第104回 POWER OCEAN CUP 2015 北海道ツアー第1戦 函館沖堤防リザルト
開催日 | タイトル | 場所 | 対象魚 |
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6月14日 (日) | 第104回パワーオーシャンカップ北海道第1戦 | 函館沖堤防 | ロックフィッシュ |
北海道ツアー第一戦のフィールドは、パワーオーシャンカップの原点ともいえる第一回大会開催の地「函館」での沖堤防バトル。 参加者は総勢95名。以前から参加者の皆様からリクエストの多かった沖堤防戦ということもあってか、P.O.C.常連メンバーのみならず、初参加や復帰組の方からもたくさんエントリーを頂き、我々運営側としましてはうれしい限り。90名を超す多くのエントリーを頂きまして、心より感謝申し上げます。 | |
事前情報では、暖かさが増すにつれ、日ごとにアイナメの魚影が濃くなってきており、数はかなり出るだろうと、おおかたの予想。ただ、アベレージサイズは数釣れるものの、キッカーとなるビッグサイズを引き当てる策を、各選手がなかなか見つけられていない様子。始まる前から面白い展開を期待させる状況で当日を向かえました。 | |
今回上陸した沖堤防は通称「赤堤」。全長約1kmの堤防で、内向き、外向きともに足元にはケーソンが沈み、ところどころに沈み根が点在。場所によってはケーソンにブロックが絡むポイントも。海流の影響で、砂に埋もれ具合はストレッチによって異なり、起伏は様々。また、北端外向きには、小規模の別堤防が射程距離のなかにありポイントを形成しています。 | |
若干肌寒さが残る朝、受付を開始。予報では天気は曇りから晴れとなり、日中は暑くなるとの情報。風も1m弱と、絶好の大会日和に胸が躍ります。受付を済ませ、徐々に渡船開始。AM6:30頃、選手全員が沖堤防に渡り、レギュレーションの確認、そしてフライト。 | |
傾向的には大会本部を設置した北側に多くの選手がエントリー。その一方で、昨年のアングラーオブザイヤー・駒谷賢選手、クラシック覇者・佐藤伸選手は南側へ足を向けました。もしかしたらここが勝負の分かれ道となりかねない判断なだけに、我々見ている側もわくわくしてしまいます。 | |
開始早々からバタバタと各所でロッドが絞り込まれます。事前情報どおり、かなりのアイナメがストックされている様子。岸壁際を狙う選手にも、沈んだケーソン際を狙う選手にも、沖合いの沈み根を狙う選手にもと、とにかくラッシュが続きます。開始して一時間ほどでリミットメイクする選手が出てくるほど、凄まじいモーニングラッシュでした。 朝のバイトラッシュが一段落した後、全体的には落ち着き傾向のなか、圧巻の爆釣劇を繰り広げたのが駒谷賢選手。時間を追うごとにバイトが少なくなっていくなかで、一人コンスタントに釣り続ける姿に、北海道ツアー屈指のトップトーナメンターの高い技術を垣間見ました。昨年アングラーオブザイヤーを獲得した強さは今年も健在です。 |
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AM11:30頃になるとウエイインする選手が続々と帰着し、気がつけば見たことない長蛇の列・・・。「今回はものすごいウエイイン率になる!」そう確信した瞬間でした。結果は参加95名中86名がウエイイン。ウエイイン率90%という驚愕の結果となり、函館の海の豊かさを実感した大会となりました。 |
【TOP3】
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優勝 三上顕太
2015北海道ツアー初戦を制したのは「ミカケン」こと三上顕太選手。昨年行われた北海道ツアー第三戦・函館でも優勝しており、これで函館戦2連勝を達成。各選手、キッカーアイナメを搾り出すのに苦しむなか、40cmクラスの良型アイナメをきっちり3本揃え、トータルウエイト3,120gと、大会中唯一の3kg超をマーク。刻々と変化する状況の中で、小さな変化も見落とさず、最後までアジャストし続けることで見事優勝を掴みとりました。 コメント:試合前に先入観を持たないようにするため、今回はあえてノープラクティスで試合に臨んだ。最初にエントリーしたのは沖堤防のほぼ中央、内向き。早々にリミットメイクはするものの、40cmクラスが入らずトータルウエイトを伸ばせずにいた。試合後半に潮が変わるため、そこに賭けた。南端付近へ移動をし、潮変わりを待った。潮が変わったタイミングで、得意のテキサスリグのスローリトリーブでキッカーとなる40cmクラスのアイナメをキャッチ。ルアーはバグアンツ3”。カラーは自身がプロデュースした408(ウォーターメロンバグ)。潮が澄んでいた前半は409(ロックベイトシナモン)で釣果を伸ばしたが、潮が濁り始めたため、アピール力の強い408(ウォーターメロンバグ)にスイッチしていた。ブレイクと砂地の境目を、14gテキサスリグを根掛かりしないスピードでリーリングし、小さなバイトを拾った。その後タイムリミットが迫るなか、南端内側にある超シャローのケーソンの隙間を14gテキサスリグで探り、40cmUPを2本立て続けにキャッチすることができた。自分の釣りを徹底してやり通せたことが優勝への鍵だったと思う。 タックル:
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2位 小林良稚
見事2位に入賞したのは室蘭市からエントリーの小林良稚選手。1,240gのキッカーアイナメを含む、グッドコンディションのアイナメ3尾でトータルウエイト2,790gというハイスコアでウエイイン。スイミングパターンを貫き、スコアアップを成功させての入賞となりました。 コメント:朝一の高活性な個体をスイミングパターンで獲る戦略で挑んだ。当初のプランで入る予定だった北端外向きの小堤防際狙いは先行者がいたため、周辺のブレイクを遠投で狙う戦略に切り替えた。遠投し、ボトムから中層まで巻き上げて狙うと30cmクラス後半をキャッチすることができた。その後、内向きの堤防際をスイミングで5m刻みに探り、40cmUPをキャッチ。狙い通り、早い時間帯にリミットメイクした。その後、外向き小堤防際をスイミングで攻め、最大魚1,240gをキャッチ。使用したルアーは、グラスミノーL(171 ナチュラルゴールド)、パワーシャッド3”(159 カタクチ)の14gテキサスリグ。潮が動くタイミングを見極め、スイミングレンジを変化させて攻略。潮にギリギリ流されないシンカーウエイトを選択した。 タックル:
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3位 渡邊誠人
3位には、浦河町からエントリーの渡邊誠人選手がランクイン。太く粒が揃った良型アイナメ3尾でトータルウエイト2,620gをメイク。19名が2kg超という接戦のなか、見事3位に食い込み、P.O.C. MASTERS CLASSICの切符を獲得しました。 コメント:久しぶりのP.O.C.参戦。まずは沖堤防南端にエントリーした。グラスミノーL(159 カタクチ)+11gイワシヘッドを遠投し、沖目をスイミングで攻めた。このときグラスミノーLは頭1cmカットして使用。その後、比較的近距離に点在するブレイクがらみの根回りをキジハタグラブ4”(370 ケルプジャングルチョイス)のリフト&フォールで攻めた。自分のプランを最後までやり切った結果が入賞に繋がった。 タックル1:
タックル2:
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【総評】
好調との事前情報に反することなく、ウエイイン率90%という空前の好結果となった今大会。95名中63名の選手がリミットメイクに成功しており、これはP.O.C.史上でも稀に見るハイウエイトな大混戦でした。多くの選手がリミットメイクするなかで、ウエイトのある太いアイナメを複数キャッチできるかどうかが勝敗を左右しました。上位選手のコメントのなかで、度々聞かれたのが“スイミング”。ボトムを切ったスイミングが高活性のグッドコンディションを選びながら釣るという、一つの答えだったといえるでしょう。 |
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また、各選手の試合運びを見るなかで、優勝した三上選手も途中トータルウエイトが伸びずに苦しんでいました。しかし、そこから立て直す精神力、状況を読みきる洞察力を目の当たりにし、トーナメントで勝つためには高い技術と、精神的なタフさが必要だと改めて痛感した大会となりました。 最後に、大会を盛り上げてくださいました選手の皆様、大変お疲れ様でした。また、ご協力頂きました長良丸様、白姫丸様、金龍丸様、そして大会を受け入れて頂きました函館の皆様に心より感謝申し上げます。 | |
いよいよ本格的なロックフィッシュシーズンを向かえる函館。今大会でも多くのアイナメとハチガラ(オウゴンムラソイ)が小気味良いバイトとトルクフルなファイトで、アングラー達を楽しませてくれました。また、ロックフィッシュ以外にもヒラメやババガレイ、カジカなどバラエティに富んだゲストが顔を出し、函館の海の豊かさを感じられた一日となりました。多彩な魚と向き合える北海道屈指のフィールド「函館」。待望のシーズンインの便りとともに、そろそろ足を運んでみてはいかがでしょう か。きっと素晴らしい釣りが待っているはずです。 |
結果
順位 | 氏名 | 重量(g) | 獲得ポイント |
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1 | 三上 顕太 | 3120 | 100 |
2 | 小林 良稚 | 2790 | 98 |
3 | 渡邊 誠人 | 2620 | 96 |
4 | 西川 貴法 | 2500 | 94 |
5 | 柏木 雅一 | 2490 | 92 |
6 | 石澤 卓 | 2470 | 90 |
7 | 田嶋 勇 | 2440 | 88 |
8 | 石川 陽太郎 | 2430 | 86 |
9 | 吉田 宣宏 | 2340 | 84 |
10 | 駒谷 賢 | 2260 | 82 |
10 | 近間 康平 | 2260 | 82 |
12 | 山根 雅則 | 2190 | 78 |
13 | 田村 隆之 | 2170 | 76 |
14 | 西川 雄哉 | 2110 | 74 |
15 | 越野 卓也 | 2090 | 72 |
16 | 西村 尚浩 | 2080 | 70 |
17 | 住吉 千穂 | 2050 | 68 |
18 | 阿部 書和 | 2030 | 66 |
19 | 菅原 優一 | 2020 | 64 |
20 | 野場 一志 | 1960 | 62 |
21 | 五福 公人 | 1930 | 60 |
22 | 高 和矢 | 1920 | 58 |
23 | 柳谷 尚洋 | 1870 | 56 |
24 | 小田島 辰也 | 1860 | 54 |
24 | 清田 泰夫 | 1860 | 54 |
26 | 上田 正義 | 1820 | 50 |
27 | 小山内 薫 | 1790 | 48 |
27 | 佐藤 逸人 | 1790 | 48 |
27 | 若井 章弘 | 1790 | 48 |
30 | 木下 喜智 | 1780 | 42 |
31 | 蛯子 木世寿 | 1770 | 40 |
31 | 山本 英仁 | 1770 | 40 |
33 | 且見 寿樹 | 1750 | 36 |
33 | 三宮 順一 | 1750 | 36 |
33 | 野田 侑史 | 1750 | 36 |
36 | 河越 祥太 | 1700 | 30 |
37 | 下村 昌樹 | 1670 | 30 |
38 | 半田 義博 | 1620 | 30 |
39 | 藤田 真司 | 1610 | 30 |
40 | 佐藤 伸 | 1560 | 30 |
41 | 谷藤 圭太 | 1530 | 30 |
42 | 中津 拓郎 | 1500 | 30 |
43 | 山田 智則 | 1490 | 30 |
44 | 齊藤 康光 | 1480 | 30 |
45 | 成田 勇介 | 1470 | 30 |
46 | 柴田 隆一 | 1450 | 30 |
47 | 佐野 大地 | 1440 | 30 |
48 | 松原 尚人 | 1360 | 30 |
49 | 駒谷 貴代隆 | 1350 | 30 |
50 | 山口 隆 | 1330 | 30 |
51 | 大森 秀樹 | 1310 | 30 |
52 | 今野 哲 | 1300 | 30 |
53 | 佐藤 翔太 | 1290 | 30 |
54 | 久保 修一 | 1280 | 30 |
55 | 阿部 碧 | 1250 | 30 |
56 | 菊地 正彦 | 1220 | 30 |
56 | 橋本 憲之 | 1220 | 30 |
58 | 中川 正光 | 1190 | 30 |
59 | 芳谷 侑嗣 | 1180 | 30 |
60 | 中山 剛 | 1100 | 30 |
61 | 濱田 亘 | 1060 | 30 |
62 | 岸田 広輝 | 1050 | 30 |
63 | 佐々木 雅敏 | 970 | 30 |
64 | 柿島 心平 | 940 | 30 |
65 | 寶福 一也 | 920 | 30 |
66 | 宮崎 将輝 | 860 | 30 |
67 | 柴田 泰久 | 820 | 30 |
67 | 野村 潤也 | 820 | 30 |
69 | 安田 和広 | 790 | 30 |
70 | 吉田 拓磨 | 780 | 30 |
71 | 今本 則子 | 760 | 30 |
72 | 小林 賢一 | 750 | 30 |
73 | 竹田 淳二 | 720 | 30 |
74 | 田鎖 誠二 | 660 | 30 |
75 | 三浦 和典 | 640 | 30 |
76 | 岩見 友弘 | 600 | 30 |
77 | 木曽 晴彦 | 530 | 30 |
78 | 梅津 昌樹 | 460 | 30 |
79 | 細川 篤史 | 380 | 30 |
80 | 鈴木 馨二 | 360 | 30 |
81 | 伊東 俊博 | 350 | 30 |
82 | 南部 哲宏 | 320 | 30 |
83 | 小林 章 | 300 | 30 |
83 | 藤田 充 | 300 | 30 |
85 | 下山 誠 | 240 | 30 |
86 | 山本 重明 | 230 | 30 |
87 | 宇波 康隆 | 0 | 30 |
87 | 加藤 純平 | 0 | 30 |
87 | 亀岡 一秀 | 0 | 30 |
87 | 川尻 謙太 | 0 | 30 |
87 | 島本 僚 | 0 | 30 |
87 | 仲村 浩太郎 | 0 | 30 |
87 | 能登 勇太 | 0 | 30 |
87 | 古屋 智博 | 0 | 30 |
87 | 松井 雄太 | 0 | 30 |