第83回 POWER OCEAN CUP 2012 東北オープントーナメント 山形・庄内ランガン リザルト

開催日 タイトル 対象魚 場所
5月27日(日) 第83回パワーオーシャンカップ アイナメ・ソイ・メバル・カサゴ 山形・庄内ランガン

 5月27日(日)第83回 POWER OCEAN CUP ソフトルアートーナメントIN 山形・庄内ランガンオープン戦が由良郵便局前特設会場にて開催されました。
 戦いのフィールドは、POWER OCEAN CUP東北としては初舞台となる山形県庄内。庄内は秋のエギングが盛んなエリアで、エギングフェスティバルの会場としてお馴染みのエリアではありますが、ロックフィッシュとしては未開拓エリアがまだ多く点在します。
 エントリーは86名。その顔ぶれは、4月に開催された男鹿オープン戦以上にPOWER OCEAN CUP東北の常連メンバーが集まり、9割を超えていました。新たなフィールドでのエキスパート達による熱い戦いに注目です。
 今回の参加プロスタッフは、男鹿オープン戦に続き東北のプロスタッフ総勢8名が集結。秋田から進藤偉美プロ、畠山秀悦プロ。宮城から佐藤雄一プロ。茨城県から村山栄宏プロ。そして地元山形からは横田賢一プロ、秋場勇人プロ、鹿野栄健プロに加え、尾形英一プロは今年初参戦。ウエイインを厳命されている?プロスタッフ達の「負けられない戦い」にも見どころです。

GAME START!!

 開会式では競技ルール説明終了後、2年振りにPOWER OCEAN CUP東北ならではのイベントが復活。住職の顔も持つ尾形英一プロによる「安全・爆釣祈願」が参加者全員の瞑想の中、厳かに執り行われました。その後、タックルチェックを行い、AM6:30、進藤プロによる開始宣言でゲームがスタートされました。

 初夏の爽やかな日差しの中での大会となりましたが、澄み切った空同様に澄み切った潮が懸念材料!?また、庄内の海はソフトワームやラインをいとも簡単に喰いちぎるフグの宝庫。難敵の数々に参加者はどう立ち向かうのでしょうか!?
 一方、当日は庄内の沖磯を舞台に株式会社サンライン様の磯釣り大会も開催されていました。POWER OCEAN CUPに先がけて検量が行われ、対象魚であるクロダイのウエイイン率は10%といったところ。ロックフィッシュのウエイインは果たしてどうなるのか?

検量受付開始

そして、検量受付開始となるAM12:00を迎えました。しかし開始直後は受付に参加者の姿はなく、ウエイイン担当者を不安にさせましたが、20分を過ぎると参加者が受付に現れ、ホッと一安心。その後はアイナメを中心にムラソイ、カサゴ、クジメが次々と持ち込まれ、PM1:00に帰着受付終了となりました。最終的には86名中24名がウエイインし、ウエイイン率は28%でした。開始前の尾形プロによる「安全・爆釣祈願」のご利益のお陰?でしょうか。

優勝 尾形慶紀

優勝は宮城県石巻市からエントリーのPOWER OCEAN CUP東北常連エキスパートの一人、尾形慶紀氏。40upを含むグッドサイズのアイナメを2尾揃え、総重量1,660g。2位を大きく離しての圧勝です。

コメント:大会前の戦略ではベイトタックルでのテキサス1/2oz.での足元狙いで挑みましたがうまくいかなかったので、遠投での沖の沈み根をジグヘッド1/2 oz.で「グラスミノーM

三陸リアスレッド#077、

リアルベイトフィシュ#276」
でアイナメをキャッチしました。プラでの経験にとらわれずに状況に合わせて戦略を換えたのが功を奏したと思います。

準優勝 渡辺勇馬

準優勝はエギングフェスティバル庄内で優勝経験のある渡辺勇馬氏が良型アイナメ1尾、カサゴ1尾をキャッチしてフィニッシュ。

コメント: ノープランできてしまい、アオリイカのポイントを狙いました。ベイトフィッシュが多くスイミングのパターンで5~10mラインのワンドの中を狙いました。アイナメは3/4 oz.のテキサスシンカーで「グラスミノーM

パンプキンレッド#005」
のスイミングで、カサゴはフォールのパターンで釣ることがきました。

3位 木村仁

3位にはPOWER OCEAN CUP東北マスターズ常連の雄、木村仁氏がアイナメ2本、カサゴ1本をきっちりリミットメイク。

コメント: 大会前の戦略を全く考えずに、朝一は、スピニングタックルの遠投で探りましたがバイト、反応がありませんでした。そこで見える範囲の比較的手前にある根を「グラスミノーM

三陸リアスレッド#077」
で丁寧に探ったところアイナメが釣れ、その後、「グラスミノーM

ウルメ#169」
で足元のテトラの際と穴打ちでムラソイ2本を釣りました。スイミングパターンの反応が悪かったのでリフト&フォールでステイを長めにとったのがよかったと思います。


プロスタッフは日本海ロックフィッシュの第一人者・鹿野プロが見事に4位入賞!2010年アングラーオブザイヤー・佐藤プロが16位で、男鹿の12位に続く連続入賞です。尾形プロが17位入賞、村山プロが21位入賞という結果になりました。

総評

上位のリザルトをみて感じることは、ロックフィッシュのエキスパートが揃ったPOWER OCEAN CUPですが、今年の会場となった男鹿、庄内のようなアウェイともいえる未知なるフィールドにおいて、2戦続けて入賞することはいかに困難だったか、ということです。しかし、そんな中でも前述の佐藤プロと、男鹿オープン戦で優勝した2010年マスターズクラシックウィナー・中村勝氏が庄内でも6位入賞し、結果この2名だけが2戦連続入賞となりました。このあたり、実力者の面目躍如といったところでしょうか。

 表彰式では、入賞したプロスタッフへインタビュー形式のロックフィッシュセミナーが行なわれました。また、株式会社サンライン様よりロックフィッシュ用ラインの協賛を頂き、この場を借りて感謝申し上げます。

 庄内エリアは堤防や磯へのアプローチが容易な箇所も多く、今回は4名もの女性アングラーが参加したことは、その可能性の一端を示したものと思われます。男鹿半島と同様に日本海ロックフィッシュの拠点として、今後も楽しみなフィールドであると感じました。

結果

順位氏名ROCK FISH BIG(cm)重量 総重量g
1尾形 慶紀アイナメ241.0   1,660
2渡辺 勇馬アイナメ1・カサゴ138.5 810 1,070
3木村 仁ムラソイ2・アイナメ1 500 1,000
4鹿野 栄健アイナメ141.0 890 890
5北原 裕也アイナメ137.5   770
6中村 勝アイナメ138.2   730
7相原 泰宏ムラソイ2・カサゴ124.6 340 730
8佐藤 竜一アイナメ134.4   680
9佐々木 健太郎アイナメ134.2   580
10遠藤 博道アイナメ135.0   530
11渡辺 健アイナメ133.2   520
12村山 忠善アイナメ133.8   510
13遠藤 拓也アイナメ132.5   510
14鈴木 崇アイナメ1   460
15今野 智之アイナメ2・ムラソイ1 170 450
16佐藤 雄一アイナメ131.2   430
17尾形 英一アイナメ2   380
18向井 英彦アイナメ1・ガシラ2 150 370
19鈴木 泰洋 ムラソイ1・クジメ1 180 330
20吉田 裕カサゴ1   220
21村山 栄宏アイナメ1   180
22結城 茂アイナメ1   170
23松本 俊彦ムラソイ1   150
24斎藤 誠アイナメ1   120