第100回 POWER OCEAN CUP 2014 北海道ツアー第3戦 函館
開催日 | タイトル | 対象魚 | 場所 |
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10月19日(日) | 第100回パワーオーシャンカップ | アイナメ・ソイ | 函館港 |
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2014年10月19日、パワーオーシャンカップ2014北海道ツアー最終戦となる第3戦函館港が開催されました。一年を通してツアーを戦い抜いた選手達にとって、今年の頂点であるアングラーオブザイヤー、そしてクラシック出場権がかかる最後の一戦。フィールドは「函館港」。道内屈指の観光スポットでありながら、ロックフィッシュフィールドとしても実績の高い人気フィールドです。 |
参加者は総勢79名。地元函館はもちろん、遠くは釧路からエントリーして頂いた選手も。改めまして多くのエントリーに感謝申し上げます。 | |
多くの選手があらかじめプラクティスに入っているようで、状況はかなりタフとの情報。例年にくらべ全体的に季節の進行が遅れているようで、スポーニングを意識してシャローへと差してくる大型のアイナメがまだ少ない様子。また、とにかく港内にフグが大量にストックされているため、それをかわすのが一苦労とのこと。さらに、赤潮のような濁りが港奥に溜まっている状況。プラス要因としては、港内全体に大量のベイトが入っていること。大抵のポイントで、岸壁際にカタクチイワシと思われる小さなベイトフィッシュを無数に確認できました。上位に食い込むためにはリミットメイクはもちろん、キッカーフィッシュとなる大型のアイナメをいかに絡めるかが勝敗の鍵を握ります。キッカーアイナメははたしてどこにいるのか?シャロー?それともディープ?港入り口付近?それとも港奥? 数日前から冷え込みが強くなり、足早に過ぎる北海道の秋を肌で感じる大会当日の朝。天気は快晴。風もさほど強くならない予報。まだ夜が明けきらないなか、受付に続々と選手達が並び、最終戦への熱が伝わってきます。受付、タックル&ライブウェルチェック、レギュレーション説明を行い、フライトナンバーのコール!各選手がそれぞれ目指すポイントに散っていきます。 |
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朝の試合の流れを見てみると、大会本部を中心にして選手達は南北に割れた印象。南側には、港内で最も南西にありアウトサイドに位置する入船漁港、西埠頭、今年からオープンした「函館どつく」埠頭、そしてAM9:00から開場する「緑の島」など人気ポイントがズラリ。一方、北側には港奥の「船だまり」エリアや万代埠頭、北埠頭、港町埠頭と実績ポイントが並んでいます。はたしてどちらに軍配があがるのでしょうか・・・。 |
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AM11:00から検量開始。しばらくすると数名の選手が帰ってきました。前情報どおりのタフコンディションを感じるなか、プロスタッフ三上顕太選手がウエイイン。ライブウェルにはキッカーフィッシュを含む3本のアイナメ。周囲の選手からは思わず「流石!」という声が。その後、続々と選手が帰着し、検量場前にはウエイインを待つ選手の列ができるほどに。参加選手79名に対し、ウエイインしたのは50名。ウエイイン率63%とまずまずの釣果。厳しい状況のなかでも確実に魚を釣ってくる選手達。北海道ロックフィッシュアングラーのスキルレベルの高さを改めて感じることができた大会となりました。 |
TOP3
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優勝 三上顕太
2014シーズン最終戦となる第3戦・函館港を制したのは、若手の実力派アングラー・三上顕太選手。前戦の第2戦・室蘭港3位に続き、連続の表彰台!今大会最大魚となった46cm、1,540gキッカーアイナメを含む、アイナメ3本を揃えてトータルウエイト2,710gというハイスコアをマーク。得意の岸壁際パターンを駆使し、パーフェクトゲームで頂点に立ちました。
PRO STAFF’s GAME [KENTA MIKAMI’s GAME]
北海道ツアーも最終戦を迎え、舞台は道南・函館港。事前の情報では、大量のフグが港を占拠し、アイナメのサイズも小さいとのことでかなり厳しい戦況が予想された。私自身は、前日に20分程、気になるエリアをチェックしたのみだった。短時間のプラクティスではあったものの、事前情報と照らし合わせ、大会への戦略を練る。おそらく優勝ウエイトは約2,500g。フグ対策を考え、朝一はフラチャットとウインドレンジを巻き、状況を見てバグアンツ2”での食わせの釣りを展開するというプランで大会当日に臨んだ。 朝一は入船漁港にエントリー。前日組み立てた戦略通りに巻きのゲームからスタート。外側の先端をフラチャット14g、ウインドレンジ5/8oz.で攻めるも、アイナメからの反応は得られず・・・。潮も干潮、潮止まりだったので移動することに。 次に入ったのは、前日に下見をした「函館どつく」埠頭。ここは他のエリアに比べて水の状態が良く、壁際のスリットが如何にもアイナメが好みそうなポイントとなっている。アイナメが出るとすれば気温が上がり始める前と読み、ロッドをロックフィッシュボトムTR78MHC から同TR610MHSに持ち替えて探っていく。干潮を上手く利用する事でよりスリットの奥へとルアーを入れられるのも、このポイントにこのタイミングで入った理由の一つ。リグは7gバレットシンカーのテキサスリグ。あえてペグ止めはしない。ルアーはバグアンツ2”(#383 パンプキンカモフラージュ)。状況が渋ければ渋い程、壁際の釣りはほんの数センチ落とし込む位置が違うだけで大きく釣果に差が出る。よりタイトに攻める為、バレットシンカーが生むイレギュラーアクションを利用して、より奥へ攻め込むセッティングとしている。そのセッティングで探っていくと数投でキッカーとなる46cm、1,540gのビッグアイナメをキャッチ。一度このパターンにハマると立て続けにヒットする傾向があるので、間髪入れず次のキャストで30cm後半のアイナメをキャッチ。さらに続けざまに30cm前半のアイナメでリミットメイク。わずか30分程の出来事であったが、やはり壁際にアイナメがついていた。その後は数箇所をランガンして探るも、入れ替えにはならずウエイインとなった。 どんなに渋い状況でも蓋を開けてみれば魚が出るのがパワーオーシャンカップ。目標の2,500gはクリアして、トータル2,710gでウエイイン。強者達を何とか振り切って優勝することができた。 タックル1:
タックル2:
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2位 山田雄大
2位にランクインしたのは函館をホームに活躍するエキスパート山田雄大選手。こちらも前戦の第2戦・室蘭港優勝に続く連続表彰台!コンディションの良い粒ぞろいのアイナメ3本を揃えトータルウエイト2,480gでフィニッシュ。
コメント: タックル1:
タックル2:
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3位 駒谷賢
3位は若手実力派として誰もが認める駒谷賢選手。第1戦・小樽沖堤防では優勝と、こちらも今シーズン2度目の表彰台。常に上位に入る安定感は圧巻の一言に尽きます。アイナメ3本を揃えトータルウエイト2,320gでフィニッシュ。
コメント: タックル1:
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2014 Angler of the Year 駒谷賢
パワーオーシャンカップ2014北海道ツアーの頂点に立ったのは駒谷賢選手。 第1戦優勝、第2戦8位、第3戦3位と圧倒的な強さ、安定感を見せつけてのA.O.Y.獲得!若手トーナメンターのなかでも屈指の実力派が、激戦の2014北海道ツアーを制しました。おめでとうございます! |
総評
スポーニングシーズンの遅れ、フグの大量発生などシビアな戦いとなった今大会。事前情報ではリミットメイクはもちろん、ウエイインすることすら厳しいと思われましたが、蓋を開けてみればウエイイン率63%。まずまずの結果に、函館港のポテンシャルの高さと、選手のスキルの高さを改めて感じることができた大会となりました。また、限られた大会エリアのなかで、いかにキッカーとなる大型アイナメを探し出すか、そしてその魚をいかに釣るかが問われる極めてハイレベルな内容。上位の顔ぶれは今シーズンの表彰台を賑わせてきた選手ばかり。それぞれのスキルの高さ、努力を裏付ける結果といえるでしょう。
最後に、大会を盛り上げてくださいました選手の皆様、大変お疲れ様でした。また、大会を受け入れて頂きました函館の皆様に心より感謝申し上げます。 道南のロックフィッシュメッカ・函館。これからますます盛り上がるロックフィッシュシーズンに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。ロックフィッシュゲームの面白さを満喫できるはずです。
結果
順位 | 氏名 | 重量(g) | 獲得ポイント |
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1 | 三上 顕太 | 2710 | 100 |
2 | 山田 雄大 | 2480 | 98 |
3 | 駒谷 賢 | 2320 | 96 |
4 | 佐藤 伸 | 2220 | 94 |
5 | 高 和矢 | 1990 | 92 |
6 | 白針 清志 | 1940 | 90 |
7 | 玉川 正人 | 1710 | 88 |
8 | 岡崎 泰治 | 1670 | 86 |
9 | 小林 章 | 1460 | 84 |
10 | 小林 良稚 | 1400 | 82 |
11 | 佐藤 翔太 | 1380 | 80 |
12 | 山本 英仁 | 1360 | 78 |
13 | 小山内 薫 | 1310 | 76 |
14 | 佐藤 逸人 | 1290 | 74 |
15 | 若井 章弘 | 1270 | 72 |
16 | 高橋 良彰 | 1200 | 70 |
17 | 山根 雅則 | 1020 | 68 |
18 | 深澤 奨太 | 1000 | 66 |
19 | 柏木 雅一 | 990 | 64 |
20 | 柿島 心平 | 960 | 62 |
21 | 下山 誠 | 890 | 60 |
22 | 近間 康平 | 880 | 58 |
23 | 後藤 里美 | 850 | 56 |
24 | 大導寺 祐輔 | 830 | 54 |
24 | 野田 侑史 | 830 | 54 |
26 | 甲斐 隆之介 | 820 | 50 |
27 | 田嶋 勇 | 750 | 48 |
28 | 菅原 優一 | 720 | 46 |
29 | 今本 則子 | 670 | 44 |
30 | 橋本 憲之 | 620 | 42 |
30 | 半田 義博 | 620 | 42 |
32 | 宮島 達也 | 590 | 38 |
32 | 山口 隆 | 590 | 38 |
34 | 伊藤 雅彦 | 470 | 34 |
35 | 越野 卓也 | 460 | 32 |
36 | 上田 正義 | 420 | 30 |
37 | 齊藤 康光 | 400 | 30 |
38 | 木下 喜智 | 390 | 30 |
39 | 鈴木 馨二 | 380 | 30 |
39 | 五福 公人 | 380 | 30 |
41 | 今野 哲 | 350 | 30 |
42 | 横手 将人 | 340 | 30 |
42 | 佐藤 克伸 | 340 | 30 |
44 | 田村 隆之 | 280 | 30 |
44 | 松原 尚人 | 280 | 30 |
46 | 高橋 康夫 | 250 | 30 |
47 | 河越 祥太 | 240 | 30 |
47 | 宅見 | 240 | 30 |
49 | 山本 重明 | 220 | 30 |
50 | 小山内 良太 | 210 | 30 |
51 | 石澤 卓 | 0 | 30 |
51 | 宮島 淳 | 0 | 30 |
51 | 吉田 宣宏 | 0 | 30 |
51 | 藤田 真司 | 0 | 30 |
51 | 齋藤 明徳 | 0 | 30 |
51 | 南部 哲宏 | 0 | 30 |
51 | 藤田 充 | 0 | 30 |
51 | 三浦 和典 | 0 | 30 |
51 | 吉田 拓磨 | 0 | 30 |
51 | 脇坂 友美 | 0 | 30 |
51 | 岸田 広輝 | 0 | 30 |
51 | 住吉 千穂 | 0 | 30 |
51 | 大導寺 美佐 | 0 | 30 |
51 | 石佐 博幸 | 0 | 30 |
51 | 上野 修也 | 0 | 30 |
51 | 蛯子 木世寿 | 0 | 30 |
51 | 川口 悟 | 0 | 30 |
51 | 川尻 謙太 | 0 | 30 |
51 | 國分 翔太 | 0 | 30 |
51 | 小林 幸生 | 0 | 30 |
51 | 駒谷 貴代隆 | 0 | 30 |
51 | 齊藤 裕紀 | 0 | 30 |
51 | 島谷 祐基 | 0 | 30 |
51 | 中津 拓郎 | 0 | 30 |
51 | 成田 大介 | 0 | 30 |
51 | 成田 隆一 | 0 | 30 |
51 | 深瀬 暁史 | 0 | 30 |
51 | 山崎 友也 | 0 | 30 |
51 | 渡辺 正悟 | 0 | 30 |