激タフコンディションのなかでも、しっかりと魚を見つけ、キャッチしてくるトーナメンターの強さを垣間見た大会となりました。 |
【TOP3】
|
優勝 川村 倫弘
東北ツアー屈指の実力派・川村倫弘選手が2015東北ツアー第1戦を見事制しました。川村選手といえば2014 P.O.C. MASTERS CLASSIC東北優勝の記憶が新しいところ。今シーズンもその強さを存分に見せつける結果となりました。今大会最大魚となる63cm、1,640gのスーパービッグコチをキャッチ。ヒラメ1尾+コチ2尾のミックスバッグでトータルウエイト2,300gをメイク。大会中唯一の2kgオーバーで頂点に立ちました。 コメント:はじめにエントリーしたのは池ノ浜。当初のプランではこの浜でコチを1~2尾釣ることを目標にした。沖に生えるウィードと波打ち際との間にできたスペースにコチが入っていると判断し、グラスミノーL(159 カタクチ)の7gテキサスリグをあえて遠投せずにスローなズル引きで探った。一時間ほどでコチ1尾をキャッチ。その後、チームメイトの武山選手とともに、電気の浜へ移動。このポイントは、移動にかなり時間がかかるうえに魚影が薄いため高いリスクを伴うが、過去の実績を見てもキッカーをキャッチできる可能性が高い。手前にはゴミが漂流し、7gテキサスリグでは探りづらいため、濁った潮と澄んだ潮の境目にできる沖のヨレまでグラスミノーL(344 北陸クリアレッドホロ)の21gテキサスリグを遠投。まずはヒラメを狙いでリフト&フォールし、幸先良くヒラメ1尾キャッチ。後が続かないため、同じリグでスローなズル引きにシフト。大型コチ狙いに切り替えて、狙い通りキッカーフィッシュのキャッチに成功した。今年は“アングラーオブザイヤー”を狙う! タックル:
|
2位 佐藤 竜一
2位には、こちらもP.O.C.東北ツアー表彰台の常連エキスパート・佐藤竜一選手がランクイン。昨年第1戦・田代島でのフラットフィッシュ戦でも3位に入賞している強豪です。キッカーとなるグッドサイズのヒラメ1,620gを含む、ヒラメ1尾+コチ1尾のミックスバッグでスコアメイク。惜しくも1デッドにより-300gとなるも、トータルウエイト1,560gでフィニッシュ。見事、準優勝に輝きました。 コメント:エントリーしたのは網地港の西側にある磯。フラットフィッシュゲームでは時合いが大切なので、少しでも移動時間を短縮し、朝の時合いを逃さないように考えたプラン。予想通り同ポイントは激戦区。他の選手の顔ぶれを見て「一番目立つルアーで、先に一番イイ魚を獲ろう!」と心に決め、5”スプーンテールシャッド(ST07 ピンクアユ)の18gジグヘッドリグをキャスト。そしていきなりの一投目でビッグバイト!しかしフッキングせず…ワームにはヒラメの歯型がしっかりと残っていたので、すかさずタックルを持ち替えてフォロー。グラスミノーM(171 ナチュラルゴールド)の18gジグヘッドリグをキャストし、ブレイクラインの少し先からリトリーブしてくると再びビッグバイト!この朝の二投でしとめた魚がキッカーとなる1,620gのヒラメだった。その後、同じパターンでコチ1尾を追加し、朝の時合いが終了。そしてそのままストップフィッシングとなった。 タックル1:
タックル2:
|
3位 鹿野 栄健
3位もやはり実績十分の強者・鹿野栄健選手がランクイン。昨年第1戦では4位に入賞するも、狙っていたP.O.C. MASTERS CLASSIC出場権を獲得できず悔しさを口にしていただけに、その悔しさを晴らす今大会となりました。ヒラメ1尾+コチ2尾のミックスバッグでトータルウエイト1,540gをウエイイン。4位とは30g差の僅差で振り切り、CLASSICへの切符を勝ち取りました。 コメント:今大会に向けてのプラクティスは前週に一度しか入れず、魚のポジションはイメージできたが、非常にタフな状況下でパターンを見出せずにいた。正直、現在の状況をしっかり把握できないまま当日を向かえた。そこで今大会はあえてリグやアクションを決め付けず、その時・その瞬間の状況にアジャストする“ニュートラル”を戦略のテーマとした。まず、ヒラメ狙いでバルト3.5”(405 CPピンクシャイナー)の18gジグヘッドリグを選択。ブレイクラインを中心に探った。開始直後に痛恨のラインブレイクをするも、ミスを引きずらず気持ちを切り替え、ヒラメをキャッチすることができた。その後、食い渋りの時間帯のなかでマゴチのパターンを見出し、リミットメイク。砂紋を感じ取りながらグラスミノーL(169 ウルメ)の1oz.テキサスリグを超デッドスローにリーリングするパターン。狙いどころは砂紋が大きいスポットだった。 タックル1:
タックル2:
|
【総評】
6月下旬に行った昨年第1戦はハイピークから一週間ほど遅れての開催だったために、釣果が思いのほか伸び悩んだフラットフィッシュ戦。今年はそれを見越して6月上旬の開催。そして、田代島にくらべ、サーフエリアが広い網地島をフィールドに選択するも、コチの接岸が遅れたために、結果的には裏目に出てしまった今大会。悔しさが残る結果となりました。しかしながら、今回ウエイインした顔ぶれを見ると、P.O.C.上位常連のトップトーナメンターばかり。タフなコンディションほど実力が浮き彫りになるトーナメントのシビアさを改めて肌で感じた大会となりました。 最後に、厳しい大会にも関わらず盛り上げてくださいました選手の皆様、ご協力頂きました網地島ライン株式会社様、そして大会を受け入れて頂きました網地島島民の皆様に心より感謝申し上げます。 宮城の海は、全国的に見ても稀に見るフラットフィッシュが豊富な海です。今大会では残念ながら好釣果とはなりませんでしたが、網地島はこれからフラットフィッシュシーズン本番を向かえます。シーズンインすれば、数多くのフラットフィッシュが接岸し、アングラーを楽しませてくれます。また、大会中に40cmオーバーのベッコウゾイや50cmクラスのアイナメなど多くのロックフィッシュがロッドを絞り、ロックの魚影の濃さも健在。隣の田代島もあわせて、ぜひ、“フラット&ロック”という極上のゲームフィッシングを楽しみにでかけてみてはいかがでしょうか。 |
結果
順位 | 氏名 | 重量(g) | 獲得ポイント |
---|---|---|---|
1 | 川村 倫弘 | 2300 | 100 |
2 | 佐藤 竜一 | 1560 | 98 |
3 | 鹿野 栄健 | 1540 | 96 |
4 | 成田 昌克 | 1510 | 94 |
5 | 戸澤 直彦 | 1350 | 92 |
6 | 渡辺 健 | 1280 | 90 |
7 | 佐々木 俊 | 1230 | 88 |
7 | 中村 勝 | 1230 | 88 |
9 | 佐々木 健太郎 | 890 | 84 |
10 | 武山 重之 | 820 | 82 |
11 | 守屋 知明 | 790 | 80 |
12 | 大場 裕之 | 720 | 78 |
13 | 橋本 久弥 | 670 | 76 |
14 | 小野 友哉 | 570 | 74 |
15 | 中村 渡 | 530 | 72 |
16 | 佐藤 裕一 | 360 | 70 |
17 | 森 正大 | 310 | 68 |
18 | 佐藤 雄一 | 230 | 66 |
19 | 阿部 充博 | 0 | 30 |
19 | 安藤 克宏 | 0 | 30 |
19 | 石垣 宏保 | 0 | 30 |
19 | 岩崎 竜美 | 0 | 30 |
19 | 岩間 拳人 | 0 | 30 |
19 | 蛯原 隆也 | 0 | 30 |
19 | 大泉 純輝 | 0 | 30 |
19 | 大場 貴之 | 0 | 30 |
19 | 尾形 英一 | 0 | 30 |
19 | 尾形 慶紀 | 0 | 30 |
19 | 小野 浩平 | 0 | 30 |
19 | 川島 浩平 | 0 | 30 |
19 | 川田 貴之 | 0 | 30 |
19 | 菅野 亜衣 | 0 | 30 |
19 | 菅野 潤一 | 0 | 30 |
19 | 菅野 勝一 | 0 | 30 |
19 | 君崎 浩己 | 0 | 30 |
19 | 久保 修一 | 0 | 30 |
19 | 後藤 欣三 | 0 | 30 |
19 | 小松 文哉 | 0 | 30 |
19 | 今野 勝和 | 0 | 30 |
19 | 今野 智之 | 0 | 30 |
19 | 坂本 広宣 | 0 | 30 |
19 | 佐々木 仁 | 0 | 30 |
19 | 佐々木 充行 | 0 | 30 |
19 | 志賀 康英 | 0 | 30 |
19 | 首藤 勝志 | 0 | 30 |
19 | 杉浦 裕治 | 0 | 30 |
19 | 鈴木 貴博 | 0 | 30 |
19 | 鈴木 豊和 | 0 | 30 |
19 | 鈴木 英明 | 0 | 30 |
19 | 鈴木 正美 | 0 | 30 |
19 | 鈴木 隆ノ介 | 0 | 30 |
19 | 高橋 拓也 | 0 | 30 |
19 | 武山 潤 | 0 | 30 |
19 | 千葉 達也 | 0 | 30 |
19 | 寺川 英幸 | 0 | 30 |
19 | 中村 亮義 | 0 | 30 |
19 | 蜂谷 雅人 | 0 | 30 |
19 | 濱畑 健太 | 0 | 30 |
19 | 日野 雅貴 | 0 | 30 |
19 | 藤原 久志 | 0 | 30 |
19 | 堀内 孝一 | 0 | 30 |
19 | 前川 将太 | 0 | 30 |
19 | 松本 俊彦 | 0 | 30 |
19 | 三浦 松一 | 0 | 30 |
19 | 村山 榮宏 | 0 | 30 |
19 | 本木 雄吉 | 0 | 30 |
19 | 森本 正善 | 0 | 30 |
19 | 守屋 友裕 | 0 | 30 |
19 | 山内 一宏 | 0 | 30 |
19 | 山田 雄大 | 0 | 30 |
19 | 山舘 嘉昭 | 0 | 30 |
19 | 横田 賢一 | 0 | 30 |
19 | 渡辺 勇馬 | 0 | 30 |