第98回 POWER OCEAN CUP 2014 北海道ツアー第2戦 室蘭リザルト
開催日 | タイトル | 対象魚 | 募集定員 |
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7月6日(日) | 第98回パワーオーシャンカップ | アイナメ・ソイ | 100名 |
開幕戦の余韻がいまだ残るなか、パワーオーシャンカップ2014北海道ツアー第二戦が行われました。決戦の地は「室蘭港」。ロックフィッシュの宝庫として名高い噴火湾の北端・地球岬の内側に位置する入り江を利用した大型港です。古くから工業港として栄え、港内には多様なロケーションが存在。ロックフィッシュの魚影の濃さは北海道屈指のメジャーフィールドです。 | |
参加者は総勢80名。前戦に続き、今回も多くのエントリーに心より感謝申し上げます。ツアー全戦参加を目指す選手から、一戦必勝でクラシック出場権を狙う選手、ロックフィッシュトーナメントそのものを楽しむ選手、他の選手の技術を学びスキルアップを目指す選手等、ひとくちにP.O.C.参加といっても向き合い方は様々。選手それぞれが目標をもって楽しむことができる大会、それがP.O.C.です。 | |
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あらかじめプラクティスに入った選手の間では、場所によって魚影のムラがあり、数はあまり出ないかもしれないが50cmクラスの大型アイナメは出る。優勝するには1kgを超えるアイナメを3本揃えてトータルウエイト4kgを超えなくては・・・という極めて高い次元の話が交わされていました。大会エリアは、北西の端となる崎守エリア、中央埠頭をはじめとする港奥エリア、大会本部に近く実績も高い祝津・絵鞆エリア、外海に面した追直エリアの4つに分けられます。どのエリアをメインにするか、どのタイミングで入るか・・・各選手にとっては思案のしどころです。 空は白い雲で覆われ、吐く息がうっすら白く見える肌寒い大会当日の朝。次第に天気が回復する予報。天候的には絶好の大会日和になりました。受付後、タックル&ライブウェルチェックを行い、レギュレーション説明。今回から新たに、より安全なフライトを行うため、受付時にクジ引きでフライト順を決める方式を導入。フライトナンバーのコールで各選手がそれぞれのポイントへと散って行きました。 開始後、本部周辺の絵鞆エリアではポツポツと釣れている様子。祝津や崎守エリアでも釣れているとの情報が入ってきました。順調な滑り出しのようです。しかし、この時点で釣れているサイズは不明。はたして前評判どおりのハイウエイト戦になるのでしょうか?
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AM11:00より検量開始。しばらくすると一人の選手が戻ってきました。2012年アングラーオブザイヤーの山田雄大選手です。ウエイインされた魚を見て、思わずどよめく検量班。大型のアイナメ3本でいきなりのビッグウエイト!その後も重量級の良型アイナメが何本も持ち込まれる様子に、噂どおりのハイウエイト戦を確信。それもかなりの接戦に!結果は参加80名中53名がウエイインし、ウエイイン率約66%。上位4名がアイナメ3本で総重量4kg超という驚異のハイウエイト戦となりました。室蘭の圧倒的なポテンシャルの高さに加え、今回のハイウエイトな接戦を読みきって戦っていた選手のレベルの高さにも、改めて驚かされた一戦となりました。 |
【TOP3】
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優勝 山田雄大
脅威のハイウエイト戦を制したのは北斗市からエントリーの山田雄大選手。過去にはP.O.C.北海道ツアー2012アングラーオブザイヤー獲得、2013第三戦4位という実力者。今大会最大魚となる55cm、1,880gのキッカーアイナメを含む、ビッグサイズのアイナメを3本揃えてトータルウエイト4,360gという脅威のハイスコアを叩き出しました。 コメント:実は室蘭港で釣りをするのは今回が初めて。大会に出るときは必ず「朝一はシャロー」と決めている。今大会も、朝一の水温変化が起こる前にシャローを目指した。祝津の赤堤防付け根付近にエントリー。シャローのかけあがりをストップ&ゴーで探った。ルアーはグラスミノーMとグラスミノーL、ともにカラーは#277チャートリュースシャイナーのテキサスリグ。リーリングでのスイミングではなく、ロッドを横方向にあおり、ロッドストロークで泳がせた。その方が繊細なバイトを感じられるため。このパターンで7:00には既にリミットメイクしていた。その後、車のトラブルで戦線離脱し、そのままウエイインとなった。 タックル1:
タックル2:
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2位 浦川正則
徳島出身の浦川正則選手。昨年7月に北海道へ転勤となり、それからロックフィッシュを始めたという経歴の持ち主。もちろんP.O.C.参戦も今回が初めて。バスフィッシングで培ったテクニックを駆使し見事2位入賞。51cm、1,840gのキッカーアイナメを含む、グッドコンディションのアイナメ3本でトータル4,330gというハイスコアをマーク。 コメント:朝一はプラクティスで目星をつけていた西埠頭にエントリー。結んだルアーは、ウインドレンジ5/8oz.(747ライブアユ)+3-1/2”レディーフィッシュ(114レイクアユ)。沖の根のトップをスローロールで探り、キッカーをキャッチした。その後、リミットメイクするために移動。港奥でリミットメイクし、朝入った埠頭の隣の埠頭へ再度移動。キャスタビリティと沈降速度を上げるためにシングルウィローに改造したディーパーレンジ3/4oz.(720ホワイトチャートクリスタル)+3-1/2”レディーフィッシュ(269ライブワカサギ)でナイスキーパーを1尾入れ替え。基礎の起伏をバグアンツ3”(261アボカドハーフフロート)のジカリグ14gで狙い、さらに1尾入れ替えた。 タックル:
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3位 三上顕太
3位には、プロスタッフ三上顕太選手がランクイン。P.O.C.北海道ツアー2013第二戦優勝、2013クラシック2位の実績を誇る強者。今大会でも1,560gの極太アイナメを含む、アイナメ3尾トータルウエイト4,240gをメイク。第一戦に参戦できなかった彼にとっては今シーズン初戦、そして雑誌取材同行というプレッシャーのなか、一発でクラシック出場権を獲得するあたりが、彼の強さといえるでしょう。 コメント:優勝するための目標ウエイトは4,500gに設定。まずは崎守埠頭にエントリー。岸際から2~3m離れたところに沈むゴロ石と砂地の境目を、スローにバグアンツ3”(383パンプキンカモフラージュ)の14gテキサスリグで探った。ゴロ石に根がかりしない程度のレンジをリーリングでスイミングし、ストラクチャーの面を引くイメージ。8:00頃からバイトが出るようになり、40cmクラスのアイナメを2尾キャッチ。バイトは不明確で、違和感を感じたらフッキングするという攻め方で通した。その後、フェリー埠頭に移動したがアイナメ30~35cmを数尾釣っただけ。サイズアップを狙い、西埠頭へ移動。崎守埠頭同様に、ゴロ石のリーリングパターンで45cm、1,560gの極太アイナメをキャッチした。 タックル:
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【総評】
ビッグサイズのアイナメが複数持ち込まれ、空前のハイウエイト戦となった今大会。広い室蘭港のなかで、シーズナルな動きを把握しながら大型のアイナメが入っているエリアに、時合いを読んで入った選手が上位を占めるかたちとなりました。また、上位3名をはじめ、4位の小林良稚選手、5位の佐藤逸人選手ともにスイミングや横方向へのアクションでスコアメイクしていることを考えると、今回は“縦”の誘いより、“横”の動きに対する反応がよかったと推測できます。ベイトが甲殻類などの底棲生物から、スケトウダラの稚魚やチカ、イワシなどの小魚に移行する季節。“横”の動きが、この時期の室蘭港の大型アイナメを攻略するキーなのかもしれません。 最後に、大会を盛り上げてくださいました選手の皆様、大変お疲れ様でした。また、室蘭漁業協同組合様、そして大会を受け入れて頂きました室蘭の皆様に心より感謝申し上げます。 日本でも屈指のロックフィッシュパラダイス・室蘭。一年を通してロックフィッシュを追うことができる素晴らしいフィールドです。圧倒的な魚影の濃さと、ロックフィッシュ達のトルクフルなファイトをぜひ体感してみてはいかがでしょうか。 |
結果
順位 | 氏名 | 重量(g) | 獲得ポイント |
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1 | 山田 雄大 | 4360 | 100 |
2 | 浦川 正則 | 4330 | 98 |
3 | 三上 顕太 | 4240 | 96 |
4 | 小林 良稚 | 4050 | 94 |
5 | 佐藤 逸人 | 3550 | 92 |
6 | 玉川 正人 | 3330 | 90 |
7 | 宮島 達也 | 3320 | 88 |
8 | 駒谷 賢 | 3190 | 86 |
9 | 半田 義博 | 3120 | 84 |
10 | 甲森 孝太 | 2970 | 82 |
11 | 宮島 淳 | 2910 | 80 |
12 | 石澤 卓 | 2680 | 78 |
13 | 橋本 憲之 | 2480 | 76 |
14 | 五福 公人 | 2470 | 74 |
15 | 合田 秀樹 | 2460 | 72 |
16 | 佐藤 翔太 | 2370 | 70 |
17 | 若井 章弘 | 2180 | 68 |
18 | 柏木 雅一 | 2100 | 66 |
19 | 吉田 宣宏 | 2070 | 64 |
20 | 近間 康平 | 2060 | 62 |
21 | 木下 喜智 | 2020 | 60 |
22 | 横手 将人 | 2010 | 58 |
23 | 藤田 真司 | 2000 | 56 |
24 | 上田 正義 | 1850 | 54 |
25 | 田村 隆之 | 1710 | 52 |
26 | 山口 隆 | 1700 | 50 |
27 | 石川 陽太郎 | 1680 | 48 |
28 | 下村 昌樹 | 1570 | 46 |
29 | 西川 雄哉 | 1500 | 44 |
30 | 生田目 麗司 | 1490 | 42 |
31 | 山本 英仁 | 1420 | 40 |
32 | 山根 雅則 | 1410 | 38 |
33 | 岸田 広輝 | 1280 | 36 |
34 | 山田 智則 | 1110 | 34 |
35 | 白針 清志 | 1100 | 32 |
36 | 齊藤 康光 | 1060 | 30 |
37 | 鈴木 馨二 | 1020 | 30 |
38 | 大導寺 祐輔 | 1010 | 30 |
39 | 吉田 拓磨 | 1000 | 30 |
40 | 大導寺 美佐 | 970 | 30 |
41 | 出雲 隆広 | 950 | 30 |
42 | 大谷 重晴 | 940 | 30 |
43 | 野村 潤也 | 930 | 30 |
44 | 岡崎 泰治 | 900 | 30 |
45 | 甲斐 隆之介 | 850 | 30 |
46 | 越野 卓也 | 830 | 30 |
47 | 尾崎 智昭 | 690 | 30 |
48 | 土屋 秀敏 | 600 | 30 |
49 | 安川 悟 | 510 | 30 |
50 | 伊東 俊博 | 470 | 30 |
51 | 高 和矢 | 470 | 30 |
52 | 井上 昌嗣 | 220 | 30 |
53 | 柿島 心平 | 130 | 30 |
54 | 安宅 友和 | 0 | 30 |
54 | 今本 則子 | 0 | 30 |
54 | 岩見 友弘 | 0 | 30 |
54 | 上田 仁之 | 0 | 30 |
54 | 扇 賞 | 0 | 30 |
54 | 大森 秀樹 | 0 | 30 |
54 | 菅野 良治 | 0 | 30 |
54 | 倉澤 佑基 | 0 | 30 |
54 | 後藤 里美 | 0 | 30 |
54 | 今野 哲 | 0 | 30 |
54 | 今野 収市 | 0 | 30 |
54 | 齋藤 明徳 | 0 | 30 |
54 | 佐々木 雅敏 | 0 | 30 |
54 | 佐藤 伸 | 0 | 30 |
54 | 下山 誠 | 0 | 30 |
54 | 菅原 優一 | 0 | 30 |
54 | 高橋 康夫 | 0 | 30 |
54 | 田村 直登 | 0 | 30 |
54 | 南部 哲宏 | 0 | 30 |
54 | 畑田 睦也 | 0 | 30 |
54 | 藤田 充 | 0 | 30 |
54 | 藤原 彰 | 0 | 30 |
54 | 本間 聡一 | 0 | 30 |
54 | 松井 智博 | 0 | 30 |
54 | 三浦 和典 | 0 | 30 |
54 | 山田 督 | 0 | 30 |
54 | 脇坂 友美 | 0 | 30 |