第84回 POWER OCEAN CUP 2012 北海道ツアー第2戦 小樽ランガン リザルト

開催日 タイトル 対象魚 場所
6月3日(日) 第84回北海道ツアー第2戦 アイナメ・ソイ 小樽ランガン

 5月27日(日)第84回 POWER OCEAN CUP 2012 北海道ツアーin小樽ランガンが、小樽市マリンウェーブ小樽の特設会場で開催されました。
 エントリーは74名。ほとんどの選手が第1戦から引き続き参戦していて、それぞれが栄光のアングラー・オブ・イヤーを目指し、今回も熱い戦いが繰り広げられそうな予感です。 北海道ツアー第2戦のフィールドは小樽を中心としたエリアですが、小樽市を中心に北は石狩方面を攻めるか、南の積丹方面を攻めるか、その選択肢は幅広く、各選手綿密なプラクティスをして大会に臨んでいる模様。 今回ゲストには田辺哲男プロを迎え、プロスタッフは地元・小樽からは柏木プロ、道央エリアからは上田プロ、半田プロ、若井プロ、道南エリアからは山本プロの総勢6名が集結。今年からプロスタッフ枠が設けられ、初戦・函館では満足のいく結果を得られず、以前に増してプレッシャーのかかる中、今回こそは結果を出したいというプロスタッフ同士の戦いも見どころです。

GAME START

開会式では田辺プロが、参加選手に向けて「北海道のロックフィッシュを盛り上げて行こう!」と挨拶。レギュレーションの確認の後タックルチェックを行い、AM6:30、大会実行委員長の合図でスタートフィッシング! 例年よりも気温・水温とも低く、活性がよくないという事前情報が入っていた今大会。多くの選手は実績のある積丹エリアのポイントを目指していったようですが、各選手思い思いの場所へと散っていきました。

TANABE’s GAME

選手、プロスタッフのスタートを見送った後、田辺プロも久しぶりの小樽ロックフィッシュゲームへと出発しました。まずはエリアとしては比較的長大な南防波堤へ。防波堤の上に上がると、地元の方がしきりに何かを網ですくっています。近寄って見ると、地元で「オキアミ」と呼んでいるアミエビが大量に接岸していて、それをすくっていました。聞くとこれは非常に稀なことで、これが釣況にどんな影響を与えるのでしょうか? 南防波堤の内向きにもアミエビが入っていて、何の魚か分かりませんがそれを食べているのが見えます。
「狙って釣ってやる!」と田辺プロ。アミエビの群れの先頭を見極め、ルアーをキャスト。ロッドアクションでルアーを上下させると、魚も激しく反応!見事フッキングを決めて上がってきたのは30cmほどのウグイでした。群れによってサイズの大小があったので、より小さなジグヘッドとワームにチェンジ。比較的大きな個体の多い群れが入ればヒットに持ち込め、最終的には3匹のウグイを釣り上げました。
ロッド: ロックフィッシュボトムTR RBT711LS
ライン: PE0.6号 リーダー:8lb.
リグ: イワシヘッド 3/16oz.#1/0フック→1/8oz. #2フック 
ルアー:

パワーシャッド4"

グラスミノーL(345北陸UVパープルホロ)

防波堤の上で会ったPOC参加選手も、「小さなガヤ(エゾメバル)のアタリしかない」と厳しい様子。状況の芳しくない南防波堤を後にして、次は北防波堤に入りました。入り口で上田プロに会い情報を聞くと、1人の選手が40cmクラスのアイナメを釣ったが、それだけとのこと。海風が吹いていたためかここでもアミエビが接岸していて、それにウグイやウミタナゴが付いている状態。
ここも先端まで探りましたがアタリさえない状態のため、南防波堤の手前にある港湾部へ入りました。ここではガヤが1匹釣れましたが、特筆すべき要素がないため、検量開始時間に会わせて本部へと戻りました。 「俺も初めて見たけど、今回はアミエビに引っ張られた感じ」というのが、田辺プロの総評でした。
ルアー:
エコギア アクア ミルフル3"
(A03フレッシュレッド ブラックFlk)

検量開始

 正午の検量受付開始の時間になると、釣果に期待が持てないのでは、というスタート前の予想を大きく覆す形で続々と選手が魚を持ち込んできて、時には選手が列をなして検量を待つという状態になりました。結局帰着締め切りの午後1時までにリミットフィッシュを持ち込んだのは41名、ウエイン率55%と半数以上の選手が魚を持ち込み、その中で16名の選手が3匹リミットを達成するという好釣果に恵まれました。

優勝 三上顕太

 優勝は苫小牧からエントリーの三上顕太氏。アブラコ5本、ソイ2本を釣り上げ、50.6cm、1.580gを筆頭にしたアブラコ3本をウエイインし、総重量3,310gというハイスコアで栄冠に輝きました。

コメント: 古平港のゴロ石の絡むエリアに的を絞り、根掛かりしない程度のアクションをつけて釣りました。リグはテキサスの7gと14gを使い分け、ワームは「バグアンツ2”/3”」を使いました。カラーは

「043:ライトグリーンパンプキン」で40cmアップを、

「261:アボカド ハーフフロート」で50cmアップをキャッチ。
シンカーとワームを離して、魚をバイトさせるリグ操作が功を奏したと思います。

ロッド&リグ 7'3" スピニングロッド 7g、14gテキサス

準優勝 井上昌嗣

 準優勝はアブラコ2本、ソイ1本、総計3,190gでフィニッシュした、江別市から参戦の井上昌嗣氏。

コメント: 投げ釣りの人がやらないポイントを狙ってとにかく遠投しました。リーダーを3mくらい取ったダウンショットとネコリグの組み合わせで、ワームは「エコギア アクア ミルフル3”」を使いました。カラーは

「A02:アトラクティブチャート ブラックFlk.」

「A04:フレッシュレッド ブラックFlk.」

「A06:ナチュラルグリーンパンプキン ブラックFlk.」
をローテーションし、岩の隙間や根を狙ってシェイクの釣りに徹しました。

ロッド&リグ 9'6" スピニングロッド 7gダウンショット、7gネコリグ
7'3" スピニングロッド 7g、14gテキサス

3位 駒谷賢

 3位には全部で8本のアブラコをキャッチ、2回の入れ替えでアブラコ3本を持ち込んだ、札幌より参戦の駒谷賢氏が3,000gで表彰台最後の席を勝ち取りました。

コメント: 古平港内全域を「広く、早く、テンポよく」釣る戦略で臨みました。「ロックフィッシュボトムTR RBT711LS」+14gジグヘッドのスイミングと、「ロックフィッシュボトム RFB610LS」+テキサスリグのボトム狙い、そして遠投という3パターンをローテーションして、それぞれで数匹ずつ釣りました。ジグヘッドリグには

グラスミノーL(171:ナチュラルゴールド)」
を、ボトム狙いには10~14gシンカーに「バグアンツ2”」、遠投テキサスには28gシンカーに「ロッククロー2”」をそれぞれセット。食い気のある魚を狙って釣りました。

ロッド&リグ ロックフィッシュボトムTR RBT711LS 14gジグヘッド
ロックフィッシュボトム RFB610LS 10〜14gテキサス
8'6" スピニングロッド 28gテキサス
 プロスタッフは柏木プロが地元の意地をみせ20位入賞。若井プロと半田プロがなんとか魚を持ち込み、それぞれ24位、32位という成績を収めました。表彰式では入賞したプロスタッフへインタビュー形式のロックフィッシュセミナーが行なわれました。




柏木プロ

 とにかくプレッシャーの少ない所へ行こうと、エリア内で一番南の寿都(スッツ)へ行ったが目を付けていた場所が港祭りで入れず。仕方なく外防の内向きで軽いリグのスイミングからスタートすると、30cm弱のアイナメが2本と、エコギア アクア ミルフルでソイ1本が釣れた。その後、回収時にアイナメのチェイスを目撃したのでベイトタックルにチェンジ。風も強くなっていたので確実に底の取れる21gのブラスシンカーを使い、遠投してのスイミングで30cmオーバー2本を追加、入れ替えに成功した。
ロッド: ロックフィッシュボトムTR RBT610MS
ライン: フロロ6lb.
リグ: 軽量ジグヘッド+エコギア アクア ミルフル3”
ロッド: ロックフィッシュボトムTR RBT610XHC
ライン: フロロ20lb.
リグ: 21gテキサス(ブラスシンカー)+エコギア アクア ミルフル3”

若井プロ

 直前では岩内でしか釣りをしてなかったので、必然的にそこへ。メインエリアは深くても3~4mという、港内でも浅くて誰も入らないような所で、そこのカケアガリ周辺を狙った。プラではスイミングだとショートバイトばかりだったので、タックルは使い慣れたロッド1セットに絞り、遠くにも飛ばしたいが食い込みも犠牲にしたくないという理由で丸形14gシンカー+ペグ止めせずビーズを入れたリグを使用。試合中、他に2本同じくらいのサイズを掛けたが、シャローでバーブレスフックを使っていたため獲れなかったのが悔しい。
ロッド: ロックフィッシュボトムTR RBT610HC
ライン: フロロ12lb.
リグ: テキサス 14g丸形シンカー+ビーズ+ペグ止めなし
ルアー:
バグアンツ2”
(004: ウォータメロン ブラックFlk.)

半田プロ

 南防波堤の隣にあるテトラ場で、ウイードの面を早巻きスイミングで攻め、600g台のアイナメをキャッチ。14gを選択しているのは遠投性はもちろんだが、潮流との関係とレンジキープのため。自分はジグヘッドでほとんど根掛かりしないが、理由は着水と同時に巻き始めるから。リーリングスピードでレンジを調整するイメージで、ハイギアリールと細いリーダーもレンジキープのためのセッティング。今回は小樽港内のアミエビに魚が持って行かれてお手上げだったが、ウエイインもできたし、気持ちいい負け方だった。
ロッド: ロックフィッシュボトムTR RBT610MS
ライン: PE0.6号 リーダー:8lb.
リグ: イワシヘッド14g
ルアー:
グラスミノーL
(171:ナチュラルゴールド)

総評

 本部の置かれた小樽港ではアミエビの接岸で魚の喰いが厳しくなった中、プラなどで手応えを掴んでいたエリアへの移動を敢行するなどした参加者の作戦もあり、ウエイイン率が50%を超える釣果に恵まれた大会になりました。9月23日に開催されるツアー最終戦・噴火湾ランガン戦に向けて、参加選手の一層の盛り上がりを期待しつつ、第2戦小樽ランガン戦は無事終了しました。

結果

 ROCK FISH BIG(cm)重量総重量ポイント
1三上 顕太アブ350.6 1,5803,310100
2井上 昌嗣アブ2 ソイ144.51,0003,19098
3駒谷 賢アブ348.0 1,4603,00096
4山田 雄大アブ351.0 1,6102,83094
5高畠 邦宏アブ343.51,0602,76092
6土方 康充アブ2 50.0 1,7902,66090
7山田 督アブ343.0 1,1202,49088
8経田 知樹アブ340.0 8002,37086
9佐藤 伸アブ344.0 1,1502,26084
10宮島 達也アブ338.0 7902,20082
11福田 和起アブ346.61,2502,13080
12藤田 真司アブ243.41,1901,88078
13石澤 卓アブ342.51,0101,82076
14関口 和弥アブ340.88901,80074
15佐々木 力輝アブ246.51,3901,79072
16村田 博光アブ2ソイ142.51,0301,57070
17楢山 明央アブ239.68001,41068
18木下 喜智アブ238.6 7301,40066
19橋本 憲之アブ1ソイ144.5 1,1901,33064
20柏木 雅一アブ335.0 5801,30062
21五福 公人アブ1ソイ146.2 1,2801,28060
22甲谷 辰徳アブ1ソイ141.51,0201,19058
23高橋 泰夫アブ237.26701,18056
24若井 章弘アブ142.41,1501,15054
25中川 順貴アブ143.0 1,1401,14052
26甲斐 隆之介アブ142.31,1201,12050
27安宅 友和アブ137.66201,06048
28山本 英仁アブ232.5 46084046
29久保田 満也アブ1ソイ230.0 35074044
30松原 尚人アブ138.0 72072042
31玉川 正人アブ138.0 68068040
32半田 義博アブ136.0 63063038
33岩見 友弘アブ135.0 47047036
34阿部 誠ガヤ320.514044036
35千葉 裕アブ139.0 74044036
36川村 忠弘アブ133.544044036
37下山  誠アブ132.6 40040030
38吉田 宣宏アブ130.532032030
39泉野 光宏アブ128.225025030
40石川 陽太郎アブ126.5 23023030
41小林 章ソイ121.0 15015030
42竹田 淳二    30
43安田 倫章    30
44安藤 慎治    30
45荒木 孝    30
46宇留間 巌憲    30
47小林 良稚    30
48土屋 秀敏    30
49中川 悠衣    30
50新垣 裕一    30
51竹中  礼子    30
52大谷 重晴    30
53宮島 淳    30
54吉田 拓磨    30
55泉谷 功    30
56駒谷 貴代隆    30
57大導寺 祐輔    30
58大導寺 美佐    30
59上田 正義    30
60河越 祥太    30
61高橋 拓伯    30
62松井 智博    30
63山田  智則    30
64上田 仁之    30
65山本 重明    30
66佐藤 翔太    30
67太田 陽美    30
68清田 泰夫    30
69中川 正光    30
70只野 勝人    30
71吉田 秀美    30
72佐々木 雅敏    30
73佐野 大地    30
74遠藤 辰也    30